【移住者インタビュー】最新号

ページ番号1053516  更新日 令和8年3月31日

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【第43回】 陸前高田市 植田 豊 デンゼル さん

『陸前高田をSUPの街に! 理想の環境に新しい生き方を求めて』

植田 豊 デンゼル(うえた ゆたか でんぜる)さん
植田 豊 デンゼル(うえた ゆたか でんぜる)さん

岩手県 奥州市 出身

THE BLUE SUP
陸前高田市市地域おこし協力隊

インタビュー実施日:2026年3月4日

 

-ご出身と現在の活動について教えてください。

  岩手県の内陸部、奥州市の出身です。

  現在は陸前高田市の地域おこし協力隊員として、SUP(スタンドアップパドルボード)の普及活動と、海の賑わいを取り戻すというミッションで、復興も兼ねた活動を行っています。

 

-陸前高田市に移住される前はどのようなことをなさっていたのですか?

 青森県八戸市で、高校の英語教師として5年間勤務していました。私が担当していたのは「英語科」という英語に特化した学科だったのですが、受け持った生徒たちが3年かけて英語力を向上させていく姿に感銘を受けました。革新的な取組を行っている学校でもあったので、その英語教育のカリキュラムに携わることができて、今振り返るととても楽しい5年間だったと感じています。

 

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教員時代の植田さん

 

-移住することを決めたきっかけ・タイミングについて教えてください。

 東北では珍しく海と川が隣接している環境と、SUPをする環境としてすごくふさわしい場所であると、可能性を感じてこちらへの移住を考えました。30代になったタイミングで、新しい生き方として、「スローライフ」で、自分が好きなものを仕事にすることができる場所に魅力を感じました。実は、母親がSUPの事業を起業していて、ちょうど新しい拠点として海でのSUPの普及活動を行いたいと準備を進めていたことや、神奈川県にいる弟もSUPのお店で働いているので、家族みんながSUP業界にいれば面白いんじゃないかとも考え、新しい自分の働き方を求めて、この陸前高田市に移住してきました。

 出身が奥州市ということもあり、幼いころから海に遊びに行くとなれば陸前高田市に来ていたので、昔からよく訪れており、陸前高田の海もとても身近に感じていました。

 

-移住するにあたってどのようなことを重視しましたか。

 先ほどもお話した「スローワーク」ができるという点と、海と一緒に生活できる環境を求めていて、そのどちらも満たせる場所として、陸前高田市に移住しました。

 

-移住を考えてから、どれくらいで実現されましたか?

 期間でいうと半年くらいだと思います。いろいろなタイミング、出会いが重なって、実際には半年という短い期間の中で決断することになったのですが、体感でいうと10年くらいかかったような感覚でした。移住する前には、5回ほど下見にも来ました。

 私は妻と一緒に移住してきたのですが、最終的には妻の後押しで移住するという決断をしました。

 

-移住に当たって県や市の支援制度は利用しましたか?

 地域おこし協力隊員としての移住だったこともあり、支援制度等は特に利用しませんでした。

 

-移住するときに大変だったことはありますか?

 基本的にはありませんでしたが、移住前と比べて人口が少ない地域への移住だったので、コミュニティの狭さという点への適用には少し時間がかかった部分もありました。

 コミュニティは狭くなったのですが、気仙地域の皆さんは受入体制ができているというか、人が温かいという特徴があると思います。移住者も歓迎してくれる地域なので、移住はしやすいと感じました。

 

-どんな時に移住してよかったと感じますか?

