「いわて幸せ作戦会議(in久慈)」(令和4年8月5日)

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ページ番号1057649  更新日 令和6年3月13日

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日時
令和4年8月5日(金曜日)14時30分から15時50分まで

場所
久慈地区合同庁舎 6階 大会議室

出席者

・参加者(敬称略)
 青松 慶一(HIBIKISHOKUDO代表)
 眞下 美紀子(株式会社北三陸ファクトリー取締役、新領域開発担当)
 松川 美穂子(株式会社DaiOJou代表、足湯&カフェ「たいようのいちこ」店長)
 高浜 大介(株式会社アースカラー代表取締役社長)

・県側
 達増 拓也 知事
 坊良 英樹 県北広域振興局長
 小野 博 政策企画部長

開会

小野部長
 
ただいまから、県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in久慈」を開催いたします。
 皆様には、御多忙のところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、「みんなでつくる県北地域の未来」を懇談のテーマといたしまして、久慈地域で食や地域振興など様々な分野で取り組まれている皆様にお集まりいただいております。
 私は、本日の進行役を務めさせていただきます県の政策企画部長の小野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

小野部長
 
開会に当たりまして、達増知事から挨拶申し上げます。

達増知事
 皆様こんにちは。
 それでは、せっかくパーテーションがありますので、中から話をします。
 お忙しいところ、県政懇談会「いわて幸せ作戦会議in久慈」に御参加いただきまして誠にありがとうございます。県議会議員の皆さんもありがとうございます。
 県政懇談会は、岩手県内各地域、各分野で活躍する方々から直接意見を伺って、県政に反映させようという企画でありますが、今「いわて幸せ作戦会議」という題でやっておりますのは、今のいわて県民計画、県の総合計画の基本目標が、「東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」ということで、お互いに幸福を守り育てようということで、「いわて幸せ作戦会議」という名前にてやっております。
 復興というのが大きいテーマでありますけれども、そこに新型コロナウイルスの流行が重なりまして、また主要魚種の不漁問題ということもあり、そして、東日本大震災以降も自然災害が、昨日一昨日もまた、この近くも被害が出るような大雨がありまして、行方不明の方が一刻も早く見つかることを念願するものであります。
 そうした様々な課題はありますが、一方、復興のプロセスで築かれてきた復興道路などのインフラ、中心市街地の再開発、そして、この全国各地との間に出来た様々な絆、海外との絆も新しいものが出来ています。
 復興に取り組むなか、地元の底力と、そして様々な繋がりの力が育まれ、これが岩手県が未来に向かう大きな力になるというように期待いたします。
 今日、皆さんからの御意見を楽しみにやって参りましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

出席者紹介

小野部長
 ありがとうございました。それではこの後の進め方についてですが、まず私の方から一人ずつ御出席の皆様を御紹介いたしますので、続けて1分程度の簡単な自己紹介をお願いいたします。
 その後、本日のテーマに沿ってお話をいただきますが、お一人ずつお話が終わった都度、知事がコメントするというような形で、区切りながら進めていきたいと思います。
 そして、最後に自由懇談の時間も設けたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは早速ですが、本日御出席の皆様を御紹介いたします。
 HIBIKISHOKUDO(ヒビキショクドウ)代表、青松慶一さんです。それでは青松さんから1分程度でお願いいたします。

青松 慶一
 御紹介に預かりましたHIBIKISHOKUDOの青松慶一と申します。
 久慈市で飲食店を2店舗、今経営させていただいてます。
 久慈市出身でして、関東で大学院を卒業して、東京の化学メーカーで研究開発職をやってまして、そこで8年間働いて、2016年にUターンして今は飲食店をやってます。
 元々、うちの両親が久慈市で飲食をやっていたということがありまして、被災等のきっかけを受けて帰ってくることを決意して今に至ります。今日は、皆さんやり方は違いますけれども、地域でたくさん活躍されている方達なので、そういったところを勉強させてもらえればと思ってきました。よろしくお願いします。

小野部長
 
ありがとうございます。続きまして、株式会社北三陸ファクトリー取締役、新領域開発担当、眞下美紀子さんです。

眞下 美紀子
 皆さんこんにちは。北三陸ファクトリーの眞下美紀子と申します。
 私は洋野町の出身でして、2016年、青松さんとUターン同期だなと思ったんですけれども、2016年にUターンして東京から戻ってきまして、今、北三陸ファクトリーという水産加工会社に勤めてるんですけれども、親会社のひろの屋という会社に就職をしました。そちらで海産物、ウニを中心としたブランディングだとか販売の業務を行いながら、やっぱり持続可能な地域づくりと、人づくりをやっていきたいなというふうに思って、今中学生や高校生にこの産業を伝える取組も行いながら、産業と地域づくりの両輪を担っていけたらと思いながら、もがきながらではあるんですけれども、頑張っているところです。
 今日、皆さんと色々意見交換出来たらなと思ってます。よろしくお願いいたします。

小野部長
 
ありがとうございました。続きまして、株式会社DaiOJou(ダイオウジョウ)代表、足湯&カフェ「たいようのいちこ」店長、松川美穂子さんでございます。

松川 美穂子
 
はい。皆さんこんにちは。松川美穂子と申します。
 私は野田村生まれ育ちで、やっぱりUターンには違いないんですけど、2003年に戻ってきてから、ずっと野田村にいたわけでもないんですけど、今まで看護師として包括支援センターの業務に携わってくるなかで、心身ともに健康な高齢者が何を伝えようとしてるのかっていうところを感じさせていただいたことによって、地域の一住民の動きが活発になって、一人一人が心身ともに健康というものを目指さないと、地域が元気になっていかないっていうことを、ちょっと気付いちゃったもんですから、今やってることは足湯&カフェで、食とそれから体を温めるっていう健康づくり、地域の食文化伝承活動ということで、世代間交流を含めた、畑で大豆を作って大豆文化を継承をしていこうっていうことだったり、介護予防活動ということで、今日も午前中「水鉄砲のかけ合い」っていう子供たちと高齢者との交流事業というのをやったりして、あとは看護師ですので心身の健康サポートで整体業ということを、色々やっております。
 ビジネスとしては昨年起業したので、2年目っていうまだ赤ちゃんの状態で、これからなんですけど、民間の中にいってビジネスを始めて、こういう考え方に触れて生きていくっていうことが、どういうことなんだろうということを、やっぱり行政で働いていたときよりもずっと深く考えるチャンスを得られて、今も未来に向かって、楽しく幸せにビジネスをさせていただいております。先輩方にたくさん教わりながら、また、子どもたちが生き生きと輝く希望のある地域をつくっていきたいということで頑張っております。よろしくお願いいたします。

小野部長
 
ありがとうございました。そして4人目の方が、株式会社アースカラー代表取締役社長、高浜大介さんです。

高浜 大介
 
初めまして、高浜大介と申します。
 株式会社アースカラーというのは、ホワイトカラーとかブルーカラーとか職業を呼ぶ名前があると思うんすけど、それがこれから地球とか大地とか、地域に根差した人材づくりということで12年前に会社を東京で創業しました。
 私、出身は東京墨田区で、千葉県で農業とかもやってきたりして、最終的に、今岩手に2018年に来てるんですが、妻が青森の八戸出身で、子育てをどこでしていくかって時にこちらの地域に御縁があったということで活動しております。
 活動内容に関しては、また後程お話させていただければと思います。よろしくお願いします。

