令和8年4月24日知事会見記録
開催日時
令和8年4月24日10時30分から10時55分まで
会見記録
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表はございません。
幹事社
本日記者クラブからの代表質問はございません。各社から質問があればお願いします。
記者
私から大きく2点伺います。大槌町で発生した林野火災からお願いいたします。現時点で約200ヘクタールを焼いているということで、建物被害も出ている状況にあります。昨年(令和7年)に大船渡市で大規模林野火災が発生したばかりの上での今回の発生ですけれども、まず今回の事案についての知事の御所感をお願いいたします。
知事
今朝の時点で2か所合わせますと400ヘクタールを超える延焼面積になっていまして、2017年の釜石の林野火災を上回る規模でのこの延焼面積になってきております。日本全体の山火事の延焼面積が、例年大体800ヘクタールとかそのくらいと言われていますので、その半分ぐらいの規模の非常に大きな林野火災になっています。これは、今年(令和8年)春先、乾燥が岩手沿岸地方でずっと続いていたということと、火が出たおととい(4月22日)の風が非常に強かったということが相まって、そういうことになっているのですけれども、まず火が出た日からその夜にかけましては、地元大槌プラス釜石と、更に県内の沿岸、内陸から消防の部隊が集まって、極力火を抑える活動をしていただき、そして、昨日(4月23日)は自衛隊の大型ヘリが加わって、大規模な空中消火が行われるようになり、そして、仙台からの指揮部隊の応援も入って、今日(4月24日)は更に宮城、秋田、山形、青森の陸上部隊も入るということになって、空中の方は、もう東北プラス東北以外の県からの防災ヘリにも来ていただくということで、かなり規模を拡大して対応することになっています。
今日(4月24日)の朝、大沢消防庁長官とも電話で話をしましたけれども、早め早めに大規模な緊急消防援助隊の動員もかけながら、この規模の大きな林野火災に対して消火をやっていこうということを、消防庁の方とも考え方を共有しているところであります。
一方、町民の皆さんの生活については、市街地の近くまで火が迫っていて、煙はもう市街地の中にまで入り込んでいるということで、昨日(4月23日)、実際現場に行きましたけれども、かなり住民の皆さんは不安であり、また、本当に火の手に近いところでは、もう恐怖を感じるような状態になっています。大槌町において避難所を確保して、そして、学校の休校、そして、学校が避難所になっているところでは、生徒の皆さんも避難所設営に活躍して、避難所の体制は早い段階できちっとしたものができていると思います。温かいものも食べられているということで、避難者の皆さんの健康を確保していくこと、県も町と、それから赤十字等、あとは岩手医大もですけれども、医療機関も現地入りしながら支援体制をつくっているところでありますので、町民の皆さんの健康を確保しながら、また、広く煙が広がっているところも含め、不安を解消していくようにしていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。今回大規模の火災に発展しそうだということで、避難所の方も長期化が見込まれるのかなと思います。現地では、そういった避難所運営であったり、行政機能の維持するという上での、マンパワー不足というのが今後懸念されるかなと思いますけれども、県として、例えば職員の派遣とか、そういった支援についてはどのようにお考えでしょうか。
知事
まず、釜石市、山田町、そして、宮古市からもいろんな支援が入っていて、そういった近隣からの人的支援というものが考えられますし、また、県職員も既にリエゾン的に現地入りし、状況によって更に増やせる形にしています。県職員による応援、また、市町村職員による応援を、県もそこを調整しながら、必要に応じたマンパワーの確保に努めていきます。
記者
ありがとうございます。話題変わりまして、(4月)21日に紫波町でクマが原因と思われる人身被害が発生したという点について伺います。県として、出没に関する警報を出されたということで、非常に、初の死亡かなという事案になると思いますけれども、今回の事案に対するまず知事の御所感をお願いいたします。
知事
出没数の多さからクマ注意報を出しておりましたけれども、人的被害もあったということで、警報に格上げをしております。やはり例年に比べて出没数が数倍という異常な規模で多くなっていますので、気を付けていただかなければならないですし、また、過去の経験で山菜採り、この辺はクマが出ない、あるいはクマが出てもクマがすぐ逃げるみたいな、そういう過去の経験が通用しない状況になっていますので、クマとの遭遇というのはかなり危険な状況ですので、県もクマ対策につきましては注意報、警報のほかに、春のツキノワグマ被害防止キャンペーンということで、具体的な遭遇したときの危険防止のやり方ですとか、そもそも遭遇しないためのいろんなやり方を紹介しているところですので、そういうことも参考にしながら気をつけていただきたいと思います。