 ほぼ毎日感じていますね。まず、コミュニティの部分では、人口が少ない故に地域のキーパーソンにすぐ出会うことができる点です。そのため、都会などでは10年くらいかかるようなことも1年でできるといった魅力があると思います。活動しやすくて、新しいことにチャレンジしやすい場所だと思います。私自身、移住して2日目に市議会議員の方にお会いする機会があってとても驚きました。

 また、自然という観点では、海との距離がかなり近い場所だと感じます。以前住んでいた八戸市も海に面してはいるのですが、海に行くきっかけというのはほとんどありませんでした。この気仙地域の、海岸があったり、湾があったりという安全な環境でマリンスポーツができるという点は本当に魅力的だと感じています。私は去年、全国各地の海を訪れたのですが、こんなに海がきれいで環境が整っている場所はありませんでした。全国でもトップクラスできれいな海と言われているのですが、それが地元では意外と知られていません。私も移住してからどんどんこの地域の魅力に気づき始めました。

 

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愛犬と一緒に移住生活を満喫しています!

 

-移住してみて改めて、気仙地域はどんなところだと思いましたか?

 復興が新しい形で進んでいるまちだと感じています。新しい日常がこれからもどんどん増えてくるのかなと思っていて、例えば、SUPの関係人口が増えてきていることであったり、奇跡の一本松や旧気仙中学校などの遺構が、それぞれがそれぞれの意味を持って形として残っている部分であったり、また、ピーカンナッツやブドウの栽培など新規事業についてもいろいろな可能性を秘めている場所なのかなと感じています。

 

-移住してから驚いたこと、不便だと感じることはありますか?

 私は現在アパートに住んでいるのですが、思ったよりも家賃が高いことに驚きました。一方で、空き家は安いので、アパートよりも空き家を借りる方が安いのではと思います。

 また、私は犬を飼っているのですが、ペット可のアパートが少ない点は不便だと感じました。ただ、犬を飼う環境として気仙はすごく魅力的なのかなと感じています。

 

-気仙地域の好きな場所、景色を教えてください。

 「大野海岸」です。良いときも悪いときも眺めています。特に、早朝の時間帯の景色が好きで、海の向こうから日が昇り、夕方にはお店の後ろに日が沈んでいきます。

 

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空からみた大野海岸 透き通った青い海と白い砂浜が広がっている

-お店のこと、現在のお仕事について教えてください。

 お店としての企業理念がありまして、“SUPPORT LOCAL、SUPPORT OHANA”という言葉になるのですが、“SUPをきっかけに、人が集い、自分に戻る。海と湖から”というコンセプトで活動しています。

 取組としては、3つの軸がありまして、1つ目は「体験コンテンツ」で、接点づくりの取組です。SUPというマイナースポーツを知ってもらうことや、地域の魅力である海を紹介していく取組になります。2つ目は、「メンバーシップ制度」で、こちらは関係人口を増やす取組です。移住とまではいかなくても、毎週末泊りに来て、陸前高田の海でSUPをするという関係人口を増やしています。最後の3つ目が、「ショップ」です。東北でも数が少ないSUPのショップとして物販販売も行っています。

 お店自体はサードプレイスとして利用したい方向けにはなりますが、「海との新しい共存のしかた」がありますので、どなたでもぜひご利用ください!

 

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地元の子どもたちにSUPの魅力を伝える植田さん

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-今後の目標や、やりたいことを教えてください!

 私自身の夢の話になりますが、「陸前高田市がSUPの街になること」を目指してこれからも頑張っていきたいです。

 

-移住を考えている方にメッセージをお願いします!

 夢を叶えながらスローワークができる環境になるので、迷ったらまず挑戦するところから始めてみてください。

「ブルーマインド」という言葉があって、海と共存している方の時間の感覚がゆっくりになるという、セラピー要素が強いのですが。「海」と聞くとどうしても気性が荒い方が多いイメージがあると思いますが、この気仙地域はむしろ気性が荒い方の方が少ないので、移住者としてもすごく住みやすい場所だと思います。

 

【施設紹介】 THE BLUE SUP

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住  所 岩手県陸前高田市広田町前花貝2-2

営業時間 10時00分~17時00分 (水曜日定休)

電話番号 080-1825-7443

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注 本記事における掲載画像は、御本人から提供いただいたものです

このページに関するお問い合わせ

沿岸広域振興局経営企画部大船渡地域振興センター  地域振興課
〒022-8502 岩手県大船渡市猪川町字前田6-1
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