小野部長
 
ありがとうございました。
 県からは、先ほど御挨拶いただきました達増知事、それから県北広域振興局の坊良局長が本日出席しております。
 また、本日は県議会議員の皆様にお越しいただいておりますので、御紹介申し上げます。
 まず、久慈選挙区選出の中平均議員でございます。

中平均議員
 
よろしくお願いいたします。

小野部長
 
次に、岩城元議員でございます。

岩城元議員
 
よろしくお願いいたします。

小野部長
 
次に、九戸選挙区選出の工藤大輔議員でございます。

工藤大輔議員
 
よろしくお願いいたします。

懇談

写真:懇談会の様子2

<テーマ>
みんなでつくる県北地域の未来

小野部長
 
それでは、皆様のお手元にお菓子と飲み物が準備されております。まず、県北局の坊良局長から今日のお菓子、それから懇談のテーマにつきまして御紹介いたしますので、どうぞお召し上がりいただきながら、聞いていただければと思います。坊良局長よろしくお願いいたします。

坊良局長
 
県北局長の坊良と申します。本日はよろしくお願いいたします。
 どうぞ皆さん、冷めないうちにお飲みになっていただきながら、聞いていただければと思いますので、どんどん食べていただければと思います。
 本日のコーヒーとお菓子でございます。
 久慈市の地域おこし協力隊OBの田端涼輔さん、令和3年3月までこの久慈地域で、地域おこし協力隊として活躍していただきました、三重県出身の方でございます。
 その方がYAMANECO COFFEE LAB(ヤマネココーヒーラボ)というものを起業されまして、キッチンカーで移動販売、あるいは久慈市のアンバーホールで店舗営業、そして山根地域で店舗の営業もされているという方でございます。
 今回、お店で大好評のバナナキャラメルマフィンと、そしてこれに合うコーヒーということで、ケニアニエリというコーヒー豆、オリジナルのものですけれども、これを選んでいただきまして、皆様に提供をさせていただいたところでございます。
 田端さんのコメントは、「甘さのある特徴的な香りのコーヒーということであります。こだわりのお菓子、これもまた大好評のお菓子ですけれども、どうぞ楽しみながら召し上がっていただきたい。」ということでメッセージをいただいておりますので、味わいながら進めていただきたいと思います。
 次に本日のテーマでございます。「みんなでつくる県北地域の未来」ということになっております。もう既に皆様からの自己紹介のなかで、将来のこの地域をどうつくっていきたいかというような想いも、にじみ出るような御挨拶も頂戴したところでございます。
 私ども今回設定いたしましたのは、知事の挨拶にもございましたが、東日本大震災津波による復興事業も、ハード整備ですけれどもほぼ完了いたしまして、三陸沿岸道路、復興道路ですが、これも全線開通して、非常にこの地域の振興にとって期待しているところであります。
 そういうなかで、新型コロナウイルス感染症の拡大、人口減少、そして主要魚種の不漁といったような、新たな大きな課題がこの地域で直面をしているということでございます。
 こうしたなかで、本日は久慈地域それぞれの市町村で活躍されてる方々にお集まりいただいて、皆様が普段の生活の中で感じていること、課題、あるいは今後の抱負みたいなことをお話いただいて、県北地域の将来についての意見を伺いたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

小野部長
 坊良局長ありがとうございました。
 最近の暑さも、今日は随分治まった感じでありますけども、徐々に話し合いがヒートアップしてくるかもしれませんので、上着をお召しの方は、暑くなってきたら上着を取っていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは早速ではございますけれども、懇談の方に入らせていただきます。
 ここからは、本日のテーマ「みんなでつくる県北地域の未来」に沿って、現在の取組や課題、今後の方向、御自身の抱負、県への期待なども含めて、お話をいただきたいと思います。それでは、先ほどの順番でございますけれども、青松さんから、お一人大体5分程度でお願いできればと思います。お話をいただいた後、知事からコメントをしていただくという形で進めてまいります。
 では、青松さんよろしくお願いいたします。

青松 慶一
 
よろしくお願いします。
 今日は、私が戻ってきて地元で起業したきっかけと、Uターンして働いて感じたこと、今後どうしていきたいかという三つをお話ししたいと思います。
 地元に戻ってきたきっかけなんですけれども、先ほど話にもありましたように2011年の東日本大震災がきっかけで、その時は東京で働いてましたが、それをきっかけに地元で活躍する人たちが増えていくのを見て、何か自分にしかできないことを地元でやりたいなと、ふつふつと想いが起こるようになってきました。
 最終的に戻ってくる決断をしたのは、2016年の久慈市が被災した台風10号で戻ってくる決意をしました。と言いますのも、うちの母親が飲食店をやってたんですけれども、そこも被災してしまって閉店しました。何か自分でこうやりたいなと思ってたときに、街として衰退していく、またシャッター街の店舗が1店舗増えてしまうというところが、どうしても嫌で、だったら自分で窓を開けようということで、起業というか業態の形式を変えて飲食店を始めました。私一人では何もできないんですけれども、地元出身の東京でシェフをやってた方が、ちょうど一緒に帰るタイミングが合いまして、そういった御縁もあって、タイミングも良きということでやってます。
 飲食店を始めて、今5年経ちました。働いて思ったのは東京での働き方と、こっちの働き方の違いですけども、どっちにおいても、良いところと悪いところがあるなと感じてます。東京はやっぱり人が多いし、建物も多い。非常にたくさんの外的刺激を受けられる場所で、自分の意思に関係なく多発的にスイッチを入れてもらえる街だなと思ってます。一方で地方久慈市は、そんなに人も多くないし、だからこそ響きやすいというか、人がいない分反響しやすい、返ってきやすいというところで、全ては自分のスピード感によるなというのを感じてます。だからこういう機会があって、今日みたいな地元で活躍されてる方と会うのは非常に貴重です。人が少ないけれども、なかなか会いづらいというか、距離が遠いので。こうやって、外からの機会を作っていただけると非常に嬉しいですし、今日は本当にお話ししたい人がたくさんいますので、こういった機会がまた増えてくると、より自分もスイッチが入って地元にとって良い方向に動いていけるかなと思います。
 これから先なんですけれども、今起業してやってることは、久慈市の暮らしの充実に貢献するという想いで飲食店を経営してます。久慈市の暮らしの充実に貢献するっていうのは、生産者の方に貢献するっていうのと、久慈市の来ていただけるお客さんだったり住んでいる方に貢献する。あとは自分の働いてくれるスタッフに雇用として貢献するというところで考えてるんですけども、今までは、久慈市の街にとって充実、お客さんのために充実させることを特に考えてきたんですけども、これからは外から人を呼んで、売上、取引量を増やしていきたい。取引量が増えれば生産者の方も、やりがいだったり継続することに繋がると思うので、まずは自分のお店が頑張ることで、生産者の方により応えていきたいなという想いが非常に強いです。というのも、今この三陸道開通でかなり商圏が広がったので、大都市の八戸から呼び込めるぐらい魅力発信して、来ていただいて、ほかの町からもですけれども、久慈市に足を運んで楽しんでもらうことができればと思ってます。
 やはりそういうためには、我々が絶対できないインフラの整備とか、法整備、融資の関係であるとか、補助金の関係とか、色々サポートしていただけると、非常にやりやすいといいますか、頑張りがいがありますので、是非一緒になってやっていけたらいいなと思っています。以上です。

