【災害関連】破傷風予防のための注意点

がれきや釘でけがをしたら、すぐ受診！

～破傷風をご存じですか？～

　被災地では、けがや刺傷を負いやすく、小さな傷から時に重大な健康障害を引き起こします。

　「破傷風」はそのような病気の一つです。次のポイントに注意しましょう。

 

1　破傷風の原因は？

（1）泥や土の中にいる細菌「破傷風菌」で起こる感染症です。

（2）この細菌は小さな傷口からでも体内に侵入します。

 

2　破傷風の症状は？

（1）この菌は感染すると毒素を出し、毒素で神経障害を起こします。

（2）傷口の違和感、口がしびれる・開きにくい、首の後ろの緊張感などから始まり、やがて全身のけいれんを

　　  起こすようになります。

注　手当が遅れると重症になる場合もあるので、注意が必要です。

 

3　破傷風の潜伏期間は？

（1）破傷風の潜伏期間（感染してから症状が出るまでの期間）は、3日から3週間程度です。迅速な消毒やワクチンが必要です。

（2）傷を負った直後に症状がない場合でも油断は禁物！

注　後片付けの際は、なるべく底の厚い靴を履きましょう。

 

4　もし、けがをしたら？

（1）破傷風菌は空気が嫌い。泥や土、異物を傷の奥まで洗う必要があります。

（2）刺傷など深い傷は医師や看護師に相談し、十分消毒してもらいましょう。

（3）10年以内に破傷風ワクチンを受けているか、確認しましょう。

注　破傷風では、傷を強く圧迫するとより危険です。

 

5　傷や全身の異常に気づいたら？

（1）刺傷の周囲などの腫れや痛みは、速やかに治療を受けることが重要です。

（2）避難中や後片付けの際にけがをしたなど、不安のある方、または口や顎のけいれん、動かしにくいなどの症状が出たら、

　　  医師、看護師、保健師等に相談してください。

 

• 破傷風予防に関するポスター （PDF 534.9KB）