警告表示でセキュリティソフトを購入させる手口に注意
質問
- パソコンを操作する度に『容量が一杯』『パソコンがクラッシュ寸前』『最適化が必要』等の表示が画面に現れたので、画面表示どおりに操作してセキュリティソフトをクレジットカードで購入しました。しかし、その後も同様の表示が現れたため、量販店にパソコンを持ち込んで相談したら、容量などに問題はなく詐欺的なものではないかと言われました。ソフトを購入する際に、住所・氏名のほか、クレジット番号も入力したので心配です。
- パソコン上に『このままだとパソコンが壊れる』というポップアップ画面が出たので、慌てて提示されたセキュリティソフトをクレジットカードで購入しダウンロードしました。購入後ネットで調べたら、評判が悪く毎年自動的に継続されることも分かり不安になりました。「30日間は解約できる」という記載があったので解約しようと思い、クレジット会社に支払いを止めるよう申し出たところ、海外の販売会社に連絡するようにとメールアドレスを教えられました。英語が分からないのですが、どうしたらよいでしょうか。
回答
パソコンを操作中に突然ポップアップでウィルスやパソコンのエラーに関するメッセージが表示され、毎月の支払いが必要なソフトを購入してしまったという相談が寄せられています。
このような警告表示は「詐欺広告」の可能性があります。実際にはパソコンに問題がないにも関わらず警告を表示させて不安をあおり、ソフトを購入させる手口と思われます。「無料ダウンロード」と表示されていても、最終的には有償版を購入するように誘導されることもあります。
また、そのほとんどが継続的な契約になっており、解約しない限り、代金の支払いを続ける必要があります。
トラブルに遭わないためのアドバイス
- 警告表示などが出ても、信頼できる表示かどうかわからない場合には、クリックしない。
- パソコンの危険な状態を回避するために、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の情報セキュリティ安心相談窓口のホームページで情報収集する。
- パソコンに不具合があるのであれば、パソコンメーカーなどのサポート窓口に相談する。
- ソフトは信頼できるメーカーのものを購入する。
- ソフトを購入する際は、事前に料金や有効期間(契約更新の有無)を確認する。
- 身に覚えのないクレジットカードの請求があった場合には、クレジットカード会社に早急に申し出る。
警告表示をしてソフトの販売を行っている会社は、海外の会社であることが多いようです。販売会社のホームページから解約を申し出ることができる場合もありますが、解約のページの場所が分かりにくかったり、購入時とは違って英語でしか解約の申請ができない場合が多く見られます。
英語での解約方法や文書の書き方が分からない場合は、海外事業者と取引した日本の消費者を対象にトラブルの相談を受け付けている消費者庁越境消費者センター(CCJ)に相談してみるのもよいでしょう。
不安に思ったら一人で悩まず、県民生活センターや市町村の消費生活相談窓口にご相談ください。
このページに関するお問い合わせ
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