小野部長
 
ありがとうございました。知事の方からいかがでしょうか。

達増知事
 
はい。2016年から5年6年と経て、八戸など外から人を呼んで、そして地元の生産者にも影響があるようにというところまで視野を広げてるということ、非常に頼もしく思います。
 そうですね、復興道路と呼ばれるこの自動車専用道路の完成は、今までできなかったことができるようになるインフラですので、是非県としても、そういう広域の人の動きをつくりながら、いわゆる交流人口とか関係人口とか、そこに住民票がある人以外にも人がたくさん出入りして、街が賑わうようにしていきたいと思います。
 そして、こういうイベント企画が助かるというか、ありがたいというか、地元でいろんな人に会える機会を作ってもらうのが良いというのは、他のところでも聞く話で、やはり何かきっかけとか仕組みがないと、同じようなことをやっていても、出会ったり、話を聞いたりはする機会がないのはその通りだと思うので、その辺も県は工夫していきたいと思います。ありがとうございます。

小野部長
 それでは続きまして、眞下さんお願いいたします。

眞下 美紀子
 
ありがとうございます。考えがまとまってなくて何かだらだらと話をしてしまうと思うんですけれども、御了承いただけたらと思います。
 私が先ほど自己紹介の中で、持続可能な産業と持続可能な地域づくり、そして人づくりってふうなところをお伝えさせていただいたんですけれども、一つ理由があって、私が今回、いわて幸せ作戦ってふうな形で考えると、私が人生の中で大事にしていることが、産業と人の好循環を生み出せるような人間でありたいなというふうに思って、ずっといます。
 18歳の頃、東京に出る前なんですけれども、高校3年生の時に父親が漁師、イカ釣りをやってまして、今も私、水産業に就いているんですけれども、父親も漁業の関係者ってふうなところで、18歳の頃というと20年くらい前になるんですけれども、その頃から徐々に、漁業、水産業とかちょっとずつ陰りが見え始めた頃だっていうふうに、私は幼いながら把握を当時していまして、時を同じくして、父親が乗っていた船が海難事故に遭ってしまったことがあって、父親は大丈夫だったんですけれども、その同じ乗組員の方が亡くなってしまって、父親がメンタルを病んでしまったところがあります。そのなか、父親の姿を見て、同じタイミングでも漁業に陰りが見え始めてきたのを幼いながらも見ていて、産業っていうのは当たり前にあるものではなくって、人が一生懸命想いを持って働いて、その積み重ねで産業ってのがあるんだなって、まだ18歳の頃ではあったんですけれども、何となくそれを思っていました。それを達成できるためには、好循環を生み出せるためにはどうしたらいいんだろうってずっと思いながら生きてきたんですけれども、18歳頃私に何ができるわけでもなく、とりあえずちょっと東京行って勉強しようみたいなところは思って出て行ったんですけれども、東日本大震災からも気付かされることがあって、そこでもやっぱり産業って一瞬にしてちょっとこうガタっと崩れてしまった部分があるんですけれども、人の想いがあって、一生懸命そこに従事する人がいて、ただそこだけを見るんじゃなくって、人と人とが助け合いながらつくって、それはなんか地域も一緒でってふうなことを感じました。やっぱり、なんか地元に戻りたいなと思ってですね、その18歳の頃と、あと東日本大震災っていうふうなところから、気づかされた部分があって2016年に戻ってきました。
 戻ってきても大事にしてることが、さっきお伝えした産業と人との好循環を生み出すってふうなところでして、水産業に就いた理由っていうのは、たまたま私のボスである下苧坪之典という存在があって、知ってっていうふうなところはあったんですけれども。私が思ってるところは、何か産業を作るために、やっぱり力強い産業じゃなきゃいけないなっていうふうに思っているところと、同時に力強い地域じゃなきゃいけないなっていうふうに思っているところと、そこに魅力があって、力強い産業と力強い地域に、こう魅力があって、そこに人が入ってくるなというふうに思っていて、ゆくゆくは、賑わいを洋野町だけじゃなくって、北三陸地域にも賑わいを取り戻したいなというふうに思ってるんですけれども、そのためにはやっぱり、力強い産業にするための地域ブランドづくり、例えば洋野町で言えば、大規模ウニ増殖溝というものが世界で唯一あって、我々「ウニ牧場」と呼んでいますけれども、そのウニ牧場を、いかに日本を含む世界中の人々にお届けするかってふうなところと、そのウニ牧場をきっかけにして様々な人が関係性をつくれるような、ウニが大好きな人も、ちょっと嫌いだったけど食べたら美味しいって思ってる人も含めて、このコミュニティをいかにつくっていくかっていうふうなところと、そこの地域に魅力あるなって思って若い世代がいかに入って来やすいような、オープンな産業であるかっていうふうなところが、すごく重要なんじゃないかなというふうに思いながらおります。
 今取り組んでることとして、地域ブランドづくりだとか、力強い産業づくりっていうところは、北三陸ファクトリーの本業の方でずっとやってきた部分で、同時に人づくりってふうなところを、人づくりっていうと教育者でもないのであれなんですけれども、地域とか産業をオープンにして、地域内の若い世代が入ってきやすいような仕組みをつくるために、地域の高校に出向いて、総合探求って授業があるんですけれども、出前授業のような形でやって、水産業だけじゃなくって、地域の産業、農業もそうですし林業もそうですし、あとは、例えば地域の中の地域おこし協力隊の方が、どんな取組をしてるかみたいな、若者と、地域の中の頑張ってる、頑張って輝いてる大人を結びつけるっていうふうな取組をやってまいりました。
 やってるなかで気づいたことが、地域の若者って、いわゆる洋野町のことだとか、岩手県のことだとか、すごく好きだってふうに言ってくれる方が結構多くて、「地域の中で働きたい、進学するけれども戻ってきて働きたい」っていうふうに、言ってくれる子が予想以上に多くてすごく嬉しいなというふうに感じています。大人が何ができるかっていうと、帰ってきたいって思っている若者がいて、ちゃんと戻って来たときに、働ける、その子たちが輝ける場をつくるっていうことが、すごく大事なんじゃないかなって思っています。そのために水産業だけとか、農業だけとか、三次産業だけとかではなくって、他の産業をかけ合わせて、さらにこう元気にしていく取組だとか、あとは民間だけとか行政だけではなくって、セクターを越えて連携して取組が行われているだとか、何かそういうふうにして、点じゃなくて面でこの産業づくりとか、地域づくりっていうふうなことを、つくれるような何か土壌を、こう一緒に皆さんとつくっていけたらななんていうふうに思っております。
 だらだら話してしまって恐縮ですけれども、私からは以上になります。

