漁獲可能量(TAC)

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ページ番号1008519  更新日 令和6年10月3日

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漁獲可能量(TAC)について

漁獲可能量制度の発足

平成8年に「海の憲法」と言われる国連海洋法条約が国会において批准されました。

これにより、我が国の200海里内に排他的経済水域を設定するとともに、生物資源のより安定的、継続的な利用を図るため、漁獲可能量(TAC:Total Allowable Catch)に基づく漁獲管理が開始されました。

TAC対象魚種

TACによる漁獲管理の対象となる魚種は、(1)漁獲量が多く、国民生活上で重要な魚種、(2)資源状態が悪く、緊急に管理を行うべき魚種、(3)我が国周辺で外国人により漁獲されている魚種、などを基準に、平成9年からの魚種として、サンマ、スケトウダラ、マアジ、マイワシ、マサバ及びゴマサバ、ズワイガニの6種類が政令指定されました。

平成10年1月からスルメイカについては、5トン以上30トン未満の小型するめいか釣り漁業が大臣届出漁業となったことで、同漁業のTACを大臣が管理する体制が整備されたことなどから、スルメイカがTAC対象魚種に追加されました。

また、平成30年1月からクロマグロについてもTAC対象魚種に追加されました。

TACの管理

TACは魚種ごとに国によって決定され、農林水産大臣が管理する数量(大臣管理)と都道府県知事が管理する数量(知事管理)とに区分されています。

大臣管理漁業の業種別数量について

大臣が許可する「沖合底びき網漁業」や「大中型まき網漁業」などで漁獲する場合は、大臣がTACを管理します。

現在の大臣TACを表1~2に示しました。
詳細は水産庁のホームページをご覧ください。

表1 令和6管理年度における大臣管理漁業の業種別数量(令和6年9月時点:水産庁)

特定水産資源

指定漁業等の種類 数量 管理対象期間

1 さんま

北太平洋さんま漁業

99,800トン

令和6年1月から12月まで
2 すけとうだら(太平洋系群) 沖合底びき網漁業

99,800トン

令和6年4月から令和7年3月まで
3 まあじ 大中型まき網漁業

75,000トン

令和6年1月から12月まで

4 まいわし(太平洋系群)

大中型まき網漁業(太平洋系群)

665,400トン

令和6年1月から12月まで
5 まさば及びごまさば(太平洋系群) 大中型まき網漁業

148,700トン

令和6年7月から令和7年6月まで
沖合底びき網漁業

17,700トン

令和6年7月から令和7年6月まで

6 するめいか
 

沖合底びき網漁業

7,600トン

令和6年4月から令和7年3月まで  
大中型まき網漁業

1,600トン

令和6年4月から令和7年3月まで  
大臣許可いか釣り漁業

6,100トン

令和6年4月から令和7年3月まで  
小型するめいか釣り漁業

7,700トン

令和6年4月から令和7年3月まで  
7 ずわいがに(太平洋北部系群) 沖合底びき網漁業

  19トン

令和6年7月から令和7年6月まで

8   まだら(本州太平洋北部系群)

沖合底びき網漁業

6,060トンの内数

令和6年7月から令和7年6月まで
くろまぐろ(小型魚) 大中型まき網漁業

957.7トン

令和6年1月から12月まで
かじき等流し網漁業等

26.4トン

かつお・まぐろ漁業

27.5トン

くろまぐろ(大型魚) 大中型まき網漁業

4,262.9トン

令和6年1月から12月まで
かじき等流し網漁業等

50.1トン

かつお・まぐろ漁業

771.5トン

 

表2 令和5管理年度における大臣管理漁業の業種別数量(令和6年6月時点:水産庁)

特定水産資源

指定漁業等の種類 数量 管理対象期間

1 さんま

北太平洋さんま漁業

106,700トン

令和5年1月から12月まで
2 すけとうだら(太平洋系群) 沖合底びき網漁業

99,700トン

令和5年4月から令和6年3月まで
3 まあじ 大中型まき網漁業

56,700トン

令和5年1月から12月まで

4 まいわし(太平洋系群)

大中型まき網漁業(太平洋系群)

576,800トン

令和5年1月から12月まで
5 まさば及びごまさば(太平洋系群)

大中型まき網漁業(太平洋)

