令和5年4月3日知事会見記録

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開催日時

令和5年4月3日13時30分から14時00分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。本日は、知事からの発表はございません。

幹事社
 まず、本日は質問の前に記者クラブへの転入者を御紹介いたします。

 (記者紹介)

幹事社
 それでは、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればよろしくお願いいたします。

記者
 本年度もどうぞよろしくお願いいたします。新年度が実質今日からスタートしました。知事が本年度(令和5年度)注力したい政策分野について、具体的な施策展開も含めて、まずはお伺いできればと思います。

知事
 いわて県民エンパワー予算でいく年度が始まりました。予算では、全国トップクラスの水準の子育て環境を目指す予算になっておりますので、この人口減少対策に力を入れていきます。また、ニューヨーク・タイムズ紙が盛岡市を(「2023年に行くべき52ヶ所」で)2番目に選んだという記事もあり、交流人口、関係人口を増やしていくことが大事でありますので、岩手県としては盛岡市と連携し、またほかの市町村とも連携し、この交流人口、関係人口の拡大に力を入れていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。本日(4月3日)知事訓示が行われ、その後、新しく新規採用職員の方々をお迎えしたと思います。その中にオリンピアンの永井選手も含まれておりまして、永井さんに期待することを一言コメントでいただけますでしょうか。

知事
 まず、「帰ってきてくれてありがとう、お帰りなさい」と言いたいと思います。オリンピックでメダル獲得、そういう経験を行政にも生かして、そして仲間や、また年齢的に後輩の職員にも伝えていってほしいと思います。また、Uターンして岩手で働くということでは、そういう人がどんどん増えてほしいという局面ですので、その見本になってほしいと思います。

記者
 ありがとうございます。最後に1つ、本年度がスタートして、本年度は選挙の年という年でもあります。知事選、県議選が秋に控えているわけですけれども、知事選へ向けての準備状況等、以前の会見でもお伺いしましたが、改めて伺えますでしょうか。

知事
 後援会の皆さんにも頑張っていただいて、いろんなイベントの準備が進んでいます。それから、応援してくださる政党、団体、個人、それぞれいろんな機会に集会への参加を求められたり、そしていろいろ意見交換を求められたりしておりますので、そういった形でしっかり準備を進めていきたいと思います。

記者
 私は話題替わって、(4月)1日にオープンしました「きたぎんボールパーク」の関係です。知事も初日にセレモニーで来場されていましたし、実際に新施設を御覧になってのまず所感をいただければと思います。

知事
 大変いい球場ができたと思います。人工芝であることに始まって、ロッカーやブルペンもよくできていますので、最先端の設備の中でよりレベルの高いプレーを目指していってもらえるのではないかと思います。それから、観客席も1塁線、3塁線の外野のほうに内側に入り込むような新しい座席が設けられていること、それから車椅子でもフラットに進んで位置につけるような観客席がたくさん設けられていることなど、そういった観客席の造りも最先端のものになっていますので、障がいのある人もない人も、老いも若きもどんどん観客の面でも来ていただきたい、そういう球場になったなと思います。

記者
 ありがとうございます。その野球場に関連してなのですけれども、今後の県内のスポーツ振興に向けて、球場の活用方法であるとか、もしくは野球場だけでなくて、隣接する球技場、いわぎんスタジアムについてもありますが、今後、どういった活用、もしくは修繕などを行っていくのか。盛岡市さんとの関係もあると思いますが、お伺いできる範囲でお願いします。

知事
 花巻東と早稲田実業の試合をやって、盛岡大学附属と八戸学院光星の試合もやって、まずレベルの高い試合をやれる堂々とした球場だということ、そして外ではキッチンカーやいろんな飲食のブースもたくさん出てにぎやかでしたし、盛岡の山車が1台来ていて、あとはチャグチャグ馬コも1頭来ていて、お祭りのようなイベントもできる場所だなと改めて思いました。いろんなイベント、スポーツとお祭りを合わせたような総合的なイベントもできると思います。市町村長の皆さんも代理の方を含めて大勢オープニングに来てもらっていたようなので、盛岡(市)以外の市町村とも連携しながら、オール岩手での活用をいろいろ工夫していきたいと思います。

記者
 私からは、話題替わりまして、昨日(4月2日)世界的な音楽家であります坂本龍一さんの訃報がありました。坂本さんは、被災地にも訪れて、いろいろ復興に関する活動もされていましたけれども、お亡くなりになられたということをまず知事はどのように受け止められたのかお教えください。