小野部長
 
ありがとうございます。知事の方からお願いいたします。

達増知事
 
はい、ありがとうございます。
 産業というのは、この雇用の枠というものが、会社あるいは農林水産業もですけど、そこにこれから働こうという人がはまって、そして決まった通り、決められた通りに作業をするとか、指図通りに作業するとか、そういうイメージもあるんですけれども、でも本当は産業というのは、瞬間瞬間、何をすればいいかというのは常に自由で、今やってることより、より良いやり方というのは常にあり得るし、非常に想像的なクリエイティブなものでもあるので、産業と人の好循環、やっぱり人次第で産業の在りようは、全然違ってくるのは本当にその通りなんだと思います。
 そして、産業を力強く地域も力強くということで、私も岩手県を力強くと思いやっているわけですけど、力が強くなるというのは、今までできなかったことができるようになるというのが、力が強くなるということだと思っていまして、大谷翔平君の存在なんかも、今までできなかったようなことができる、そういう人が岩手から出たのは非常にいいなと思ってるんですけれども、それは人間の能力開発ということでもありますので、人づくりと、この産業振興、地域振興というのは、もう切り離せないんだと思うんです。そういうのをまとめて言うときに、開発という言葉を使ったりして、主には発展途上国をどうすればいいかという時に、開発経済学というのがあって、地域の開発、人間の開発、そして経済の開発とこうくるんですけれども、実はそれは、日本の地方においても当てはまるやり方だなと思っていまして、ヒューマンデベロップメント、そして地域のエリアデベロップメントがあって、経済のデベロップメントが成功すると、そういうのを地域地域でつくっていくことができればと思ってますので、是非、眞下さんにはこの調子でやっていただきたいと思います。ありがとうございます。

小野部長
 
続きまして、松川さんの方からお願いいたします。

松川 美穂子
 
はい、ありがとうございます。
 私が好きな野田村のPR動画の中に「育てあう村」っていう「しあわせな給食」っていうのがあるんですけれども、めちゃくちゃ感動するんですよね。やっぱり世代間で、その土地土地の生き方だったり大事にしていることを伝えるっていう、そういう伝承の活動ってすごく大事だなって。今回、北三陸の「じもっと基金」にチャレンジさせてもらってるんですけど、直接「それいいと思う」って言ってくださる方が、直接こう来てお話してくれて、やっぱりその方の想いを受けることが、今回このチャレンジですごく分かったことなんですけど、岩手県自体もすごく豊かな自然があったり、なんかめちゃくちゃ職人の人が多いのかな、一つのことをじっくり取り組んで、しかも代々継がれていくっていうか、そういう伝承が、すごくいい文化があるなっていうふうなことを最近特に思っております。
 もう一方で、子育てを始める人たち、野田村っていうと子育てしやすい環境づくりってことで、結構行政の方でもバックアップがあって、「野田はいいね、野田はいいね」なんて、村の外の方から言っていただけることはちょっと誇りに思うんですけども。いろんな働き方はもっと生み出されていいんじゃないかなって思っています。
 女性が、コミュニケーション能力でやれることってもっと可能性があって、育児中で時間がないとか、家でやることはたくさんあるのに、子ども背負ってでも好きなことをやったり、人と会ってその人を本気で応援したり、相互の支援というんですかね、そういうことができる可能性があるんだけど、それが生活の糧っていうか、経済にならない、すごいもったいないなっていうふうに思ってます。お母さんたちが、仕事が介護だったり育児だったりで、できない姿でお家にいて、これやらなきゃいけないとか、あなたのためにとか、そういう姿だと、子どもたちは大人になりたいと思うのかなっていうふうにだんだん思えてきて、やっぱりお母さんとか、男の人たちも、若い方々が色々つらいことだったり、やらなきゃいけないことあるんだけど、それでも生きるって楽しいぜ、やりたいことは叶うんだよっていうふうな、そんな幸せの作戦を、県内であちこちの特性を生かしながら、繰り広げていけたら、すてきだなっていうふうに思っているところなんですけど、ちょっと県政の方で、そういう経済的に就職が難しくなった、今まである既存のところで働けなくなった方々が、自分の強みを生かして活動したりとか、ちょっとお小遣い稼ぎになったり、人を助けながらそういうふうに経済を回せるような後押しなんていうのが、県の方からとかないものかなって思ったり。
 もう一つが、高齢者の方々が持っている知恵とかも、やっぱり世代間交流で伝承がすごい大事だなと思うんですけど、一人暮らしで弱ってきた方は、伝えるっていうパワフルなことが難しくなってきていて、そうすると空き家になるだろうっていうことは、20年、30年前からもうわかっているのに、その人1人じゃ動けないっていうところがあって、やっぱりそういう人たちの気遣いができたり、プラス、その人たちが持っている土地、田舎だともう土地も家もあるじゃないですか。そういうところを、引き継ぐじゃないけど、その方が生きてるうちに見守りがてら一緒に畑でこうやって、それが売りに出せるところがあってとか、ルート、守って育ててきたものを若い人にバトンするっていう、なんかそういう仕組みって出来ないもんかなというふうに思っていて、県の方では、空き家だったりとか、高齢化で荒れていく自然が増えるとか、その辺はどのように考えて、どんなふうな対策があるんだろうかな、ちょっと勉強不足で恥ずかしいんですけれども。何かビジョンありましたら、お聞かせいただければと思います。

達増知事
 
はい。人口減少対策というのが大事な中で、子育てがやりやすいようになってくことが大事なんですが、それは働き方というのとすごい密接な関係があり、これはお母さんだけじゃなくお父さんも、育児、家事をしながら働くっていうワークライフバランスですよね。それをちゃんとライフの方にもバランスを置きながら働けるようにしていくことが大事なんだと思います。人口減少対策の観点から、働き方改革をしてかなきゃということは、各種経済団体を通じて県の方から呼びかけたり、企業等への呼びかけはしてるんですけれども。
 あとは、大船渡で東日本大震災の後、片や人手不足な状態があり、片やこの1週間の中で何日かは働けるとか、1週間の中で何日か、しかも2、3時間ずつ働けるとか、そういう細かい働き方はできるしやりたいという、これが主に女性で、また子育てしてるお母さんだったりするんですけど、それをマイクロビジネスという名前をつけて、振興しようというのを県の大船渡の振興局の出先がやって、ある程度の成果を出したことがあるんですけれども、そういう音頭を取ることを県がやることができます。
 そして空き家の問題は、せっかくスペースとか家があるのに、空き家となって邪魔物のようになるのがもったいない話です。一方で、岩手県というのは、これは沿岸内陸、南北問わず、若い人向けの住宅が足りないという問題があり、アパートもちょっと高いとか、そもそもあんまりないとかですね。そういうところに、この空き家というのは非常に大きな可能性があるので、県も市町村と連携しながら、うまく空き家が活用されるようにとやってるんですが、まだまだこれから頑張んなきゃというところがあります。多分、不動産屋さんとか、あとは銀行なんかも関心を持ってます。銀行も亡くなる人の財産、高齢化してからの財産管理というのと合わせて土地住宅についても扱うみたいなのを、銀行さんが力を入れようとしてたりしますから、県と市町村が連携しながら、そういう民間経済主体に呼びかけながら、空き家の活用をさらにやっていきたいと思います。

