令和8年8月21日知事会見記録
開催日時
令和8年8月21日10時30分から11時02分まで
会見記録
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表はございません。
幹事社
今日は、記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いいたします。
記者
私から2点お伺いいたします。まず、熊本地震について伺います。発生から3週間がたって、現地ではいまだ3,000人以上の方が避難している状況にあります。私も昨日(8月20日)まで現地に、取材しておりまして、避難生活の長期化による災害関連死のリスクも非常に高いという中で、地元の首長さんとしては、正にそれを防ぐためのラストワンマイルの支援策というのが課題だというふうなお話もされておりました。こうした点について、八代市の市長さんは、(東日本大)震災を経験した本県との情報交換が大変重要であると、そういうふうな認識もあるようでしたけれども、被災県として、これまで培ってこられた知見であったりノウハウを、今後どう熊本の被災地と共有していきたいとお考えか、お願いいたします。
知事
八代市、そして、氷川町に、県から保健師等チームを派遣して活動しているところです。そして、嘉島町にも職員を派遣、これは住家被害認定調査業務です。また、熊本県庁に職員を派遣して、こちらは応急仮設住宅整備業務を行っています。県以外からも、日本赤十字社岩手(県)支部から、宇城市に医療救護活動職員が派遣されていますし、岩手医科大学附属病院からも、八代保健所にDMAT(ディーマット:災害派遣医療チーム)コーディネーターが派遣されています。今後は、県内市町村からも応援派遣が、今、調整されているところであります。
やはりこの地震被害、能登半島地震もそうでしたけれども、広範な地域が大きく揺さぶられて、そこで地中に埋設されているライフラインが寸断されているので、水道の回復に時間がかかるというところがあります。あと、都市ガスなどであれば、そのガスの回復にも時間がかかると、それから家の壊れ方が、ある意味、家ごとに異なった壊れ方をしているので、それらに対する支援というのもかなり時間がかかるということで、それで熊本県や市町村もかなり苦労しているなと思います。
一方で、避難所生活の長期化でありますとか、そういう避難者の皆さんへのいろんな支援の仕方、そして、外からのボランティアやいろんな県外からの支援の受け方などは、岩手県の経験が参考になるところ、あると思いますので、いろんな形で、いろんなルートで、そういったノウハウを共有して、熊本地震の、今、まだ救助という段階が進んでいるところで、この救助から復旧、復興へと進めていけるように支援していきたいと思います。
記者
ありがとうございます。先ほど職員さんの派遣であったり、人的支援というところが現状は中心かなと思われます。今後フェーズも変わってくるとは思いますけれども、本県としてどのように人的派遣以外の支援というのを構築していきたいとお考えか、現時点でお考えがありましたらお願いいたします。
知事
そうですね。いろいろ民間の関係の支援もどんどん入っていて、大槌のジビエ関係者と熊本のジビエ関係者の連携が支援につながっているとか、いろんな支援が行われていますので、そういう情報を共有しながら、必要なこと、現地が求めていることを見定めて、必要な支援を行っていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。話題変わりまして、今度はクマ対策について伺います。県のアプリのベアーズに、(8月)18日から19日にかけて、北上市内の小学校でクマを目撃したという情報が複数寄せられた一方で、出没の形跡も確認されていないと、結果的に保護者に送迎を依頼したと、そういうケースも発生いたしました。1週間で同じ人から多数の投稿がなされたという例もあったようですけれども、今後の情報の裏付けであったり、仕組みの改善等、こういった事態への対策についてどのようにお考えでしょうか。
知事
報告によりますと、同じ端末から17回の投稿があった可能性が高いということなのですけれども、17回の投稿があったにもかかわらず、出没が確認できていない状況ということですので、現在、その投稿については削除しているところであります。ということで、個別的に対応はしたわけでありますけれども、他県においてそういう類似の事案が頻発したので、投稿に一ハードル設けて、安易に投稿できないようにするみたいな例は他県にありますけれども、一方で、簡単に投稿できるメリットというのもありますので、そこのバランスについては、岩手におけるベアーズ活用の実態を見ながら検討していきたいと思います。
記者
ありがとうございます。例えば、投稿時の適正な運用という部分で、県民に呼びかける場面等、何かそういった意味での対策というのはお考えでしょうか。
知事
いろいろ慌てて投稿とか、いろいろ間違って投稿というのもあると思いますし、投稿がたくさんあるけれども、出没実態がない場合にはそれを削除するという対応をすれば、実害は多くないと思いますので、まずはそういう対応でやっていくということだと思います。