知事
 大変残念で、寂しい気持ちがしています。岩手県との関係では、まず木、森林ですね、そこへの関心の高さから、住田町の木でできた仮設住宅を広めることや、住田町などで開かれた森林、木の関係の会議に出席してくださるとか、そういった森林保全や木材利用振興に岩手県の関係でもいろいろ参加していただいたことがあります。
 そして、東日本大震災津波に当たっては、壊れた楽器の修理というようなところから、広く被災地に思いを寄せていただいて、東北ユースオーケストラを立ち上げ、岩手の子どもたちも指導してもらいました。そして、コンサートも岩手でもやっていただき、三陸防災復興プロジェクト2019の最後のイベントの、本当に最後の最後のフィナーレが坂本龍一さんにピアノを弾いていただきながらの演奏会でありましたので、本当にお世話になったなという思いです。
 YMO(ワイエムオー)ができたのは私が中学生の頃なのですが、高校生ぐらいから私も聞くようになりまして、その後ソロの活動も含め、外務省に入ってアメリカやシンガポールに行っていたときは、やはり日本を代表する音楽、その音楽の作曲家としてYMOや坂本龍一さんの曲を外国人にどんどん聞かせていましたし、世界に通用する、そういう人の心の本質的なところをつかみながら、また、ローカルで森の中に入ったり、被災地に入ったりしての具体的な活動も様々やっていただき、本当にすばらしい方だったなと思います。

記者
 知事も音楽を聞いていたということですけれども、もし何か思い入れのある曲ですとか、何かエピソードとかあれば教えてください。

知事
 「黄土高原」というソロでつくった曲が、学生時代に毎週日曜日の午後にFMラジオで坂本龍一さんが話してて曲を流す番組があって、それをとても日常的に聞いていて、大変リラックスできる、癒やし効果のある曲でありまして、訃報を聞いてからその曲が結構頭の中で鳴っています。

記者
 私からは、統一地方選についてお伺いしたいと思います。先ほども選挙のお話ありましたけれども、他県でも、徳島であったり、鳥取、奈良であったり、5期目、6期目を目指すような方々が選挙に臨まれている県があります。地域によって多選の受け止め方というのも様々あると思いますが、ほかの県の状況について、そうした多選の状況、情勢についてお考えのことを教えてください。

知事
 選挙の主役は有権者です。統一地方選の場合、県知事選であればこの県をどういうふうにしていこうかということをそれぞれ県民の皆さんがいろいろ考え、議論もして、そして、それを実現するのに誰がいいのかという順番で話が進むのがいいのだと思います。
 徳島のケースは、いわゆる妖怪サミットで、岩手、徳島、鳥取3県で代わりばんこに、この3県知事が妖怪の話をしながら、それぞれの地域の魅力を紹介するということをしばらくやっていて、徳島にも何回か行っているのですけれども、徳島の県民の皆さん自体、そういう歴史と風土を大事にし、藍染めのような郷土の工芸を大事にし、同時に最先端の情報通信環境を整備して、東京に勝るとも劣らぬような地域を目指すというような、そういう地域の人たちの思いと飯泉知事の政策とか構想、またスローガンとかがマッチして今まで一緒にやってきていて、今は消費者庁の移転とか、どんどん今までやってきたことをさらに具体化するフェーズにも入っているので、そういうことをさらにやっていこうというのは、一つこれは利のあることだと思っております。もっと別にほかのことをやりたいとか、こういうことをしなければ駄目なのではないかという人たちが、そういう主張をする人たちを知事にこの人がいいと推して、いろいろ提案したりする、そういう中で県民が選挙で1人選ぶということがうまくできればいいのだと思います。

記者
 ありがとうございます。今年、岩手県知事選のほうもありますけれども、先月、国民民主党の会合にも参加されたということで、岩手から日本を変えるために共に頑張りたいというようなお話もありましたが、知事選に向けて、そうした党のほうとはどのように連携していきたいかという部分と、あとその他政党の支援体制、先月からまた変わりまして、検討状況が進んだところありましたら教えてください。

知事
 今、ニューヨーク・タイムズ紙の記事の件もあり、盛岡の良さ、ひいては岩手全体の良さというのを対外的にどんどん説明してアピールしていくべき時期だと思っているのですが、それは、実は、日本国内でともすれば見過ごされがちだった地方の良さというものを改めて発信し、そして、それを大事にしていくような新しい日本の在り方、日本の在り方も変えていくということにつながるようなことを今、岩手はやることができるし、またやらなければならないところに来ていると思っています。今、国民民主党の例が出ましたけれども、そういう私が言っていることに基本的に賛成してもらっていますし、日本のあちこちでも同じようなことをやろうとしているみたいでもありますし、私としては基本的に全ての県民に呼びかけて、県民みんなでそういう新しい地方を、新しい日本を岩手からつくっていきましょうとやっている。ですから、一緒にやれる人であれば、どなたとでも一緒にやっていきたいという思いです。