小野部長
 
今、知事が申し上げたように、事業とか、あるいはその財産をうまく引き継ぐという形で、その他、商業でも商店街の中での、例えば事業を引き継ぐ事業承継のような形ですとか、あと耕作放棄地について、一方で新規就農の農業者の方々もいますので、そこをうまく農業会議など市町村がメインになってるかと思いますけども、引き継いでいくといったような形もとらえております。
 まだまだ取組がこれから必要だと思いますけども、そういった取組で若い人たちが活躍できるようなところを作っているところでございます。
 それでは、次に高浜さんの方からお願いいたします。

高浜 大介
 
はい。私の方からは、大きく2点かなと思いまして、一つ目がやってきたこととしまして、全国的に、都会から農山漁村への移住者を送り出そうと、学びの。そのためには、いきなり送っても討ち死にして帰ってくるみたいなパターンが多かった。10年ぐらいやってますけども。そうすると、やっぱり学びの場とか、スイッチするための機関というのが必要ということで「地球のしごと大學」という、農林業からいろんな農山漁村の業で「これからこういうソーシャルで然る田舎の業が良いよ」みたいな学ぶ場ってのをずっとやってきました。その中で、自分たちの本拠地としましても岩手県ということで4年前に移住して、始めているという形です。
 そのなかで、やっぱり全国的にも都会の移住希望者の誘致合戦が全国的に行われていまして、そのなかで、じゃあこの岩手で何を窺窬(きゆ)に人を引っ張るのかという、やっぱり移住者誘致だとどうしても西側が、西高東低な感じがありまして、西側がすごく元気なんですよね。なので、今我が岩手の方ではどうするかというのを常にずっと考えてやっているんですけど、お金とか、補助金とかも一つは比較の観点からあっていいと思うんですけど、やっぱり人だと思います。今、私は「留村プログラム」って村に留学しようみたいなプログラム関係人口つくって、企業さんも個人の方も今様々、普代にくろさき荘というところがあるんですが、そこに来ていただいていろんな体験だとか、昨晩もそういう方たちと久慈で飲んだりとかしているなかで、やっぱり人であって、一人では駄目で、地域にこういう面白いことをやっている人たちが集団でいると、その中の輪に加わると面白いよねという、そういう状況を見せることで、やってみようかな、行こうかなとかっていう話になってくるかなと思います。なのでちょっと私だけの力では全く無理でして、いろんな仲間を外からも引き入れたり、内側にいらっしゃる今日の皆様とか、いろんなそういう面白いことやられてる方たちとタッグを組んで、普代村だけでは当然駄目だなというところは思いまして、広域で、この村はこれが強い、この村これが強い、この村は、とかってそういうところを足し合わせて、全部あるじゃないかと、この地域は全部あります、人も資源もあるよというのを示していって、チームで外から引っ張ってくるという活動が一つ、今大きいところかなと思ってます。
 もう一つは、移住者誘致のなかでよく言われますけど、30代の女性をいかに引っ張るか、もうそれしかないよと、指標としてはそれしかないよと言われるわけなんですが、やっぱり子どもですよね。地域に子どもがいなくなれば当然その地域がなくなるんで、うちも今子どもが4歳と2歳ですけど、その子たちをどう育てていくか、やっぱり田舎というと失礼かもしれないすけど、自然の中で子育てしたいっていう気持ちがやっぱり一番強くて、多分それに呼応する人たちがいっぱいいるので、そういう方達を引っ張って、親子を移住させるということを頑張っていこうと。そのために森のようちえん「つちのこ保育園」というのを去年から普代で始めさせていただいていて、やっぱりそうですね、入りたいという人であったり、岩手県で常時預りは唯一なんで、森のようちえんをやりたいっていう人が結構岩手も多くてですね。もう10人ぐらいですかね、もう御連絡いただいて「うちでもやりたいんでちょっと研修に行かせてください」とかいう声が、もう10ヶ所ぐらいあるんですね、岩手のなかでもですね。でも「まだそこまで研修を受け、お預かりできるほどの力はまだないです」ってお断りしたりもしてるんですけど。なので、「つちのこ保育園」をベースに幼少教育や幼児教育の場をやってく、小学校中学校なんかも、やっぱり田舎ならではの自然に触れて非認知能力を磨くとか、本当にせっかく田舎なんで、管理型の閉じ込める教育ではない形での保育とか教育を、いかにつくっていくかっていうところで色々動いています。
 ちょっとそれぐらいで、まずは終わらせていただきたいと思います。

小野部長
 
では知事の方からお願いいたします。

達増知事
 
岩手の方に来てくださってどうもありがとうございます。私からも御礼を申し上げます。
 さすが、都会から地方へという人の動きに関して、包括的かつ主要な論点に関してしっかり押さえながら、効果的で、成果が上がるようなやり方を工夫されているのは非常に頼もしいなと思いました。
 そうですね、森のようちえん、沿岸南部の方でこれ(県政懇談会)をやったときに、やっぱりやってる人に来てもらいましたよね。釜石市でやった時だったかな。森のようちえんは、知事の間でも、長野県とか、あと広島県とか力を入れてる知事さんもいて、色々情報交換とかもしてますけれども、自然のなかで、非認知能力も付けることができるみたいな、そういうところに期待があるんだと思います。そして、30代の女性、子どもと親とセットで来てもらうというような、そういう工夫が大事なんだと思います。
 あとは、面白いことをやっている集団がいて、その仲間に入るみたいな形というのは非常に大事だと思います。
 東日本、東北地方は、この農業の新規就労というのが結構まだやれる余地があって、そこに力を入れて地域としても、あと農業関係者としても。西日本は、農地の面積も少なくて、農業だけではもう絶対食べていけないという状況がいち早く見えてきたがゆえに、農業だけじゃない移住というのに力を入れるのが早かったと思うんです。東北の方は、岩手も含めて農業だけで食べていける余地がまだあるがゆえに、農業だけの移住というところに力を注いで、それ以外がまだ発達してないというところがあるんだと思ってるんですが、やはり農業だけじゃない複数の仕事を、都会と繋がってる仕事だと収入も得やすいので、IT関係とか企画関係とか、そういう仕事も一緒に持ってきてもらうような移住の仕方とか、いろんなパターンを展開すべき時だと思っているので、市町村と連携しながら県としても力を入れていきたいと思います。
 ありがとうございます。