記者
ありがとうございます。先ほどのキャンペーンですけれども、正に開始から間もない時期での今回の発生になったということですけれども、今後その対策の強化についてはどのようにお考えでしょうか。
知事
まず、例年とは違う非常にリスクの高い状況だということを基本に対応していきます。まず、出没に対して、きちんと対応していくということが基本になりますし、また、県の対策として頭数管理の指定管理捕獲、県のガバメントハンターによる指定管理捕獲を実施して、やはり数を減らすということが今大事な局面ですので、そういった対策も強化してまいります。
記者
大槌の林野火災の話に戻るのですけれども、先ほど消防庁長官に、今朝電話でお話をしたということですけれども、県としてどういった要望を出したのか、内容を教えてください。
知事
昨日(4月23日)大槌町長と面会した際に、大槌町、そして、岩手県として緊急消防援助隊を昨日(4月23日)午後2時付で要請するということで要請し、それを受けて先ほど紹介したような大々的な県外からの応援の動員をしていただいたということで、まずはそれに対する御礼ということで電話したものであります。
先方からは、遠慮なくどんどん要請してきてほしいし、少し余計かもしれないくらいでも、やはりあらかじめ多めに動員していた方がいいので、そういったところ、遠慮なく要請をしてきてほしいということを長官の方からは言われたところです。
記者
分かりました。ありがとうございます。知事からどういった人でしたり、機器でしたり、そういったところ具体的に何してほしいというふうな、何かを出したわけではなかったという……。
知事
ええ、今言ったことで、1分、2分程度のやり取りでした。
記者
中東情勢に関する県の対応についてお伺いします。庁内の連絡会議が立ち上がって、実際に情報収集始めております。その中でも業種を問わず影響が出始めているという話もありました。県として今後の対応であるとか、国への要望の方向性など決まっていましたらお聞かせください。
知事
具体的な影響は増えてきていまして、燃料の調達困難や、また、資材の不足、そして、燃料や資材の価格高騰といった報告が増えてきています。
そこで、県としては、影響をより明確に把握するため、供給から利用までのどの段階で支障が出ているのかを具体的に確認するという調査を行います。また、個別の農林漁業者の方々や中小企業の方々から、個別に直接資金繰り相談や支援メニューの照会など、相談窓口を県で設けておりますけれども、先週はゼロということをお話ししましたが、こちら2件、この間に相談が寄せられておりますので、そうした対応もやってまいります。
記者
今後、例えばですけれども、影響が見え始めた場合、国への要請であったりとか、補正予算を組んでの対応ということが発生すると思います。どういったタイミングで判断されますでしょうか。
知事
今も具体的な影響は出てきているのですけれども、価格高騰でもまず何とか買ってはいるとか、不足ぎみでもふだんの調達先以外のところ、市販のものを高いけれども買うとか、いろんな対応で、まず何とかそれぞれ対応しているような状況が今続いているのですけれども、これがもうどこからも調達できなくなるとか、もはや買えなくなるくらいの価格高騰になるというふうになってきますと非常に困りますので、まずそれを防ぐために、流通の段階での困り方というところを、供給から利用までのどの段階で支障が出ているのか、影響をより明確に把握するという作業をやりながら、その中で、国への要望等、やるべきまとまった部分が見えてきたら、そこを国に要望していくとか、あと関係の団体と一緒にいろいろ対策を講じていくというようなことになっていきます。
記者
すみません、また火災の関係に戻るのですけれども、今週月曜日(4月20日)の地震の後に、現在、後発地震注意情報も出ている中でのまた新たな災害ということで、大槌の皆さん、今週2度目の避難だとおっしゃっている方がいたりとか、ちょっと山火事の前にも地震があったということで、少し状況が複雑なのかなと思うのですけれども、この状況で特に強化の必要があるなと思っている支援、例えば福祉の関係だったりとか、心のケアとか、県の福祉関係の支援にはリストアップされているかと思うのですけれども、この複合的な状況でのより重視すべきだと考えていらっしゃる支援を教えてほしいです。
知事
