スポーツクライミング

ページ番号1057992  更新日 令和6年3月13日

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スポーツクライミングとは

 スポーツクライミングの起源は、山中の岩や木をつかみながら巨大な岩壁を登っていく「ロッククライミング=岩登り」にあります。

 そこから、岩場を登ること自体を楽しみ、その技術を追求する「フリークライミング」などが派生して生まれ、ヨーロッパ各地で登る速さや高さを競う大会が開かれるなど、競技化の流れにつながったと言われています。

 スポーツクライミングは、自然の中でのクライミングに細かいルールを設定し、インドアの人工壁でも行えるようにすることでスポーツ性を強調しています。初めて国際的な規模の正式な大会が行われたのは1989年のワールドカップで、世界選手権が始まったのも1991年。

 比較的新しいスポーツではありますが、山でのクライミングが盛んだったヨーロッパを中心に瞬く間に広まっていき、人気競技となり、東京2020オリンピック競技大会から正式種目になりました。

 

スポーツクライミングの3種目

 現在、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が認定する公式大会でのスポーツクライミング競技には、「ボルダリング」「スピード」「リード」という3つの基本種目と、複数の種目を1人でこなす「複合(コンバインド)」があります。

 

ボルダリング

 「登った課題(コース)の数」を競う種目です。壁の高さは4〜5m。傾斜も、ホールド(突起物)の配置、大きさもさまざまな複数の壁があり、頂上のトップホールドを両手でつかめばゴールとなります。制限時間内に課題をクリア(完登)した数で順位が決まります。

 選手は登る直前まで「どんな壁を登るのか」が確認できず、他の選手のクライミングも見られないこと。初見の壁を、どんなルートで、どのホールドを使って登るのがベストなのかを考えて判断する能力が求められるので、「体を使ったチェス」と言われることも。

県営ボルダリング1

県営ボルダリング2


スピード

 その名の通り「壁を登る速さ」を競う種目です。2人の選手が一対一で戦い、「よーいドン」で高さ15mの壁を登ります。

 より速く頂上のパネルをタッチした選手が勝利で、トーナメント方式で優勝を決めるという単純明快なルールです。

 トップクラスの選手が15mの壁を登るタイムは、なんと男子で5秒台、女子で7秒台。まるで忍者のように、目にも止まらぬ速さでスルスルと壁を上がっていく様子を楽しめます。

県営スピード1

県営スピード2


リード

 「登った高さ」を競う種目です。高さ12m以上の壁を、6分の制限時間内にどの地点まで登ることができたかで、勝敗が決まります。

 選手は安全のため、クイックドローという器具にロープを引っ掛けながら登っていき、途中で落ちた場合はそこまでが記録となり、頂上のクイックドローにロープを掛けられれば「完登」となります。

 ボルダリングと同じく、ホールドの配置は毎回変わり、コースは競技直前にしか見られないので、ルートを検証する「オブザベーション」の時間が重要になります。

県営リード1

県営リード2


岩手県のスポーツクライミング施設

 県営運動公園スポーツクライミング競技場は、スピード、リード、ボルダリングの施設を備える、日本でも有数の施設です。

 施設の詳細は、下記リンクよりご覧ください。

 

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