記者
 ありがとうございます。ですと、どこか特定の党に何か支援を求めるですとか、そういった支援体制については今のところ未定だということでよろしいのでしょうか。

知事
 この知事選挙というのは、県民が求めている岩手の方向性というのがまずあって、それで県民の皆さんがそれにふさわしい知事を選べばいいわけなのですけれども、知事の側からしますと、既に県民の皆さんと一緒にやってきている過去の実績もありまして、そういう中でどういう人たちが賛成してくれているかなとか、どういう人たちが一緒にやってきているかなとか、まずはそういう人たちと一緒にやろうという、そういう感覚でいますので、どんどんそうやって今までこういうことをしてきた、これからはこういうことをしますよというのを私がどんどん出していき、それに、では一緒にやろう、賛同しますという人たちが一緒にやってくれればいいのだと思います。

記者
 今の質問と多少関係するのですけれども、統一地方選、岩手は今回統一の枠から外れていますけれども、県議会議員の方々が結構無投票当選が多くなっていると、選挙制度自体は国が考えることですけれども、今、知事おっしゃったように政党との関係とか、あと国と地方との関係、いろいろ議論はあるところだと思いますが、この地方議会の、また議会のことですから、おっしゃるのがちょっと難しいかもしれませんけれども、何かお考えがあればちょっと伺いたいと思います。よろしくお願いします。

知事
 議会の場合は、議員さんにそれぞれあれをしたい、これをしたいというのがあっても、首長ではないので、直ちに当選してそれを全部やらなければならないわけではなく、またやれる立場になるわけでもなく、そういう自分の政見をベースにして議員として議論し、できるだけ自分の政見を実現するという方向で活動するわけなのですけれども、やはり政党が弱くなっているということが立候補者が減っているということにまずあると思います。そういう議員というのは、首長と違って、日常の活動というのが自分の思っていることをすぐ実行するという仕事ではなく、議論したり、会議に参加して投票に参加したり、議決に参加したりということです。そういったのはやっぱり基本は政党のような組織をつくって、その中で仲間を増やして、実際に自分の考えを実行に移すには、議会の過半数を取っていく必要もあるので、基本的には政党という枠組みの中で活動するのだと思うのですけれども、政党が弱くなっていって、新人候補を多く立てられなくなっているというのがまず1つあると思います。
 あとは、政党とは別に志のある人が、まず自分一人の思いで議員になりたいというケースもあるのですが、そこにはよほどのお金の余裕、時間の余裕、そういうものがないと立候補できませんので、そういうお金の余裕や時間の余裕がある人が少なくなっているということもあると思います。人口が減っているということがあるのですけれども、人口が減っても国民なり住民なりの平均所得がどんどん上がって、誰もが選挙に出て自分の政見を述べることかができるような豊かな社会というのは目指せると思うのですけれども、人口減少でも、ただ日本がそうなっていないというところが問題なのだと思います。

記者
 初めての質問なので、もし出尽くしていたやり取りであれば申し訳ありませんけれども、知事の多選に関する哲学というか、思想やビジョンがあれば教えてください。というのも、今、統一地方選でいろいろやり取りされていますけれども、知事だったり、議員だったり、地方の議員だったりでいろいろ考え方は変わる部分があるかと思います。その辺についての思想、哲学があれば改めてお聞かせください。

知事
 自分自身については、3回目の選挙、3期目の知事を目指す選挙のときから、当選回数というものにはこだわらずにいこうというのが基本的な考えになっています。自分以外のケースについては、これはもう人によるということで、知事を4期、5期経験されて、全国知事会のリーダーシップを立派に取っている知事さんや、東北、周りの県でそれぞれの県政と東北としての協力関係を立派にやっている知事さんとかいますので、そこは人によるということだと思います。

記者
 では、御自身に関して言えば、今やりたいことがあるということで、そういった実績なんかもあるかと思いますけれども、その辺についてはビジョンというかがあるので、出られるという御認識というところでよろしいでしょうか。

知事
 いろいろ質問があればその都度考えたり、また思い出したりして答えているのですけれども、私のほうから当選回数に関して何かということは特にありません。

広聴広報課
 それでは、以上をもちまして記者会見を終了いたします。

次回記者会見

次の定例記者会見は4月14日(金曜日)の予定です。

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