記者
県が実施した、キャッシュレス決済のポイント還元キャンペーンが、9月18日まで行うはずだったものが、利用が多くて、8月25日、大体1週間で終わってしまうというお話でした。これは利用が好評だったと見るか、想定外に広がったと見るか、まず、その辺りの所感をいただければと思います。
知事
お盆明けに消費が落ち込むようなタイミングでキャンペーンを実施することで、消費を下支えしながら、この物価高で売上げが落ちている商店や飲食店などを、支援するという目的で行っているわけでありますけれども、積極的に利用していただいて、予算上限10億円が、きちんと商店、飲食店、ひいては地域経済に行き渡るということで、狙った効果は出ているというふうに受け止めております。
一方、9月18日までの予定ということでありましたが、それを8月25日までと、締切りを前倒ししますので、この後利用しよう、買物しようと思っていた皆さんは、8月25日までにということで、早めに買物をしていただきたいということは申し上げたいと思います。9月に入ってからでいいだろうと、ポイントの利用は9月に入ってからもできると思っていた皆さんがいらっしゃると思うのですが、そこは申し訳ありませんけれども、早く終わりますので、8月25日までに、このポイントの活用は済ませてくださいというふうに申し上げたいと思います。
記者
ありがとうございます。そのとおり、1か月やるはずだったものが1週間で終わったということで、例えば今後、予算を追加して期間を延長するであるとか、第2弾、第3弾を打つというお考えはございますでしょうか。
知事
この10億(円)を確保するというのはそう簡単ではないので、では次とこう簡単にできる話ではないのですが、まずは、この消費の落ち込みがあちこちで見られる地域経済に対して、10億円分の底上げはできたということで状況を見極めていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。すみません、ちょっと話題変わってしまって、福岡県議会で、議長に対する辞職勧告案が採決中止になったことについてお伺いします。議会の自治と言われればそれまでですし、他県の事案と言われればそれまでなのですけれども、この事案について何か知事として御所感あればお願いします。
知事
事実関係が明らかになっていないといいますか、事実関係を踏まえた上でのコメントはできないと思っているのですけれども、議長ポストを金で買っているのではないかという疑惑があるというところまでは言えると思うので、そこをやっぱりきちんと解消しなければならないのだとは思います。
議会というのが重要な中で、議長の存在というのは、その重み、大変大きなものがあるわけですので、それが非民主主義的に決まるようなプロセスになっているということであれば、それは大問題ですから、そこをはっきりさせるようにしなければならないということだと思います。
記者
ありがとうございます。すみません、私から最後なのですけれども、またちょっと別の県の話題で申し訳ないのですけれども、立憲民主党栃木県連で、生成AIを使って、架空の女性になりすまして、政治活動、政治関係のX(エックス)の投稿をしていたという事案があったと報道されました。まず、これについての所感と、あと知事御自身もXを使って情報発信しているわけで、政治とインターネット、もっと言えば生成AIについて、どういった関わり合い方、距離感が正しいとお考えであるかお聞かせください。
知事
政治というのは基本は自由ということなので、いろいろな新しいやり方、今までやったことがないようなやり方をいろいろやってみるということは、基本的にはいいことだと思っておりますけれども、伝える相手に誤解を招くやり方は問題ですので、誤解されないように、そういう人物が実在しないのに実在すると誤解を招くようではまずいので、そこは誤解を招かないような工夫が同時に求められるということだと思います。SNSの活用については、デマを流すとか、虚偽が拡散されるとか、そこの問題が指摘されているので、やはりそうではない方向、ちゃんと事実関係が誤解されないように、伝えたいこと、伝えるべきことが、ちゃんとストレートに伝わっていくような工夫が求められるのだと思います。
記者
今回の熊本地震と千葉の豪雨とで、亡くなった人の名前を公表するかどうかで、熊本は公表して、千葉は公表しないというふうに対応が分かれています。もし、岩手県で今後大きな自然災害が起きた場合に、亡くなった人の名前を公表するかどうかについて、現時点で県として方針はありますでしょうか。
知事
これは確かきちっとした文書がありますので、それを参照してほしいと思います。今、手元にはありませんで、議論になっていて、過去も定例記者会見で質問されたことがあり、答えたこともあったのですが、不正確だとやっぱりまずいので、後ほど文書で回答させていただきたいと思います。
記者
