令和5年4月21日知事会見記録

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開催日時

令和5年4月21日10時00分から10時46分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、知事、お願いします。

知事
 来月5月29日、盛岡市で「日本創生のための将来世代応援知事同盟サミットinいわて」を開催します。この同盟は、人口減少社会に立ち向かう23県知事が参加しています。同盟は、年1回サミットを開催しておりまして、今年は岩手県で開催するものです。
 「(日本創生のための将来世代応援知事同盟)サミットinいわて」では、知事たちが子育て支援などについて意見交換し、共同声明を発表する予定です。また、「人口戦略法案」という本を書いている山崎史郎(やまさき しろう)さんに御講演をいただきます。
 一般観覧の参加者を募集しますので、県公式ホームページ、また、知事同盟のホームページを御覧ください。

広聴広報課
 以上で、知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 サミットの関係なのですけれども、本県開催は初めてとなるようですが、この岩手で開催する意義と、このサミットによってどういう効果をもたらしたいかという期待感があればお伺いします。

知事
 参加(される)知事さんの、県の東西のバランスとか、いろんな都合とか、そういうことで今年は岩手県で開催ということに決まっているのですけれども、まず、開催地の盛岡市がニューヨーク・タイムズで(2023年に)行くべきところの2番目に選ばれたということがあって、そしてWBC(ダブリュービーシー)での大谷翔平選手の大活躍、佐々木朗希選手も活躍といったこともあって、非常にいいタイミングで開けるなと思っています。
 そして、もう一つは、子育て支援ということが国を挙げての最重要課題となっているときに、この子育て支援について、岩手県から全国的な政策論に貢献することができるのではないかなと期待しています。
 山崎史郎さんとその本「人口戦略法案」は、私が県議会で何度か言及していまして、岩手の皆さんにはおなじみかと思いますが、まず、まさにたたき台として優れた子育て支援政策の政策パッケージを提示していますし、また、ようやく最近になって全国的には議論の対象になり始めた子ども保険といいますか、保険で財源を賄うということについても書いてあるので、非常に意義ある議論ができるのではないかなと期待しています。

記者
 私もこのサミットの中にあります共同声明、いわて声明というものがありますが、そこについてお伺いします。これは、どのようなものを発表される予定なのでしょうか。

知事
 毎年毎年、サミットで知事たちの議論を踏まえ、その時々の全国的な状況を見ながら、今こういうメッセージを発すべきというメッセージを発しますので、詳しい内容はその日に、最終的に決めるというような格好でつくられると思います。

記者
 その中で、例えば達増知事御自身も参加者の一人として、こういうことは必ず盛り込みたいと思っていることであるとか、こういうことまで踏み込みたいという何か意欲があれば教えてください。

知事
 子育て支援は、全国的に市町村が一生懸命取り組んでいて、そして、国でも今までと次元の違う子育て支援を、という議論が始まっていて、間にある都道府県としては、現場の実態を理解しながら、日本全体にも関わるような政策提言ができると思いますので、それぞれの市町村のためにもなり、また、日本全体のためにもなるような子育て支援の政策に貢献できるような発信ができればと思います。

記者
 この会なのですけれども、知事が今年(令和5年)組んだ予算で、子育て支援がかなり振り切られた予算になったタイミングで、こうしたサミットが開催されることになると思います。その辺りはどういうふうにお考えでしょうか。

知事
 今年の予算は、岩手県において、全国的にもトップレベルの子育て支援環境をつくるという予算ですので、県民の皆さんには、この知事同盟サミットにも注目をしていただいて、県民を挙げて岩手において子育て支援を強力に進めていくのだという、そういう機運醸成につながればと思います。

記者
 もう一点なのですけれども、このサミットで何か、毎年、要望といいますか、国への提言のようなものをされているそうなのですけれども、こうしたサミットを踏まえて、また今年も提言をされる予定なのでしょうか。

知事
 そうですね、そういうこともやっていくことになると思います。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 新型コロナウイルスの5類移行についてお伺いできればと思います。定例会見としては、5月8日の5類移行前としては今回が最後となるということで伺えればと思っています。5類移行は一つの大きな節目になるのかなと思っておりました。約3年にわたるコロナ禍を振り返って、知事の所感を伺えればというところと、もう一つ、専門家の中にはこの夏に流行、第8波よりも規模の大きい第9波というものの可能性を示唆している専門家もいます。改めて、その感染拡大防止というところもまだ引き続き重要な視点かなとは思っていますけれども、県民に呼びかけたいことをお伺いできればと思います。