小野部長
 
はい。ありがとうございました。
 皆様からのお話一巡いたしました。ここでは、まだ時間ございますので、さらにそれぞれ御自由にお話いただければと思いますけども、第1回目の皆様のお話を聞きますと、やはり人の繋がりといいますかネットワークといいますか、そこが非常に重要であるといったことです。今日お集まりの皆さんのように活躍している皆さんと会うことの重要性、それから、そうしたことも踏まえながら産業と人との好循環、そしてそこに若い人たちが入ってきやすいような産業オープンな形での産業仕事を作っていくことの大切さ、さらに世代間、若い人たちに様々な宝といいますか、その地域の財産を伝えていくといったことの重要性、やはり若い人たちが、どんどん「ここのこういったネットワークってのは面白いよね、繋がりが」といったことで入っていただく、特に女性の皆さんに来ていただけるような場づくり、こういったものも重要だといった話をいただきました。やはり、これからの久慈、北いわて、岩手を考える際で、そういった人をどのように惹きつけて、繋がりをつくっていくかということが重要かなと思っております。
 そういったお話でも結構ですし、あるいは皆さんの御発言を聞いて、もうちょっとこの辺について、話してみたいといったことでも結構でございますので、是非ここからは自由懇談になっておりますので、どなたか。

達増知事
 
私の方からお願いします。高浜さんに、「地球のしごと大學」ではどういう仕事を学んでいるのかを伺いたいんですけれども。

高浜 大介
 
教養学部というのは、農林・水産・エネルギー・教育・福祉・あらゆる農山漁村の全国的に良い事例というのを学びに行くっていう、年間約40講座とかいうのをやってまして、それが土台にありまして専門的にいくと、農業ですと自然栽培と呼ばれる農薬とか化学肥料を使わないでという、林業ですと自伐型林業というものとかが、やっぱり属性考えて自分の山を持続的にやりましょうみたいなこととかすごく人気です。
 キーワードは、ソーシャルとかエシカルとかですね。環境に良い、地域に良い、だから自分の思う利益が最大化されるよって話の仕事、儲かる仕事とかじゃなくて、そういうやりがい生きがいみたいのとセットになった仕事ってのがやっぱり人気があります。

小野部長
 よろしいでしょうか。
 その他、今の高浜さんのお話についてでも結構ですし、皆さんから何かございますでしょうか。
 青松さんの方からお願いいたします。

青松 慶一
 今の高浜さんのお話なんですけど、何か個人の利益の最大化を目指さず、充実した方を、訴えてっていうところの難しさって、持続可能なことをやろうと思うと、やっぱりお金が必要じゃないですか。最終的に利益を上げずしてビジネスで続かないと思っちゃうんですけど、どういうふうに、この素敵な活動を、今まで継続できてきたのかいうところを教えていただきたいなと。

高浜 大介
 
私の事業は、本当にもう綱渡りです。正直。
 全然儲かるようなつもりはないんですけど、時には他の仕事したりしながら、何とか継続してきたってのが自分に関してはそうで、うちで学んで自然栽培とか林業とか「それすごい良いよね」ということで、全国的にも成功してる人も一握りはいます。ただそれはスターでして、スターというのはピラミッドの頂点なので、やっぱりそこになれるのは一握りだから、そうじゃない方で、やっぱりやってみたら駄目だったとか討ち死に事例は、たくさんあるのは事実なんです。
 だから、私が今本当にやりたいことっていうのは、そういう社会とか環境価値とか社会価値とかが高い仕事が市場では評価されないんです、金銭的には。だって、農薬使わないと微生物が増えますとか、山が守れられます、その分を市場がお金くれないじゃないすか。というのが、今の資本主義グローバル経済システムの問題で、だからそこをいかに経済システムの中に取り込むかって話が昔からずっとあるわけなんですけど、私はあの地域で広域で経済圏を作って、そこに独自の地域通貨補助金を作りたいっていう構想は持っていて、これは本当にまだ夢物語で、ただ環境省の地域循環共生圏でそういうことを書いて通ったので、本気でそこの事業を始めるんですが。なので、理想とか夢物語で人は実際に集まるんですが、それが永続的にやれるのかってところはまた別の話で、そこのシステムを作ることに僕はこれからの人生かけなきゃなっていうふうには思ってます。

小野部長
 
また、青松さんも2店舗経営されて、日々利潤との関係でも色々御苦労されているところもある一方で、やっぱり、それもクリアしながら、久慈の暮らしの充実に貢献していきたいっていう思いも、おありだと思うんですけど。

達増知事
 
YOMUNOSU(よむのす)の2号店、どんな感じになってるか伺いたいですけれども、あそこは久慈市が頑張って建てた立派な新しい交流拠点だと思うんですけれど、どんな塩梅でしょう。

青松 慶一
 
複合施設なだけあって、コロナの影響をかなり受けます。避けられるといいますか、やっぱり図書館だったり、人が集まる場所っていう認識が市民の方多いので、緊急事態宣言を出すと、一気にもうそこからガクっとダメージが大きいです。
 一方で町に商店街にある、裏路地にあるような飲食店レストランなんですけど、そっちの方は比較的落ち込みはなく、そういった傾向はあります。
 でも、複合施設で営業させていただいているので、図書館併設なので高校生の方だったり、あとは子育てママですね、キッズルームもあるのでそういったところに足を運んできた方が、うちの店でご飯を食べていくっていうところで、そこにあったサービスを学割セットとか、子育てキッズセットとかそういったものを提供して一緒にやってます。

小野部長
 
お店を開いて、久慈の街が少しこういったところが変わったなとか、人とのネットワークが少しこうなったなみたいな実感というものはおありですか。

青松 慶一
 そうですね、1店舗目では学生を動かすことができなかったんですけど、30代の働き世代の女性の方動いていただいたんですけど、やっぱりやり方を変えて、学生がYOMUNOSUの方では多く来ていただいてるので、なんかそういう可能性ですか、やり方を変えることによって響くターゲット層といいますか、そこをやりながら勉強させてもらってるという形です。

小野部長
 
ありがとうございます。
 その他、眞下さん、若い世代が入ってきやすい仕事産業っていうのは、何かこう頑張っていらっしゃる、工夫されてる点とか何かございますか。

眞下 美紀子
 そうですね、水産業的な課題でいうと、どうしても今がちょうど終わりかけのシーズンですけども、夏場だけがっと忙しくて、通年でなかなか平準化して働けないっていうふうなところがあって、そうするとどうしても、こう正社員で雇うことができなかったりだとか、そういった課題があって、本業の方でいうと、いかに商品開発を頑張って冬場に稼げる体制を作るかみたいなところが、結構ここ数年頭を悩ませていたところです。一方で、松川さんおっしゃっていた女性の多様な働き方みたいなところと、何かかけ合わせたらどうかなってふうに思っていて、私も結構忘れがちな、私も女性なんですけれどもゴリゴリ働きがちなので、そうじゃない、いろんな価値感をちゃんと場に出せて、子育てをしっかりやりながらも自己表現を仕事を通してしたいだとか、加工の仕事でもいいですし、ちょっと企画をやってみたいだとか、何かこう自分のやりたいことっていうのをまず発言出来る場所、なんか今だと、社長がこれをやれって言うからやってるみたいなところで、押さえつけられてるみたいなのは、水産業だけじゃなくても、いろんな職場にあるかなっていうふうに思っていて、いかにこう仕事もそうですし、高校生にも結構言うんですけれども、自分がどうありたいかとか、何をやってみたいかとか、出来る出来ないは別として、何を実現させたいのかとか、ちっちゃいことでも大きいことでも、何かそういう自分の意思っていうのをちょっとずつ発する場を作って、やっています。