私ごとでちょっと恐縮なのですけれども、この度、会社の人事異動の関係で8月末で一関に戻ることになりましたので、1年半、あまり長くもなく、短くもないかなという感じでしたけれども、お世話になりました。ありがとうございます。それで、質問なのですけれども、昨日(8月20日)も奥州市議会の方で、副市長の選任議案、これは県の方ですけれども、選任されました。今年(令和8年)は、結構年度替わりのタイミングで、花巻の副市長人事もそうでしたが、年度替わりのタイミング以外でも、県の職員が市町村の副町長ですとか、副市長になるケースが、結構あるなというふうな印象を受けているのですけれども、市町村の方からすれば、県の方を迎えることによって、県とのパイプ、つながりを強くすることができるといったような、メリットも期待してのことだと思うのですけれども、こういった今の現状について、知事としてはどのように思われているかというのをまずお聞きします。
知事
岩手県としては、市町村からの求めがあれば、極力都合をつけて派遣するとか、あるいは、退職した人の再就職(行政の経験や知見を生かす)みたいな形であれば、そういったことがスムーズにいくよう手伝うとかということが基本になります。市町村側のメリットとしては、その人個人の知識、経験の豊かさを活用するというのがまずあると思いますし、あとは、県の広域自治体としての仕事に習熟した、そういう職員のノウハウですね、この基礎自治体である市町村ではあまりやらないような、複数市町村にまたがる仕事をやってきた経験でありますとか、そして、国と市町村との間に立って情報を伝えたり、いろいろ情報の共有とか、何かあったときの仲介役をやるとか、そういうところのノウハウが、今、市町村でもかなり求められているということかと思います。背景にあるのは人手不足問題と、プラス財政の財源不足問題で、複数市町村で共同でやらなければならない事務が増えているとか、あと、人口の少ない町村では、その町村限りで専門家の採用が難しくなっているとか、専門的な事務が難しくなっているというのを、複数町村、そこにまた市が入るとか、あるいは県と連携するとか、そういうことが、今、増えてきているというのが背景にあるのではないかと思います。
記者
それで、市町村とすれば、非常に有能な人材を身近なところで獲得できるというメリットがあると思いますけれども、一方で、県の方では、職員を一時的に自治体の方に派遣するような形になるわけですから、それで年度途中に、それに伴う人事異動とかというのが、結構起きているのだと思うのですけれども、それに伴って、逆に県職員の方の定期人事異動ではないところでの異動になる人たちが、何人かいると思うのですけれども、そういったところでの職員の負担感みたいなものに対しては、何か工夫というのはされているのでしょうか。
知事
特に具体的な対応とかは承知していませんけれども、そうでなければできたことができなくなる、ということがあるかもしれませんけれども、県としても、県職員が市町村の事務を経験するというのは、県の広域自治体としての仕事にも非常に役立つことなので、年度の途中でもやりくりすることには意義があると思っています。
記者
千葉の豪雨の関係で質問させていただきたいのですが、防災気象情報が新しくなってから、初めてのレベル5(大雨特別警報・土砂災害特別警報)の発表であったり、また、一晩の間に、記録的短時間大雨情報(防災気象速報(記録的短時間大雨))が20回以上出たというところで、これまで前例のなかった災害というふうに言えるところかと思うのですが、改めてこの千葉豪雨での発生を受けて、岩手県として対応を点検されたところであったり、また、何か動き方を変えるというところはありますでしょうか。
知事
例年の8月の降雨量の3倍が12時間で降ったという、もう驚くべき雨量で、それが自分が担当する自治体で起きたらと思うと、それは恐怖だと思います。そういうことが起こるような時代に入っているということで、農林水産部主催で異常気象をテーマにしたフォーラムを1か月くらい前にやって、三重大学の立花教授という、異常気象の専門家に話をしてもらって、もう今までとは違う気象状況になっているので、それを覚悟した上でいろいろなことをしていかなければならないと。行政もそのとおりだと思います。豪雨の場合、市町村が避難の判断とか対応を迫られるわけですけれども、新しいシステムになって、レベル5までの新しいシステムになって、県は災害のアドバイザー(風水害支援)チームを解散はしておりませんで、市町村に助言できる体制を持っていて、8月1日、2日の豪雨のときも県のアドバイザー(チームメンバー)が関連する市町村にアドバイス(情報提供)したりとかはやっていましたので、そういうことを、いろんな、今回の千葉の大雨なぞも参考にしながら、どんどん新しい状況に合わせて工夫していきたいと思います。
記者
明日(8月22日)で大槌町の林野火災の発生から4か月、本日(8月21日)は山火事防止の対策協議会(岩手県山火事防止対策推進協議会)も開かれるということで、改めて、復旧・復興に向けた知事の所感と、今後、このような事態を起こさないために、県民の方に呼びかけたいことがあればお伺いしたいです。