262,600トン

令和5年7月から令和6年6月まで
6 するめいか
 

沖合底びき網漁業

13,300トン

令和5年4月から令和6年3月まで  
大中型まき網漁業

3,800トン

令和5年4月から令和6年3月まで  
大臣許可いか釣り漁業

15,300トン

令和5年4月から令和6年3月まで  
小型するめいか釣り漁業

18,300トン

令和5年4月から令和6年3月まで  
7 ずわいがに(太平洋北部系群) 沖合底びき網漁業

  17トン

令和5年7月から令和6年6月まで
くろまぐろ(小型魚) 大中型まき網漁業

877.5トン

令和5年1月から12月まで
かじき等流し網漁業等

33.1トン

かつお・まぐろ漁業

26.4トン

くろまぐろ(大型魚) 大中型まき網漁業

3,979.1トン

令和5年1月から12月まで
かじき等流し網漁業等

22.5トン

かつお・まぐろ漁業

768.3トン

知事管理漁業の岩手県に対する配分について

知事が免許、許可する「定置網漁業」、さんまを対象とする「総トン数10トン未満のさんま棒受け網漁業」及び漁船によりまいわしを漁獲する場合には、農林水産大臣から知事TACの配分が行なわれ、知事がTACを管理します。

知事は、令和2年12月1日に「岩手県資源管理方針」を定め、TAC管理を実施しています。

なお、「岩手県資源管理方針」は、令和6年6月24日に変更しています。

また、本県に配分された漁獲可能量を表3~5に示し、「岩手県資源管理方針」に基づき定めた本県の知事管理区分への配分をPDFで掲載しています。

令和6管理年度 特定水産資源ごとの漁獲可能量の知事管理区分への配分 更新情報

  • 令和6年 8月22日  くろまぐろ(小型魚)、くろまぐろ(大型魚)(4月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和6年 6月27日   まさば及びごまさば(太平洋系群)、まだら(本州太平洋北部系群)(7月始期)の漁獲可能量を設定しました。
  • 令和6年 6月27日   まいわし(太平洋系群)(1月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和6年 6月27日   さんま(1月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和6年 6月  7日   くろまぐろ(小型魚)、くろまぐろ(大型魚)(4月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和6年 3月11日  すけとうだら太平洋系群、するめいか、くろまぐろ(小型魚)、くろまぐろ(大型魚)(4月始期)の漁獲可能量を設定しました。
  • 令和5年12月22日  さんま、まあじ、まいわし(太平洋系群)(1月始期)の漁獲可能量を設定しました。

表3 令和6管理年度 知事管理漁業の岩手県に対する配分表(令和6年8月22日現在)

特定水産資源

対象となる主な漁業 数量 管理対象期間
1 さんま さんまを採捕する全ての漁業

400トン

令和6年1月から12月まで
2 まあじ まあじを採捕する全ての漁業

現行水準

令和6年1月から12月まで
3 まいわし(太平洋系群) まいわし太平洋系群を採捕する全ての漁業

22,700トン

令和6年1月から12月まで

4 すけとうだら(太平洋系群)

すけとうだら太平洋系群を採捕する全ての漁業

現行水準

令和6年4月から令和7年3月まで
5 するめいか 定置網、小型定置網、5トン未満船のするめいか釣り等

現行水準

令和6年4月から令和7年3月まで
6 まさば及びごまさば(太平洋系群) 定置網、小型定置網

18,000トン

令和6年7月から令和7年6月まで

7 ずわいがに  

なし

 
8 まだら(本州太平洋北部系群) まだら本州北部太平洋系群を採捕する全ての漁業 6,060トンの内数 令和6年7月から令和7年6月まで
くろまぐろ(小型魚) くろまぐろを採捕する全ての漁業

83.7トン

令和6年4月から令和7年3月まで
くろまぐろ(大型魚) くろまぐろを採捕する全ての漁業

79.8トン

令和6年4月から令和7年3月まで

注1 「なし」(数量は明示しない。)とは、過去に年間100トン未満の漁獲実績で、漁業が資源に与える影響が極め  て小さいと判断される場合に適用
注2 「現行水準」とは、漁獲量が比較的少ないため、配分数量を明示しないもの 注3 「現行水準」とは、漁獲量が比較的少ないため、配分数量を明示し