小野部長
 
ありがとうございます。
 今、やはり若い人そして女性の方々が子育てもしながら働きやすいといったところを、やはりこれから沿岸限らず、県北に限らず、岩手の中で非常に重要な取組となると思うんですけども、松川さんも先ほどもそこについて、課題というふうにお話でしたけれども、野田村とか、あるいは松川さんのところでこう工夫されているところとか、何かございましたら、あるいはもうちょっとこうした方がいいんじゃないかってことでも結構だと思いますし。

松川 美穂子
 
はい、ありがとうございます。
 私は、まだ工夫も何も試行錯誤で始めたばっかりという感じなんですけど、今、産直のブームになって、産直にかなり大きな農協に出すぐらいの出荷量取れなくっても、大事に育てた無農薬の野菜だったりとか、出せるようになったりしてますけど、まだまだやっぱり食を、せっかく手塩に育てて、本当に農薬がない、自然栽培やってる食材の方が捨てられてるっていうか、もうなんかすごく大きくビジネスをこう動かすっていうのもすごくいいし、人も雇われるし良いんだけど、そうじゃなくて、小さく楽しくっていうんですかね、やらされじゃなく、やりたいからやるっていうところに経済がついてくるような仕組みができないかっていうのを、今ちょっと活動を通して何か模索中で、高浜さんの話を聞いていて、まさに私も自然栽培、ビジネス仲間もやったりとかして、全国にやっぱりそっちでも流通ルートを持ってる方もいらっしゃいますし、最近はそういう食材を誰かないですかって言う声かけもあったりとかして、やっぱりそういう同じ想いの人たちが結びつく。それがもっと岩手だったり、県北だったりでコンパクトにやれたほうが、動きがいいのかなっていうふうにちょっと思っています。そこに、職人的に能力のある高齢者だけじゃなくって、フットワークの軽い若い人たちが関わるのが当たり前になっていくと、もう食は安全だし、食を楽しめるし、流通があって、そこで生活の糧になる。そういうふうにならないかななんてね。はい。まだまだちょっと例にはなりません。

小野部長
 
ありがとうございます。まだお時間もございますので。はい。

坊良局長
 
私の方からちょっと情報提供というかですね、今、眞下さんの方から、水産業だと通年で仕事が濃淡があるということをおっしゃいましたけれども、そういったようなところに着目した制度的なものとして、総務省の事業で「特定地域づくり協同組合」っていうものがあるんですよ。
 葛巻町でも、令和3年3月だったかな、実施してるんですが、要するに地域で牧場もできる農業もできる、そしてワインづくりもできるって、いろんなその地域に業種があるわけですけれども、その業種ごとに忙しいとき、暇のときバラバラなわけですよね。その協同組合が、それを調整をして、登録している方々に、今牧場にこの時期は来ませんかと。あるときは、ワインづくりのところに、ここに行きませんかということで、結果的に1年を通じて一つの一定の仕事があって、一定の収入があると。それで暮らしていけるというそういう事業が総務省であるんですけれども、協同組合、今言った調整の業務をしなければならないということで、事務局を作らなきゃなんないんですけれども、その事務局の運営のための補助金を総務省が出すとか、あるいは、一定期間そういった従業員の方々にもその人件費の一部を、一定期間なんですけども補助をするとか、そういったような形で視点とすると地域おこし協力隊員が、より定着をするためには先ほど皆さんおっしゃられた通り、そこで暮らしていくためにどうやって、収入得ていくかという観点で作った制度のようなものなんですが、そういったような動きもあって、葛巻町で挑戦されてるということでありますから参考までにお知らせいたします。

小野部長
 
それから、岩手ではないんですけど北海道の方では、夏休みの学生を合宿をしながら、いろんな農家さんに割り振ってそこで頑張ってもらって、合わせて北海道で夏休みを送るみたいな取組をしていたり、マッチングをうまくすることが重要かな、大切かなと思いますので、それは行政であったり、農協の役割が重要になってくるかと思いますけど、そういった例もあるようでございます。
 というような話で、その他、せっかくですので何かございますでしょうか。
 高浜さんは、全国で色々な取組もご覧になっておりますので、何かこう参考になること、あるいはこういったことが面白いんじゃないか、交流を広げるでも結構ですし、若い人を惹きつけるでも結構ですし、何かございましたらお願いします。

高浜 大介
 
そうですね、やっぱり全国的に同じでして、今日集まってらっしゃる皆さんが取り組んでるようなことは共感が得られるし、でもそれをやってくにあたって、貧乏になっちゃうよみたいな。それを享受してでも、ライフの価値を重視して田舎に行くみたいな人たちが少しずつ増えてて、スター性のある人は、結構それでまともに食べていけるけど、そうじゃないとなかなか厳しい場合も出てくると。
 ただそれを何とかしないといけなくて、おそらく価値が、世界的にも価値がなんか逆転して、おかしくなってると思うんですよね。やっぱり都会に引っ張られて都会が何も生産、本当の意味での生産をしてないのに、なぜか農山漁村より都会の方が価値が上がって、農山漁村の生産するサービスをちゃんと根を張って提供するって人たちに対する価値が下がっちゃってると。
 ただ農山漁村の復興ってのは、おそらくその価値の再逆転をすることと同義で、それをどうするかを、本当に皆さんと一緒に考えさせてもらいたいと思ってまして、岩手県、県北という領域からまず、何か本当皆さんのお力もお借りして、やっていきたいなというのが自分の思いでして。
 あともう1個、そういう中で今いろんな世界情勢もちょっとおかしいじゃないすか。そうすると輸入価格が上がってきて、多分、HIBIKIさんとかもそうだと思うんすけど、地域の良い材料、良いことやって良い作り方している人から仕入れようってすると、当然コスト上がっちゃって、歯を食いしばって仕入れるわけじゃないすか。利益を削って何とか価格を抑えて出してみたいな、そういう努力をされてるわけなんすけど。でも一方で輸入価格がどんどん上がって、エネルギーも全部上がっていくと、外から小麦買ってたみたいな人がもう今、値上げで困っちゃってて、国産小麦とか国産大豆が、今全然手に入らないとかっていう、なんかその価値の再逆転みたいなところってちょっと効果があるなと思ってまして。
 少しずつその差が縮まってきているような感じがしてまして、僕はそこに希望を持っています。

小野部長
 
ありがとうございます。
 まだ、もう少し話したい、あるいは、今のお話を聞いて。はい、青松さんどうぞ。

青松 慶一
 
達増さんが、眞下さん時の話で、話された発展途上国を成長させるための発展、教育経済学だかっていうところが少し、街づくりとしても何かためになりそうな感を受けましたので、少しお話を聞かせていただければなと。

