けいさつと科学ぎじゅつ

ページ番号3000782  更新日 令和5年10月5日

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科学捜査研究所(かがくそうさけんきゅうじょ)とは何(なに)をするところですか?

科学捜査研究所(かがくそうさけんきゅうじょ)は、全国(ぜんこく)の都道府県警察(とどうふけんけいさつ)に設置(せっち)されており、いろいろな事件(じけん)や事故(じこ)が起(お)きた場合(ばあい)、犯人(はんにん)を捕(つか)まえたり、事故原因(じこげんいん)を明(あき)らかにするために、

  • 事件現場(じけんげんば)に残(のこ)された血液(けつえき)や髪(かみ)の毛(け)などから、犯人(はんにん)や被害者(ひがいしゃ)の血液型(けつえきがた)
  • 交通事故現場(こうつうじこげんば)に残(のこ)された車(くるま)の破片(はへん)や塗料(とりょう)などから、逃走車両(とうそうしゃりょう)の車種(しゃしゅ)、車名(しゃめい)あるいは塗色(としょく)、事故(じこ)の部位(ぶい)など

を解明(かいめい)しています。

なお、警察庁(けいさつちょう)には科学警察研究所(かがくけいさつけんきゅうじょ)があり、科学捜査(かがくそうさ)についての研究(けんきゅう)、実験(じっけん)及(およ)びこれらを応用(おうよう)する鑑定(かんてい)・検査(けんさ)、少年(しょうねん)の非行防止(ひこうぼうし)や犯罪(はんざい)の防止(ぼうし)についての研究(けんきゅう)・実験(じっけん)、交通事故(こうつうじこ)の防止(ぼうし)についての研究(けんきゅう)・実験(じっけん)などを行(おこな)っています。

DNA(ディーエヌエー)型(がた)鑑定(かんてい)とはどういうものですか?

DNA(ディーエヌエー)型(がた)鑑定(かんてい)は、血(けっ)こん・毛髪(もうはつ)・わずかな皮膚片(ひふへん)などを利用(りよう)して、ヒトの遺伝子(いでんし)の本体(ほんたい)であるDNA(ディーエヌエー)の配列部分(はいれつぶぶん)のわずかな違(ちが)いを読(よ)み取(と)り、個人(こじん)を識別(しきべつ)する技術(ぎじゅつ)のことです。

DNA(ディーエヌエー)型(がた)鑑定(かんてい)によって、犯人(はんにん)を絞(しぼ)り込(こ)んだり、犯人(はんにん)でない人(ひと)を捜査(そうさ)の対象(たいしょう)から除外(じょがい)するなどに利用(りよう)しており、殺人(さつじん)や性犯罪(せいはんざい)などの凶悪事件(きょうあくじけん)の捜査(そうさ)に大(おお)きく貢献(こうけん)しています。

警察(けいさつ)では、コンピュータをどのように使(つか)っていますか?

警察(けいさつ)が初(はじ)めてコンピュータを使(つか)ったのは今(いま)から約(やく)60年前(ねんまえ)で、東京(とうきょう)オリンピックが行(おこな)われ、また、新幹線(しんかんせん)が初(はじ)めて走(はし)った昭和(しょうわ)39年のことです。

最初(さいしょ)は、コンピュータを使(つか)って犯罪(はんざい)や交通事故(こうつうじこ)の件数(けんすう)を集計(しゅうけい)していました。また、昭和(しょうわ)49年からは、家出人(いえでにん)や指名手配者(しめいてはいしゃ)の発見(はっけん)のためにも使(つか)いはじめました。

最近(さいきん)では、パトカーにコンピュータを積(つ)んで直接犯人(ちょくせつはんにん)の情報(じょうほう)を検索(けんさく)したり、小型(こがた)の携帯(けいたい)コンピュータで盗難(とうなん)にあった自動車(じどうしゃ)を検索(けんさく)したり、犯行(はんこう)の目撃者(もくげきしゃ)の話(はなし)から犯人(はんにん)の顔写真(かおじゃしん)を調(しら)べることにも使用(しよう)しています。

また、運転免許証(うんてんめんきょしょう)を申請(しんせい)したその日(ひ)のうちに渡(わた)せるようにしたり、盗難(とうなん)にあった自転車(じてんしゃ)や落(お)とし物(もの)の発見(はっけん)のためにもコンピュータを使用(しよう)して、みなさんへのサービスに役立(やくだ)てています。

警察(けいさつ)の仕事(しごと)に人工衛星(じんこうえいせい)は使(つか)われていますか?

人工衛星(じんこうえいせい)には、赤道(せきどう)の上空(じょうくう)約(やく)36,000キロメートルのところに静止(せいし)している静止衛星(せいしえいせい)があり、天気予報(てんきよほう)に使(つか)われている「気象衛星(きしょうえいせい)」、テレビの放送(ほうそう)に使(つか)われている「放送衛星(ほうそうえいせい)」、「通信衛星(つうしんえいせい)」などがあります。

警察(けいさつ)では、このうち通信衛星(つうしんえいせい)を使(つか)って、大(おお)きな事件(じけん)や事故(じこ)があった時(とき)に、事故現場(じこげんば)の様子(ようす)をテレビで警察本部(けいさつほんぶ)に伝(つた)えたり、現場(げんば)に出動(しゅつどう)した警察官(けいさつかん)との通信連絡(つうしんれんらく)を行(おこな)っています。通信衛星(つうしんえいせい)は高(たか)いところにありますから、衛星(えいせい)を中継基地(ちゅうけいきち)とすることにより、全国(ぜんこく)どこの間(かん)でも通信(つうしん)することができます。

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