令和5年度当初予算案

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ページ番号1064562  更新日 令和5年2月6日

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とき:令和5年2月6日(月曜日)
ところ:岩手県庁12階特別会議室

令和5年2月6日(月曜日)記者発表

令和5年度岩手県当初予算案 達増知事記者発表の動画

 令和5年度当初予算案について説明します。
 令和5年度当初予算案は、「いわて県民エンパワー予算」と名づけました。「いわて県民エンパワー予算」です。
 第2期アクションプランを進めるに当たり、子育てや結婚、進学、スポーツ、仕事、地域活動など、頑張ろうとしている県民一人ひとりが活躍を広げていけるようになってほしいという考えの下、この予算に盛り込まれた様々な事業が県民をエンパワーできるものになるようということで命名しました。
 予算の総額は、7,714億円です。予算のポイントは3つあります。
 1つは、人口減少対策のため、子ども子育て施策を強化します。令和4年度の201億円から16億円増額し、217億円となります。子育て世帯への経済的支援の拡充のため、第2子以降の3歳未満児に対して、所得制限を設けずに保育料の無償化を実施する市町村に対し補助する「いわて子育て応援保育料無償化事業費補助」などの事業を新たに実施します。
 2つ目は、GX(ジーエックス:グリーントランスフォーメーション)の推進とDX(ディーエックス:デジタルトランスフォーメーション)の推進です。令和4年度の98億円から66億円増額し、164億円となります。
 3つ目は、安全・安心な地域づくりの強化です。令和4年度の649億円から31億円増額し、680億円となります。
 次に、令和5年度岩手県一般会計当初予算案のポイントの1ページ、令和5年度当初予算案、一般会計の考え方を御覧ください。
 令和5年度当初予算案は、いわて県民計画(2019~2028)第2期アクションプランの下、県民一人ひとりをエンパワーできるよう、県民の幸福度向上を図る10の政策や「新しい時代を切り拓くプロジェクト」を着実に推進する予算として編成しました。
 その中でも4つの重点事項、「自然減・社会減対策」、「GXの推進」、「DXの推進」、「安全・安心な地域づくり」については、近年にない水準で大胆に予算を配分して取り組みます。
 感染拡大防止や社会経済活動への支援など、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すとともに、東日本大震災津波からの復興について、被災者の心のケア、コミュニティ形成支援、伝承・発信等、必要な取組を着実に推進します。また、中期財政見通し等を踏まえ、新たな財政目標の下、財政健全化を推進したところです。
 次に、令和5年度当初予算案の規模ですが、2ページ、予算の規模は7,714億円です。新型コロナウイルス感染症対策は914億円です。
 公共事業費については、2月補正予算と一体的に編成し、実行予算ベースで対前年プラス25億円、3.0%の増加となる878億円を確保しました。具体的な歳入歳出の状況については、3ページから5ページです。
 次に、令和5年度当初予算案における主な取組、6ページを御覧ください。令和5年度は、県政の最重要課題である東日本大震災津波からの復興を着実に進め、人口減少対策を最優先に掲げる第2期アクションプランの下、「自然減・社会減対策」、「GX」、「DX」、「安全・安心」の4つの重点事項に対して、事業費で1,060億円程度、このうち新規事業で82億円程度を措置し、強力に推進します。
 復興については、第2期復興推進プランに基づき、個別避難計画の作成支援などの総合的な地震・津波防災対策、被災者の心のケアや主要魚種の不漁への対応などを進めます。
 新型コロナウイルス感染症対策については、引き続き適切な保健医療体制の確保、ワクチン接種の推進、社会経済活動への支援などに取り組みます。
 次に、4つの重点事項に関してですが、10ページから14ページ、「人口の自然減・社会減対策」では、若者のライフデザイン形成のための支援、第2子以降の3歳未満児に対する所得制限を設けない保育料等の無償化や在宅育児手当支給に係る市町村への支援、医療費助成の高校生等への現物給付拡大など、結婚、子育て等のライフステージに応じた支援や、安心して子どもを生み育てられる環境の充実を図ります。
 また、男女がともに活躍できる環境づくりや移住、定住の促進のため、雇用労働環境の整備に向けた取組の支援、若者、女性の新規創業者の支援を進めます。これらの事業等を通じて、市町村と連携して、全国でもトップレベル水準の子ども・子育て環境の実現を目指します。