達増知事
 
そうですね。
 普通の経済学は、生産や消費がみんな普通にできる、それを買う場所も整ってるというのを前提にして色々モデルを作るんですけど、途上国はそうじゃないので、まず必要なものを生産する基盤づくり、それを流通させる仕組みづくり、またそれらをやれる人づくりからしていかなければならないんですが、実は先進国だって同じところがあって、今まで通りやっていくのであれば、そんなに開発って意識しなくていいんでしょうけど、今までと違うやり方で、今までと違うような地域にしていくのを意識すると、物の生産の仕方から変えていくとか、そのための人づくりもやるとか、流通の仕方も変えていくみたいな、そういう基盤から変えていく、あるいは、再考、デベロップメント、開発という視点が有効だと思うんですよね。
 また、地方は、食べ物とエネルギーを生産する場が、目の前というか足元にあり、そこが普通の経済学の世界と違って、普通の経済学、食べ物エネルギーとはまず買うものなので、そういう需要供給の法則から始まっていくわけですけれども、地方においては、必要なものを自分たちで作るということができるので、そこが決定的に違うんだと思うんですよね。
 ですから、うまくその無農薬とか有機とかの生産、そしてエネルギーについても、再生可能エネルギーをいろんな形でやっていけるという、食べ物とエネルギーさえあれば、何とか生きていけるはずなので、ただお金がないが故に色々困るわけですけれども、まさにそれを日本に円がなくても、まわる経済ということで、多分地域通貨みたいなことを理想として描いてるんだと思うんですけれども。そういう、流通の仕組みとか、取引の仕組みまで含めて自分たちでデザインしていくということが、地方ではできる、途上国も同じようなことやってるってことなんですよね。

青松 慶一
 ちなみにこの久慈市、この広域は、先ほどの話だと、人をつくるとか、場づくりが発展途上国だと先に行わなきゃいけないというとこだったんですけど、この広域地域は何づくりが先にあるべきだと、お考えですか。何を優先して、例えば、場づくりでインフラ整備があったりとか、そういうところはあると思うんですけど、そういった観点で、何がこう。

達増知事
 
私はそうですね、基盤になるものというのは、それが完成して、あとはもうその上に乗っかるものだけやっていけばいいだけでなく、基盤もまた物足りなくなったら、さらに再開発していく必要があり、復興っていうのは必要に迫られて、大規模再開発をする格好になり、そこで復興道路が出来たというのは一つ大きいと思うんですよね。
 あと、久慈地域については、そこにポスターがまだ貼ってあるんですけど、「あまちゃん」効果という、これで実は域内にすごい魅力的な地域資源はたくさんあって、全国はもちろん台湾とか、外国からも人が来るくらいの地域資源があるということにあのとき目覚めた、そういう地域資源の発見力、開発力という力が久慈エリアには足りなかったのが、「あまちゃん」現象で「あまちゃん」効果で、かなりそういうことをやれるように今なってきてるっていうのはあるんじゃないかと思いますね。

小野部長
 
ありがとうございます。
 まさに今日は作戦会議といいますか、ゼミの授業のような感じになってきてましたけれども、まだまだ皆さん言い足りない、もう少し、はいどうぞ。

達増知事
 
松川さんは、スマートウォッチをされてるように見えるんですけれど、その地元の人たちの健康に関して、やっぱりデジタル技術の活用というのは考えていらっしゃいますか。

松川 美穂子
 
すごい考えていましたが、やっぱり活用するにあたって、いろんなメーカーっていうんですかね、私がやってるのはデジタルヘルスシェアリングエコノミーってやつなんですけど、これを活用してって最初思ってたんですけど、なかなか例えばシェアハウスみたいなものを建てて、そこで高齢者がどこで転倒しても誰かがちゃんとわかって駆け付けられる、いつも一緒に誰かが数人いなくても暮らせるっていうような環境が出来たらいいかなと思ってたんですけど、ちょっとまだそれをやるには、なかなかこう、暮らしの実情と、デジタルっていうか何かこういうものがまだ合ってない、管理する、マッチングして一緒に暮らすとかって、もうなかなか合ってこないので、ちょっと遠い夢だなっていうふうに今感じてます。

達増知事
 
この間、一関高専の生徒たちがコンテストで優勝した材料が、スマホさえ持っていれば、その人の歩き方のパターンの変化で、認知症になりかかってるというのをかなりの確率で当てるというのをやって賞を取って、そういう人の動きをスマホだけでもビッグデータを使って察知できるみたいなのが出てきてるみたいですよね。

小野部長
 
今、知事お話になったのはDCON2022(ディーコン2022 第3回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2022)というもので、一関高専がグランプリをとっておりますので御紹介いたします。

達増知事
 
ディープラーニングコンテストですね。DCON。

小野部長
 
ありがとうございます。
 お時間が迫っておりますが、もう一言という方がもしもいらっしゃったら、よろしいでしょうか。
 はい。ではどうぞ。

松川 美穂子
 眞下さんの方からもあったんですけど、若者たちの教育のところで、夢を「あなた何になりたいの」って聞いたときに、小学生までは「私の夢はこうなりたいんだ」って言ってくれるんですけど、時期的にそうなのかもしれないんですけど、中学生高校生、また社会人なりたての人たちに同じ質問をしても、「まぁどうせ…」。なんか、すごくネガティブっていうか、自分に期待を持てないでいるなっていうふうに感じる場面が多いんですけど、その教育のなかで、自分はどうありたいのかとか、何かそういったことを感じれるような、ただ何かを学んで知識を得るではない、人間教育、人間づくりのところは、どのような取組をお考えだったり、やっていらっしゃるのか聞きたいです。

小野部長
 
自己肯定感を高められる教育といったことに岩手県も力を入れております。また、地域との繋がりといったものが非常に重要でして、これまでもやっておりますけども、例えば地域の課題解決とか、あと地域の産業ですね、これは国の方でも積極的にやられておりますけれども、探求学習というのが、もうプログラムの中にしっかり組み込まれるようになってまして、その中で地域の課題解決、あるいは地域の産業を知るといったこと、そういたしますと、その地域に対する誇り、そして自分たちがこの地域の中で何をしていくのかといった考えに繋がっていくというふうな形で、様々岩手県としても取り組んでおります。

知事所感

小野部長
 
よろしいでしょうか。
 それでは、お時間がまいりましたので、最後に達増知事の方からお願いいたします。

達増知事
 
ありがとうございました。
 作戦会議ということで、これで終わりではなく、このメンバーでまた集まるかということは、まだ全然白紙というか予定にはないんですけれども、またそれぞれあちこちで出会ったり、一緒に仕事をしたりとかすることもあると思いますし、今日のこの縁を大切にしながら、何かあれば県の方にもどんどん言ってきていただきたいと思います。
 非常に、希望を持てるような話をたくさん伺うことができましたので、この地域での県の事業や、またオール岩手の県の事業にどんどん生かしていきたいと思います。今日はありがとうございました。

閉会

小野部長
 
大変ありがとうございました。
 これをもちまして県政懇談会を終了いたします。

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