岩手県食の匠 令和3年度認定

ページ番号1062588  更新日 令和6年3月13日

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小田島節子さんの「わらびおこわ」(認定番号287、雫石町)

わらびおこわ写真

雫石町は、山菜やきのこなどの山の幸に恵まれ、塩蔵や乾燥などの保存技術により年中食べられています。わらびは塩蔵後に乾燥させると更に長期保存が可能で食味も増します。その乾燥わらびを使った「わらびおこわ」は、豊かなわらびの香りと乾物特有の食感が特徴的です。雫石町では、冠婚葬祭や農村行事、集落の寄合いの際に、様々な家庭料理を重箱に詰めて持ち寄り、皆で取り分けて食べる「重っこ(じゅっこ)料理」の文化が受け継がれ、「わらびおこわ」も持ち寄り料理として重宝されています。

髙橋秀司さんの「お茶もち」(認定番号288、花巻市)

お茶もち写真

米どころである花巻地方では、くず米まで大事に食べる文化が根付いており、くず米を米粉として使った郷土菓子が、家庭でのおやつや農作業のこびるとして好まれていました。料理名のいわれについては諸説ありますが、うちわの形をしているため「うちわもち」と呼ばれていたものが訛って「おちゃもち」となり「お茶もち」と当て字されたものと伝わっています。

戸來洋子さんの「きりせんしょ」(認定番号289、花巻市)

きりせんしょ写真

花巻地方では桃の節句に花巻人形を飾り、「きりせんしょ」をお供えする風習がありました。また、家庭でも日常的に作られ、おやつとして小昼時によく食べられた伝統菓子です。小判型で、格子状の模様を付け、刻んだくるみを混ぜ込むのが地域の定番です。十分にこね、歯切れのよい食感に仕上げる工夫をしています。

浪岡良春さんの「手打ちそば」(認定番号290、二戸市)

手打ちそば写真

かつて県北地方では、米の取れ高が少なく、米の代わりとして、家庭でも「手打ちそば」が食べられてきました。年取り、正月等の行事食として、祝い事のごちそうとしても欠くことができないもので、冠婚葬祭では「お開き」の合図に出されました。方言では「そばはっと」と言われることもあり、南部藩ではぜいたく品としてそばを一時禁止したため、「御法度」から「そばはっと」と言うようになったという説もあります。

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