わかめ(いわてお国自慢)

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ページ番号1018315  更新日 令和5年9月8日

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わんこ


このページでは、岩手県が日本一、日本初あるいは唯一無二であるなど、全国に誇るべき岩手のお国自慢をご紹介します。

今回は「わかめ」!

3月から収穫期を迎える「わかめ」は岩手県沿岸部のほぼ全域で養殖が行われており、岩手県は全国有数の生産地です。

  • 第1位 宮城県:全国シェア43.3%(19,024t)
  • 第2位 岩手県:全国シェア30.6%(13,442t)
  • 第3位 徳島県:全国シェア9.4%  (4,112t)

岩手でわかめの養殖が開始されたのは、昭和24年。陸上の水槽でメカブから出る胞子をロープに付着させる時以外は全ての工程を海中で管理するため、限りなく天然に近い条件で育ちます。
岩手のわかめ養殖は、平成22年までは生産量日本一を継続していましたが、東日本大震災津波の発生により海上の養殖施設・漁船などが壊滅的な被害を受け、養殖基盤のほとんどが失われました。しかし、漁業者や自治体などが協力し、いち早く復旧を行った結果、震災翌年の平成24年には水揚げを再開し、令和3年の生産量は、全国第2位となっています。
このようなわかめの生産を支えている要因として、岩手の恵まれた海洋環境が挙げられます。わかめが成長する秋から冬にかけては、北から流れ込む親潮から豊富な栄養分が供給され、南から流れ込む黒潮と混ざり合うことで生育に適した水温となり、二つの潮がぶつかる激しい海流と冬の厳しい風波にもまれることで、肉厚で弾力のあるわかめが育ちます。

画像:わかめの刈り取り
わかめの刈り取り
画像:わかめ
わかめ

学校の取り組み

わかめ養殖が盛んな地区では、地元漁業者の協力のもと、中学校でわかめ養殖の体験学習が行われています。わかめの種付けや収穫を体験するほか、収穫したわかめを生徒自身が袋詰めし、修学旅行先の東京で販売している中学校もあります。
参加した生徒からは、「学習をとおして、地域にいる自分たちでも気付かない新たな発見ができた。他の地域の方々に自分の住んでいる地域のことを知ってもらえる良い機会になった」などの感想があり、ふるさとの産業や文化を学ぶ良い機会となっています。

画像:わかめ体験学習
わかめ体験学習

豆知識

  • 県内スーパーなどで販売されている「早採りわかめ」(商品名「春いちばん」など)は、養殖密度を調整するために行う間引きで刈り取られたわかめ。日持ちしないため、漁業者が自家消費するだけだったが、香りや食感が良いことが見直され、近年は販売されるようになってきた。
  • 県内で収穫したわかめの加工は、塩をわかめに直接まぶす方法で塩蔵する方法が主流だったが、近年は大きな洗濯機のような機械(商品名「しおまる」)などを用いて、飽和食塩水で塩漬けする方法が普及してきている。短時間で塩が浸み込むため、効率よく作業が行える。
  • わかめの葉の表面には「もうそう」(毛巣、毛叢)と呼ばれる毛が生えている。生育環境や時期によってこの毛が目立つことがあり、ごみが付着していると間違われることがある。なぜこのような毛が生えているのかは不明。
画像:しおまる
しおまる
画像:わかめの「もうそう」
わかめの「もうそう」

このページに関するお問い合わせ

農林水産部 水産振興課 振興担当(栽培漁業、施設整備、流通加工)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5818 ファクス番号:019-629-5824
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。

政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広報)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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