知事
(大槌町)林地再生対策協議会での検討も進んで、災害復旧の計画を立て、それに沿って、復旧、森林再生を行っていくという、そういう方向性は見えてきていて、だんだん発災直後の衝撃から立ち直って、希望を持って前進できるようになってきていると思います。そして、山火事防止については、去年(令和7年)の大船渡林野火災のことも併せて、日本で平成以降最大の林野火災と2番目の林野火災が、2年続けて、連続して岩手県で起きたというのは、非常に由々しいことでありますので、県を挙げて山火事防止を強化していきたいと思います。
記者
米の価格についてお聞きしたいのですけれども、概算金が、全国の、北海道とか、新潟で4割ほど安く提示されている状況、新米がかなり値下げになるという見通しなのですが、それに対する知事のお考えをお願いします。
知事
米価が暴落しないように全力を尽くすべき局面だと思います。5キロで5,000円近くなるという、去年(令和7年)から今年(令和8年)にかけての値段というのは、そこからは、やはりある程度安くなってもいいのだと思います。消費者サイドからも、いろんな調査とか統計とかあるのですけれども、5キロ3,000円から3,000円ちょっとぐらいの部分であれば買うというのが、大体の消費者の反応と言っていいのではないかと思います。もちろん、もっと安い価格でなければ買えないという人もいれば、5,000円以上でも買うという人もいるのでしょうけれども、大体5キロ3,000円ちょっとぐらいなところに落ち着くような形で、概算金も決まっていけば、去年(令和7年)に比べれば、かなり安くなるということはありますけれども、暴落というような状況ではないので、いいのだと思うのですけれども、値上がりするときもそうでしたけれども、先が見えなくてパニックぎみになると、値段が急激に変動するという傾向がありますので、国においては、そういうパニックが起きないように、安くなり過ぎることを防ぐために、こういうことはやるというようなのを明らかにしてもらえば、大分、市場も安定するのだと思いますし、そういう中に、今ある在庫のお米を買い上げて備蓄米を元に戻していくとか、備蓄米を大量に放出して、今、備蓄米が非常に少ない状況になっていますから、そういうところに充てるとか、そういう要望や提案を全国知事会の方からもしているところですので、政府にはそこを工夫してほしいと思います。
記者
福岡県の服部知事の高額な海外出張の件です。こちら、高額だったということで1年間ほど自粛して、第三者委員会というか、そういったところで妥当性を評価してもらうというところがありますが、その件についての知事の御所感と、あとは知事も海外にトップセールスで出張もされていると思いますが、県民に対してどういった妥当性を示していくべきかとか、そういったお考えがあれば教えてください。
知事
海外出張については、やはりどこに行って何をしているのかというのが、県であれば県民の皆さんに、ちゃんと伝わるようにするというのが大事なのだと思います。そして、移動でファーストクラスは使わないようにしているとか、ホテルも基本的にラグジュアリーホテルではなくて普通の、日本で言うとシティーホテル系のところに泊まるのを原則としているとか、そういうのが見える形でやるのがいいのだと思います。そういうことだと思います。
記者
今後、何かしら妥当性を示していくとか、そういったお考えというか、何かしらそういった、県民からの声があれば応えていくというお考えはあるということでしょうか。
知事
岩手県の場合ですと、知事が参加するような海外での事業には、経済団体とか農業団体のトップや、そのトップを支える事務の方々、県職員以外の人たちも大勢参加してやっていますので、間接的な形ではありますけれども、県民に見てもらいながら海外事業を展開しているというところがありますので、まずはそういった形でいろいろオープンに、知事の海外出張あるいは知事が参加する海外での県の事業というものを、やっていけばいいのだと思います。
記者
ちょっと気が早いのですけれども、来年(令和9年)の任期満了まで、間もなくあと1年になるかとは思うのですけれども、現時点での知事選だったり、御意向やお考えなどございましたら教えていただきたく思います。
知事
5期目の知事の働き方というのは、岩手県では、5期目の知事というのは前例がないこともあり、やはり今、一日一日を5期目の知事として、きちっと仕事をやっていくということを考えながらやっておりますので、それが任期満了に至った後はどうするかということについては、まだ考えておりません。
広聴広報課
以上をもちまして記者会見を終わります。
次回記者会見
次の定例記者会見は8月28日(金曜日)の予定です。
このページに関するお問い合わせ
政策企画部 広聴広報課 報道担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5285 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
