新型コロナウィルス感染症の罹患後症状(いわゆる「後遺症」)について

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ページ番号1050294  更新日 令和5年6月3日

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1 受診等について

新型コロナウイルスの感染から回復しても、様々な症状が悪化や持続あるいは出現することが分かっています。よく見られる症状としては、倦怠感、息切れ、味覚・嗅覚障害、せき・たん、不安や気分の落ち込みがあります。また、同時に複数の症状がみられる場合もあります。(注)

新型コロナウイルス感染症の後遺症への治療は、対症療法が中心となります。後遺症が疑われる場合は、激しい運動や無理な活動は避けて、かかりつけまたは最寄りの医療機関に相談してください。必要に応じて、専門医療機関で詳しい検査や治療を行う場合があります。

(注)新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第2.0版)より

2 コロナ後遺症の診療を行う医療機関

受診・診療の流れ

後遺症については、発生のメカニズムは解明されておらず、現時点では確立された治療法がないため、医療機関を受診される場合は、症状に応じた対症療法が基本となっております。

また、その症状は特別な治療方法を要さない軽度のものから、長期にわたるサポートを必要とするものまで様々であることから、まずはかかりつけ医にご相談ください。

かかりつけ医がない場合は、以下の後遺症の初期診療可能な医療機関を参考にご検討ください。

(1)後遺症の初期診療等に対応している医療機関について

事前の予約等が必要な場合がありますので、一覧を必ずご確認ください。

(2)地域別の初期診療可能な医療機関一覧

各医療圏ごとに掲載しております。お住まいの市町村をご確認ください。

(3)対応診療科別の初期診療可能な医療機関一覧

各診療科ごとに掲載しております。症状に合わせてご確認ください。

3 新型コロナウイルス感染症に係る健康影響(後遺症)の調査結果について

(1)目的

県内で新型コロナウイルス感染症に罹患した患者の感染後の症状(いわゆる後遺症)による健康影響や社会的影響の実態を把握する。

(2)調査方法

ア 調査期間

令和3年11月15日~12月15日

イ 調査対象者

令和2年7月29日から令和3年3月31日までに新型コロナ確定患者のうち16歳以上の者(計528名)(解析の一部は上記患者のうち一部のみ分析)

ウ 調査方法    

積極的疫学調査票等から情報を抽出し、自記式質問紙票を郵送。調査に同意があった方が無記名で回答し、令和3年12月15日までに返信のあったデータを分析 

(3)結果概要

ア 属性情報

 回答者の居住地は内陸地域が72%、県北・沿岸地域が26%であった。

イ 入院中の状況

 酸素投与を受けた患者が8.5%、集中治療を受けた患者が1.4%であった。

ウ 健康影響(症状)

6か月以上継続した症状として倦怠感、気分の落ち込みと回答した方が11%と最も多く、嗅覚障害(9%)等が続いた。国の調査に比べ、本県では倦怠感は低いが、症状の出現頻度や遷延の状況は全国調査と相関する結果となった。

エ 社会的影響

差別と偏見は約7割があったと回答した。

オ 気分の落ち込み

SES-D(気持ちの落ち込み度評価)で、約10%に軽度以上のうつ症状を認めた。

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このページに関するお問い合わせ

保健福祉部 医療政策室 地域医療推進担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5415 ファクス番号:019-626-0837
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。