【環境保健研究センター】ムラサキ苗生産法の開発
岩手県環境保健研究センターでは、絶滅の危機のある植物の保存の研究に取り組んでいます。
草原に生えるムラサキ科多年草植物のムラサキは、その根が薬用又は染料として古くから珍重されてきました。
特に岩手県では、南部紫根染が献上品として扱われるなど、歴史的・文化的にも深い関わりを持った植物です。
この絶滅の危機にある植物の種の保存を進めるため、苗生産法の開発の研究を続けてきました。
その結果、容易に発芽個体を獲得することができましたので、報告します。
これにより、薬用や染料関係者への苗の供給も視野にいれた活用が期待できることとなりました。
ムラサキ苗生産法の開発の概要
- 絶滅の危機にあるムラサキの群落を播種や植栽によって回復させるために、種子の埋土深の影響を調査
- 調査の結果、0.5センチの埋土深では 36.0%の発芽率が得られ、2.0センチの埋土深では 11.5%に低下した。
- この発芽法で作出した苗を自然林内に移植したところ、1年後には 87.4%の苗が生存し、22.0%が開花した。
詳しい内容は、添付ファイル「ムラサキ苗生産法の開発」をご参照ください。
小山田主査専門研究員のこれまでの研究成果
添付ファイル
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このページに関するお問い合わせ
岩手県環境保健研究センター 地球科学部
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