三陸防災復興ゾーンプロジェクトの概要

ページ番号1031073  更新日 令和2年6月30日

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1 プロジェクトのねらい

 東日本大震災津波から復興の取組により大きく進展した町づくりや交通ネットワーク、港湾機能などを生かした地域産業の振興を図るとともに、三陸防災復興プロジェクト2019等を契機として生み出される効果を持続し、三陸地域の多様な魅力を発信して国内外との交流を活発化することにより、岩手県と国内外をつなぐ海側の結節点として持続的に発展するゾーンの創造を目指します。

2 課題と展望

ア 三陸地域では、安全なまちづくりなどの復興の取組や、復興道路やフェリー航路、三陸鉄道の一貫運行など新たな交通ネットワークの構築、港湾機能の拡充が進展しています。

イ 一方、人口減少の進行などにより、地域経済の衰退が懸念されることから、地域産業の振興と交流人口の拡大を図り、地域経済の好循環を拡大することが必要です。

ウ 2019年には、復興道路の整備進展や三陸鉄道の一貫運行開始、東日本大震災津波伝承館の開館、ラグビーワールドカップ2019の釜石開催により、三陸地域が国内外から注目を集めます。

エ 東日本大震災津波の記憶と教訓を伝え、三陸の多様な魅力を発信する三陸防災復興プロジェクト2019の目指す姿や取組を継承し、持続的な三陸地域の振興につなげていくことが必要です。

3 内容

(1)「防災」で世界とつながる三陸

 東日本大震災津波伝承館や震災津波関連資料などを活用した東日本大震災津波の教訓や復興の姿の発信、復興ツーリズムの推進などによる、世界の防災力向上に貢献する取組の推進

(2)多様な交通ネットワークで国内外とつながる三陸

ア 復興道路やフェリー航路、コンテナ航路などの交通ネットワークを生かした企業誘致や、新分野への進出などによる企業の経営革新の促進

イ 復興道路等や港湾を活用した県内企業の輸出入及び県産農林水産物等の輸出の促進

ウ 三陸鉄道の利活用やクルーズ船の寄港拡大の促進など沿岸特有の交通ネットワークを生かした国内外からの誘客の促進と、三陸鉄道の駅を中心としたまちのにぎわい空間を生かした交流の拡大の促進

(3)ジオパークで世界とつながる三陸

 世界ジオパーク認定を見据えた、三陸の地質遺産や文化・自然を活用した教育、保護・保全、新たな魅力の掘り起しと国内外への情報発信、ジオツーリズムなどに取り組むジオパーク活動の推進

(4)世界に誇れる食やスポーツでつながる三陸

ア 三陸の豊かな食材や食文化を活用したフードツーリズムの推進など、世界に誇れる食のまちの形成に向けた取組の推進

イ 三陸の魅力的な自然環境を活用したスポーツアクティビティと関連産業の創出の支援など、スポーツツーリズムの推進による交流の活性化

(5)次代を担う人材の育成

ア 産業支援機関や大学などと連携した地域産業の次代を担う人材の育成と起業の促進

イ 様々な地域課題を解決し、復興とその先の地域振興をけん引する人材の育成

(6)多様な主体の参画と協働によるプロジェクトの推進

 市町村や事業者、生産者、各種団体等の多様な主体が参画し、柔軟に連携・協働する体制による持続的な三陸地域の振興の推進

4 プロジェクトで目指す姿

ア 「津波防災を学ぶなら三陸」という認識が定着し、東日本大震災津波伝承館を拠点として、教育旅行や企業研修、学術調査などの復興ツーリズムが展開され、国内外から三陸に多くの人が訪れ、防災力向上に大きく貢献しています。

イ 県内企業の輸出入や県産農林水産物の輸出の拡大などにより、港湾を中心に、復興道路や航路などを活用した物流の結節点として発展しています。また、働きやすく生産性の高い企業が増え、三陸で働く人々の所得が向上し、地域が活性化しています。

ウ 三陸鉄道を基軸とした地域交通システムの利便性の向上により、通学や通勤、通院などライフステージに応じた生活圏が拡大し、駅を中心としたまちづくりが進み、広域的な地域社会が形成されています。

エ ジオパーク活動を通じた津波防災等の情報発信や交流イベントの開催により、三陸ジオパークを目指して国内外から多くの人が訪れ、世界ジオパーク認定に向けた取組が進んでいます。

オ スポーツツーリズムやフードツーリズムの定着により、三陸の地域ブランドが高まり、国内外から多くの人が訪れ、様々な関連産業・サービスも生み出されて地域が活性化しています。

カ 三陸の産業振興や地域振興を担う人材が育成され、様々な場面で共に連携し、地域の中で活躍しています。

三陸防災復興ゾーンプロジェクト

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ふるさと振興部 県北・沿岸振興室 沿岸振興担当
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