令和5管理年度 特定水産資源ごとの漁獲可能量の知事管理区分への配分 更新情報

  • 令和5年8月  8日 くろまぐろ(小型魚)、くろまぐろ(大型魚)(4月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和5年6月23日 まさば及びごまさば(太平洋系群)(7月始期)の漁獲可能量を設定しました。
  • 令和5年6月20日 まいわし(太平洋系群)(1月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和5年5月25日 さんま(太平洋系群)(1月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和5年5月24日 くろまぐろ(小型魚)、くろまぐろ(大型魚)(4月始期)の漁獲可能量を変更しました。
  • 令和5年3月20日 すけとうだら太平洋系群、するめいか、くろまぐろ(小型魚)、くろまぐろ(大型魚)(4月始期)の漁獲可能量を設定しました。
  • 令和4年12月19日 さんま、まあじ、まいわし(太平洋系群)(1月始期)の漁獲可能量を設定しました。

表4 令和5管理年度 知事管理漁業の岩手県に対する配分表(令和5年8月8日現在)

特定水産資源

対象となる主な漁業 数量 管理対象期間
1 さんま さんまを採捕する全ての漁業 500トン 令和5年1月から12月まで
2 まあじ まあじを採捕する全ての漁業 現行水準 令和5年1月から12月まで
3 まいわし(太平洋系群) まいわし太平洋系群を採捕する全ての漁業 28,400トン 令和5年1月から12月まで

4 すけとうだら(太平洋系群)

すけとうだら太平洋系群を採捕する全ての漁業 現行水準 令和5年4月から令和6年3月まで
5 するめいか 定置網、小型定置網、5トン未満船のするめいか釣り等 現行水準 令和5年4月から令和6年3月まで
6 まさば及びごまさば(太平洋系群) 定置網、小型定置網 15,500トン

令和5年7月から令和6年6月まで

7 ずわいがに   なし  
くろまぐろ(小型魚) くろまぐろを採捕する全ての漁業 96.8トン 令和5年4月から令和6年3月まで
くろまぐろ(大型魚) くろまぐろを採捕する全ての漁業 64.9トン 令和5年4月から令和6年3月まで

注1 「なし」(数量は明示しない。)とは、過去に年間100トン未満の漁獲実績で、漁業が資源に与える影響が極め  て小さいと判断される場合に適用
注2 「現行水準」とは、漁獲量が比較的少ないため、配分数量を明示しないもの 注3 「現行水準」とは、漁獲量が比較的少ないため、配分数量を明示し

表5 令和4管理年度 知事管理漁業の岩手県に対する配分表

特定水産資源

対象となる主な漁業 数量 管理対象期間
1 さんま さんまを採捕する全ての漁業 2,200トン 令和4年1月から12月まで
2 まあじ まあじを採捕する全ての漁業 現行水準 令和4年1月から12月まで
3 まいわし(太平洋系群) まいわし太平洋系群を採捕する全ての漁業 20,500トン 令和4年1月から12月まで

4 すけとうだら(太平洋系群)

すけとうだら太平洋系群を採捕する全ての漁業 現行水準 令和4年4月から令和5年3月まで
5 するめいか 定置網、小型定置網、5トン未満船のするめいか釣り等 現行水準 令和4年4月から令和5年3月まで
6 まさば及びごまさば(太平洋系群) 定置網、小型定置網 15,400トン

令和4年7月から令和5年6月まで

7 ずわいがに   なし  
くろまぐろ(小型魚) くろまぐろを採捕する全ての漁業 94.1トン

令和4年4月から令和5年3月まで

くろまぐろ(大型魚) くろまぐろを採捕する全ての漁業 66.6トン 令和4年4月から令和5年3月まで

注1 「なし」(数量は明示しない。)とは、過去に年間100トン未満の漁獲実績で、漁業が資源に与える影響が極め  て小さいと判断される場合に適用
注2 「現行水準」とは、漁獲量が比較的少ないため、配分数量を明示しないもの 注3 「現行水準」とは、漁獲量が比較的少ないため、配分数量を明示し

資源管理に関する県の規則

岩手県特定水産資源の漁獲量等の報告に関する規則

岩手県特定水産資源の採捕の停止等に関する規則

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 水産振興課 漁業調整担当(漁業許可、資源管理、担い手)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5806 ファクス番号:019-629-5824
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