今後の被災地支援方針について
岩手県警察においては、平成3 0年度からの被災地支援を次のとおり推進してまいります。
被災地を取り巻く社会情勢
- 被災地においては、仮設住宅から災害公営住宅等への転居による新しいまちづくりや復興に向けた各種事業が伸展する一方、住民同士のつながりの希薄化、防犯や交通安全など治安の維持などが課題となっております。
- また、2019年のラグビーワールドカップ釜石開催を控え、国際テロ情勢等を踏まえた警備対策、交通対策等の諸対策を並行して実施していく必要があります。
被災地支援活動の方向性
- 復旧・復興の進捗状況は地域によって異なっており、復興を更に加速させるためには安全・安心の確保が大前提でありますことから、被災地におけるセーフティネットとしての役割を警察が果たすため、総合的な支援活動を展開してまいります。
- 県警察においては、発災時の避難誘導や救出救助活動等に始まり、行方不明者の捜索・身元確認、被災地対策隊による巡回、被災警察施設の復旧や交通安全施設の整備等に取り組んでまいりましたが、上記の社会情勢などを踏まえ、今後の被災地支援について4つの柱を設定いたしました。
今後の被災地支援の4つの柱
(1) 地域コミュニティの再生・活性化支援
- 応急仮設住宅や災害公営住宅への見守り活動や防犯座談会等を行い、被災者に寄り添った活動を力強く推進いたします。
- 交番・駐在所連絡協議会の活動等、警察活動を通じて関係機関・団体と連携しながら、被災地における地域コミュニティの再生・活性化を支援いたします。
(2) 交通安全対策の充実
- 交通機動隊沿岸分駐隊等(白バイ)による目立つ交通指導取締りと信号機、標識等の交通安全施設の整備により、復興工事車両等が通行する通学路等における交通安全を確保してまいります。
- 復興関連事業所等の運転者に対する交通安全教育を推進してまいります。
(3) 行方不明者の捜索と身元不明者の身元割り出し
- 行方不明者御家族等からの要望箇所、復興工事の進捗により新たに捜索可能となった場所等の随時捜索を継続して実施してまいります。
- 被災地のほか、内陸部においても身元不明者相談会を開催し、身元不明者の身元割り出しにつなげてまいります。
(4) ラグビーワールドカップ警備諸対策の推進
- 関係機関、公共交通機関、宿泊・集客施設等、いわゆるソフトターゲットと連携し、テロに対する危機意識の共有とテロ発生時の協働対処体制を整備してまいります。
- 会場周辺や参加者輸送経路の交通総量抑制を含めた交通対策の計画策定を行ってまいります。
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このページに関するお問い合わせ
岩手県警察本部 警務部 県民課
〒020-8540 岩手県盛岡市内丸8-10
電話番号:019-653-0110
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