令和2年度岩手県立病院等事業会計決算概要

令和2年度岩手県立病院等事業会計決算概要

• 令和2年度の県立病院等事業会計決算は、総収益114,528百万円余に対し、総費用112,036百万円余で、差引2,491百万円余の純利益となった。
  なお、経常損益は2,625百万円余の黒字となった。
• 累積欠損金は45,937百万円余となった。（令和元年度末48,428百万円余）
• 病院別の純損益では、20病院中、9病院が黒字、11病院が赤字となった。（令和元年度：黒字5病院、赤字15病院）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なお、経常損益も同様に、9病院が黒字、11病院が赤字。（令和元年度：黒字5病院、赤字15病院）

患者数の状況

入院患者数

令和2年度：1,089,600人
令和元年度：1,194,902人
増減：-105,302人
増減率：-8.8％

外来患者数

令和2年度：1,666,259人
令和元年度：1,816,735人
増減：-150,476人
増減率：-8.3％

決算の状況

収益

令和2年度：114,528,002千円
令和元年度：109,594,497千円
増減：4,933,505千円
増減率：4.5％

入院収益

令和2年度：56,084,216千円
令和元年度：58,293,931千円
増減：-2,209,715千円
増減率：-3.8％

外来収益

令和2年度：27,512,624千円
令和元年度：28,273,413千円
増減：-760,789千円
増減率：-2.7％

医業外収益

令和2年度：23,523,811千円
令和元年度：17,036,435千円
増減：6,487,376千円
増減率：38.1％

特別利益

令和2年度：1,688,622千円
令和元年度：0円
増減：1,688,622千円
増減率：皆増

費用

令和2年度：112,036,751千円
令和元年度：110,188,260千円
増減：1,848,491千円
増減率：1.7％

特別損失

令和2年度：1,822,558千円
令和元年度：914,076千円
増減：908,482千円
増減率：99.4％

経常損益

令和2年度：2,625,187千円
令和元年度：320,313千円
増減：2,304,874千円
増減率：719.6％

純損益

令和2年度：2,491,251千円
令和元年度：-593,763千円
増減：3,085,014千円
増減率：519.6％

（注）増減は、（令和2年度）-（令和元年度）で算出
（注）増減率は、（増減）÷（令和元年度）で算出

患者数の状況

入院患者

新型コロナウイルス感染症患者の受入れ病床を確保するための入院制限等に伴う新患者数の減少により105,302人（8.8％）の減少

外来患者

新型コロナウイルス感染症による自主的な受診抑制等に伴う新患者数の減少により150,476人（8.3％）の減少

収益の状況

入院・外来ともに患者数が減少したものの、患者一人一日当たり収益の増加及び新型コロナウイルス感染症対応に係る補助金等の増加により、令和元年度と比較し4,933百万円（4.5％）の増加

入院収益

診療報酬改定等により患者一人一日当たり収益が増加（5.5％）したものの、患者数の減少により2,209百万円余（3.8％）の減少

外来収益

高額薬剤の使用の増加等により患者一人一日当たり収益が増加（6.1％）したものの、患者数の減少により760百万円余（2.7％）の減少

医業外収益

新型コロナウイルス感染症の感染防止対策や受入れ病床の確保に係る補助金等の増加により6,487百万円余（38.1％）の増加

特別利益

新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金の給付に伴い1,688百万円を計上

費用の状況

材料費及び光熱水費等が減少したものの、給与費、減価償却費及び消費税負担の増加等により、令和元年度と比較して1,848百万円余（1.7％）の増加

医業費用

患者数の減少により材料費が549百万円余、電力単価の減少により光熱水費が352百万円余それぞれ減少したものの、職員の増員等により給与費が753百万円余、建物設備改修等により減価償却費が774百万円余それぞれ増加し、医業費用で556百万円余の増加

医業外費用

企業債利息が減少したものの、消費税率の引上げに伴う消費税負担の増加等により383百万円余の増加

特別損失

新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金の給付及び旧病院用地売却損により1,822百万円余を計上

資本的収支の状況

資本的収入は、企業債等14,751百万円余、資本的支出は、中央病院救急センター等改修工事及び医療器械整備等に要した建設改良費等で21,262百万円余となっている。なお、収支不足額については、過年度分損益勘定留保資金等により補てんする。