津波警報があって、それで避難指示が出て、それで避難したということです。さらに、津波警報は解除されたけれども、後発地震注意情報が出たということで、昨日(4月23日)も午後4時に大槌町内、防災無線で後発地震情報に関する注意も喚起されていて、後発地震注意情報にも対応しながら林野火災に対応するということ、これはそれぞれやらなければならないことなので、大槌町においてきちっと対応しているというところを確認できました。これは、応援に入ってくださるそれぞれ消防や自衛隊、関係機関の皆さんも、後発地震注意情報に留意をしながら消火活動や避難者支援をやるということで、これもやらなければならないことなので、これはきちっとやっていくということになります。
一方、それは津波による避難のことと併せて、住民の皆さんには大きな負担になっていると思います。天気予報、気象情報でなかなか雨も降らないような予測ですので、長期化する可能性もあり、心のケアを含めて、避難している皆さんや、避難所にいなくても、いろんな形で警戒している方々の心と体の健康については、県も様々医療機関、福祉関係者と連携をしながら対応してまいります。
記者
話、ちょっとまた中東情勢の件に戻ってしまうのですけれども、今週開かれた庁内連絡会議では、今後の情報収集を続けていくというような方向性で一旦終了したということなのですけれども、一部の団体からは、緊急要望という形で県に提出されていますが、県内の市町村とかからは、何か県に対して要望とか要請といった類いのものというのは寄せられているのでしょうか。
知事
ちょっとそこは正確性が求められると思うので、担当の方から分かるようにしておいてほしいと思います。ざっくり言って、市長会が政府与党に要望したということを県も聞いていまして、ですから市町村が何を求めているかということの概要は、県も大体つかんでいるというところはあります。
記者
(4月)20日の三陸沖の地震に関連してなのですけれども、今回の地震では、帰宅ラッシュとも重なって、大船渡市などでは避難する車で渋滞が発生しました。それぞれの市町村の特徴もあるとは思うのですけれども、今回の地震も踏まえた車避難の在り方について、知事のお考えをお聞かせください。
知事
今回、帰宅時間の強い地震ということで、また1つ新しい観点から避難の在り方を見直さなければならないということが教訓になったと思います。自動車避難の自家用車利用については、基本的に市町村ごとにいろいろ考えてもらっていて、市町村ごとに、やはり車を使わないでほしいということを基本にしたり、あるいは車での避難、そして、駐車場などでの車の中で寝るということも含めたような避難の仕方についても視野に入れて対応する市町村、市町村によっていろいろあるのだと思いますけれども、県もそうした市町村のそれぞれやり方を見ながら、国の法ではまたいろんな研究がありますから、自動車避難、自家用車避難の危険性を改めて指摘するような研究もあれば、スムーズな交通誘導ができるのであれば早期避難に役立つという研究もありますし、そうした知見を、県も国の研究等を参考にしながら、市町村とこの件も含めて会議をする機会は年に何度もありますので、市町村がより安全で速やかな避難ができるように一緒に考えて、検討していきたいと思います。
記者
ありがとうございます。もう一点、JR山田線についてお伺いいたします。JRは、来月(5月)1日に全線で運転再開する見通しを示しましたが、これについての知事の御所感をお願いいたします。
知事
技術的にいろいろ調べなければならなかったということで、時間がかかっていたのですけれども、5月1日からの運転再開ということで、春の行楽シーズンにもまず間に合うようなタイミングでの運転再開ということ、JR東日本に感謝申し上げたいと思います。そして、今後の継続的な運行について、改めて宮古市と盛岡市と合同で4月24日、今日ですね、もともとは運転再開の合同要望を予定していたのですけれども、今後の継続的な運行について、今回の対応への感謝とともに申し上げる予定です。
記者
山林火災の方に話を戻してしまいますけれども、昨日(4月23日)の視察を踏まえての、長期化が見込まれるこの避難生活で、先ほどもお話ありましたが、県として町民の健康の確保のためにどういったことをしていくというのを改めてよろしいでしょうか。
知事
昨日(4月23日)、既に岩手医科大学の医師の方が避難所に入って、様子を見たり、打ち合わせたり、いろいろ調べたりしていたところで、そして、赤十字の方でも対応いただいておりますので、専門家にしっかり現場を見ていただきながら、必要な支援をしていきたいと思います。津波があって、そして、津波警報があって、後発地震情報があって、そして、山火事と、災害が重なっているところもありますし、また、せっかくの新年度、新学期にもかかわらず、小中高が全て休校になっているというのも気の毒なことでありまして、そういった教育面の状況についても、県の方でもしっかり見ていきたいと思います。
広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。
次回記者会見
次の定例記者会見は5月15日(金曜日)の予定です。
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