 15ページから17ページの「GXの推進」では、省エネルギー対策の推進や再生可能エネルギーの導入促進を図るため、脱炭素化に向けた推進体制の構築、家庭、産業・業務、運輸等の各部門における温室効果ガス排出量削減の取組支援、水素ステーションの導入支援、電気自動車等の普及促進などに取り組みます。これらのGXの推進に必要な資金を調達するため、グリーンボンドを新たに発行します。
 18ページから20ページの「DXの推進」では、デジタル人材等の育成やマーケティングの活用など、あらゆる産業のDXを進めます。また、ICT(アイシーティー:情報通信技術)を活用した学習環境づくりなど、社会、暮らしのDXの推進により、県民生活の利便性の向上を図るとともに、DXを支える基盤を整備します。
 21ページから22ページの「安全・安心な地域づくり」では、本県最大クラスの津波被害想定を踏まえた沿岸市町村が行う避難対策支援など、今後起こり得る巨大地震津波や大規模災害への対応を進めます。また、新興感染症などに対応するとともに、盛土等の安全性の確保対策、鳥獣被害対策など、安全・安心な地域社会を構築します。
 次に、10の政策分野に基づく主な施策です。
 23ページ、「健康・余暇」分野では、包括的な自殺対策プログラムの充実や遠隔医療の設備整備を支援します。また、文化芸術活動機会等を充実させます。
 24ページ、「家族・子育て」分野では、出会いの機会を創出するため、“いきいき岩手”結婚サポートセンターに新たに結婚支援コンシェルジュを配置します。また、不妊に悩む夫婦を総合的に支援します。
 25ページ、「教育」分野では、文理の枠を超えた学びを通じて探究的な学習を深めていきます。また、地域ニーズを踏まえたリカレント教育の充実を図ります。
 26ページ、「居住環境・コミュニティ」では、人流ビッグデータを活用した次期地域公共交通計画を策定します。また、若者・移住者の定住推進に向けた空き家の利活用を促進します。
 27ページ、「安全」分野では、市町村における消防団の充実強化を支援します。また、性犯罪・性暴力被害者に対する総合的な支援を実施し、心身の負担軽減を図ります。
 28ページ、「仕事、収入」分野では、いわてスタートアップ推進プラットフォームを設置し、起業する段階や形態に適したプログラムを提供するなど、起業・スタートアップの支援を強化します。また、農業DXの推進や高収益な野菜等への作付転換の促進、県産農林水産物の輸出拡大を図ります。
 29ページ、「歴史・文化」分野では、「平泉の文化遺産」「明治日本の産業革命遺産」「北海道・北東北の縄文遺跡群」の3つの世界遺産とそれぞれの地域が有する文化遺産のネットワークを構築します。
 30ページ、「自然環境」分野では、地域と連携し、有害鳥獣対策の充実強化を図ります。また、循環型地域社会の構築に向け、3R(スリーアール)の推進、食品ロス削減を推進します。
 31ページ、「社会基盤」分野では、近年頻発する自然災害に備え、ハード・ソフトを組み合わせた防災・減災対策を進めます。また、社会資本が将来にわたって持続的に機能を発揮するよう、予防保全に向けた計画的な維持管理を進めます。
 32ページ、「参画」分野では、若者、女性が活躍できる職場環境づくりのため、経営者の意識醸成を図ります。
 33ページから、「新しい時代を切り拓くプロジェクト」の推進に向けた主な施策です。長期的な視点に立ち、岩手らしさを生かした新たな価値・サービスの創造などの先導的な取組を推進し、国際リニアコライダーの実現に向けた「ILC(アイエルシー)プロジェクト」や3つのゾーンプロジェクトなどを進めます。
 44ページ、広域振興圏の施策については、市町村との適切な役割分担と連携の下、各圏域の特性や資源を生かした特色ある事業を展開します。
 45ページ、持続可能な行財政基盤の構築に向けた取組の状況は、新しく掲げた財政目標については、4項目とも達成または達成見込みとなっております。
 46ページ、プライマリーバランス及び財政調整基金残高の推移ですが、令和5年度当初予算後の県債残高は1兆1,900億円程度の見込みです。臨時財政対策債を除く県債残高は7,400億円程度で、ピーク時と比べ、6割程度の水準まで低下しており、政策推進と財政の健全化の両立を実現した予算となっています。

このページに関するお問い合わせ

総務部 財政課 予算担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5091 ファクス番号:019-629-5114
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