奥州市産野生せりの出荷制限の解除

平成24年5月30日付けで国から出荷制限が指示されていた奥州市の野生せりについて、令和2年4月15日、出荷制限が解除されましたのでお知らせします。

本県において、出荷が制限されていた野生山菜の出荷制限等の解除は、、（1）奥州市のフキ（平成27年9月28日県の出荷自粛要請解除）、（2）一関市のせり（平成27年12月21日国の出荷制限解除）、（3）陸前高田市（旧気仙町、旧広田町、旧小友村、旧竹駒村及び旧米崎村の区域に限る）のタケノコ（平成28年3月29日国の出荷制限解除）、（4）花巻市のコゴミ（くさそてつ）（平成29年1月31日県の出荷自粛要請解除）に次いで5例目となります。

なお、奥州市の野生せりについては、奥州市が整備する台帳で、生産者及び集出荷を行う者等を把握し、出荷管理をするとともに、県では、定期的に行うモニタリング検査において、出荷される奥州市の野生せりの安全性について確認していきます。

1　出荷制限指示及び解除の経緯

時期等	内容
平成24年5月30日	奥州市の野生せりに、国から出荷制限の指示
平成27年春～平成29年春	平成27年から3カ年、放射性物質濃度の経年変化を確認したところ、濃度の低減が確認
平成30年春～令和元年	詳細検査を実施（64検体） 放射性物質濃度の値が十分低かったことから、林野庁・厚生労働省と協議・調整
令和2年4月15日	奥州市の出荷制限を解除（関係機関に通知）

2　解除の条件

1. 奥州市は、奥州市内で野生せりを採取する生産者及び集出荷を行う者等を記録した「採取・集出荷者台帳」を整備。
2. 県は、奥州市と連携して、出荷前検査及び定期検査（モニタリング検査）を実施して安全を確認。
3. 集出荷を行う者は、出荷物には、品目、採取地、採取日、採取者を表示。

3　今後の取組

1. 毎年、奥州市内の野生せりの発生状況を把握し、県は奥州市と連携して、出荷開始前に3検体以上の検査を実施。
2. 出荷再開後1か月間は原則として毎週、その後1か月に1回程度の定期検査（モニタリング検査）を実施して安全を確認。
3. 「採取・集出荷者台帳」を関係機関で共有するとともに、県は産直施設等の巡回指導を実施。

4　奥州市の「採取・集出荷者台帳」に係る問い合わせ先

奥州市農地林務課林政国調係
電話：0197-34-1763（内線1566）