ハンセン病を正しく理解しましょう。

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ページ番号1003039  更新日 令和2年2月5日

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ハンセン病って?

 ハンセン病とは、「らい菌」に感染することで起こる病気です。現代においては感染することも発病することもほぼありませんが、感染し発病すると、手足などの末梢神経が麻ひし、汗が出なくなったり、痛い、熱い、冷たいといった感覚がなくなることがあり、皮ふにさまざまな病的な変化が起こったりします。また、治療法がない時代は、体の一部が変形するといった後遺症が残ることがありました。かつては「らい病」と呼ばれていましたが、明治6年(1873年)に「らい菌」を発見したノルウェーの医師・ハンセン氏の名前をとって、現在は「ハンセン病」と呼ばれています。

ハンセン病はとてもうつりにくい病気です

 「らい菌」は感染力が弱く、非常にうつりにくい病気です。末梢神経の麻ひなどの症状が出るかどうかは個人の免疫力や衛生状態、栄養事情などが関係しますが、たとえ感染しても発病することはほぼありません。現在の日本の衛生状態や医療状況、生活環境を考えると、「らい菌」に感染しても、ハンセン病になることはほとんどありません。

早く見つけて適切な治療をすれば治る病気です

 昭和18年(1943年)、米国で「プロミン」という薬がハンセン病によく効くことが報告されました。日本では、昭和21年(1946年)から患者に試用され始めましたが、その数はわずかだったため、もっと多くの人に投与できるようにしてほしいと患者が国に働きかけ、昭和24年(1949年)から広く使用されるようになりました。現在はWHO(世界保健機関)が推奨する3種類の飲み薬を組み合わせて服用する治療が行われています。ハンセン病は早期に発見し、適切な治療を行えば、顔や手足に後遺症を残すことなく、治るようになっています。

わたしたちにできること

 県では、ハンセン病に関する正しい知識と理解を深めるため、県広報やポスター掲示等により普及啓発を推進しているほか、年に2回、県出身のハンセン病療養所入所者の皆様のもとを訪問し、郷土との結びつきを深める取り組みを実施していますが、ハンセン病の元患者やそのご家族の方々が、安心して穏やかに生活を送ることができる地域社会を実現するためには、一人ひとりが「ハンセン病を正しく理解すること」が重要です。

 ハンセン病についてもっと理解したい場合は、下記の関連情報をご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

保健福祉部 健康国保課 健康予防担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5468 ファクス番号:019-629-5474
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