知事
 世界全体でパンデミックと呼ばれるような感染症の流行があり、大勢の方が感染し、また、大勢の方が亡くなっています。世界全体にとっての一大事でありましたが、それが地方の隅々にまで影響を及ぼし、岩手県においても県政の歴史に残るような大変な3年何か月かというところだったと思います。完全に終わっているわけではないのですけれども、未知のウイルスであったものに対し、感染対策について県民の皆さんにも大分浸透し、ワクチンと併せて感染対策をしながら、経済活動や社会活動をかなりの水準でやれるようになったことはよかったと思います。今後、感染症法上の位置付けは緩むような形になりますけれども、今までに得た知識と経験を生かして感染対策を行いながら、様々な活動をやっていくということを、岩手県においてきちんとできればと思います。
 また、新型コロナウイルスは、状況によっては異常な感染拡大、感染爆発と言っていいような事態になり、感染の広がり方によっては多くの犠牲が出てしまいます。やはりそこは、かなりの注意や警戒を要する感染症でありますので、専門家の方から第9波の懸念が示されているということでありますが、そうならないようにしていくことが第一であり、いざそうなったとしても、過去の知識と経験に基づいて、しっかり対応していきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。その3年を振り返ってというところなのですが、県はコロナ対策の各種事業をこれまでも打ってきたかと思います。その中で、コロナ臨時交付金という非常に自由度の高い交付金もあって、各都道府県、各市町村独自の対策というものを様々打ってきたかと思います。その各種対策の検証といいますか、振り返ってみて適切なものを行ってきたというような御認識であるのかどうかというところをお伺いできればと思います。

知事
 感染対策に直接つながるような医療体制や、また、保健、検査体制の確保というところは、基本的に(対応)できたと思います。そして、生活支援、経済支援、それぞれについても最低限の必要な下支えということはできたと思っています。
 一方で、大勢の方が感染し、今日(4月21日)の時点で、岩手では618人の方が亡くなっていますので、、やはり今後に向けては、更に気をつけていかなければならないというように思います。そして、生活や経済については、コロナがなければ達成できているであろう生活や経済の水準にはまだ届いていないと思いますので、今こそ「買うなら岩手のもの運動」など、消費喚起にも引き続き取り組みながら、岩手県内で経済が回り、そして生活が支えられていくような形を、今後もつくっていきたいと思います。

記者
 私は、県で進めるデジタル化に関してお伺いします。最近話題のチャットGPT(ジーピーティ―)なのですけれども、実際最近の報道だと横須賀市で導入(活用実証)をしましたし、一方、鳥取県では、政策策定や予算編成、議会答弁の作成等の業務での使用を禁止するという報道もありました。県として、現時点でどういった導入(業務活用)の方針をしているのか、また、これらの先行自治体の対応についてどのような所感を持たれるか、2点お伺いします。

知事
 担当のほうでもいろいろ調べていると思いますけれども、組織的にこのようにするということは、まだ決めてはいません。私は、個人的に20分くらいチャットGPTをいじってみましたけれども、事実に反する文章をどんどんつくるので、そこについてはちょっと「うへえ」という感想を持ちました。
 一方、横須賀市で取り組んでいる例の中に、観光か何かの宣伝ですね、いわゆるコピー、宣伝文句、そういう事実関係を説明するのではなくて、言わば少し空想的な、クリエイティブというのでしょうか、そういう文章をつくるのには、身近な人間が思いつかないような組合せを考えたりするということは役に立つかもしれないなと思いました。
 ワープロなどの漢字の変換機能なども昔からあるのですけれども、まだ機械だけに任せるわけにはいかず、チェックしながらやらなければならないですし、あとは検索機能なども検索で「えいっ」とやって、本当に必要なものが、ぱっと出るかというとそうでもなくて、いろいろ検索の仕方を変えたりとか、人間が関与しないと、そういう検索ソフトもまだ使えないところがあって、ですからチャットGPTも人間の関与が、まずしばらく必要でありましょうし、どんどん改良されて、人間のパートナーとして自立的に活躍できるようになることを期待したいと思います。今はまだ、その段階には至っていないと思います。

記者
 ありがとうございます。今のお話ですと、県として使っていい、使って悪いを決めているものではなくて、こういう言い方はあれですけれども、例えば、職員の方で何か考えるときに、ネタ出しのような形で個人的に使う分には、今のところありのような、そういう状況なのでしょうか。

知事
 個人的になのですけれども、これよく引き合いに出されるのですけれども、サザンオールスターズの歌で「砂まじりの茅ケ崎」という、普通組み合わさらない「砂まじり」と「茅ケ崎」という、そういうのを何か考えなければならないというときに、そういう宣伝文句、意外な言葉の組合せを考えようというときに使ってもいいと思います。ですから、県職員がそういう誰も思いつかないような言葉の組合せを何か欲しいと思ったときには、チャットGPTでちょっといろいろ出してみる分には構わないのではないかと思います。

記者
 ありがとうございました。

知事
 チャットGPTに(ついて)もう一つ、個人情報が何か取られるという問題が、たしかイタリアとかが指摘していました。そこは私よく分からないので、そこは、今検討してもらいましょう。やっぱり県の担当にチャットGPTの個人情報の流出、漏えいみたいな疑いが指摘されているから、その辺はちゃんと確認しておいてくださいよというのを言っておきたいと思います。

記者
 私からは、先日、岸田首相が街頭予定の場所でテロ行為に遭ったということについてお伺いしたいと思います。この件について、知事はこのニュース等、報道を見てどのように感じられたか、まずお教えください。

知事
 改めて、どんな理由があろうと、人を殺すということは駄目でありまして、人を殺そうとすること、結果として人が死ななかったとしても、人を殺そうとすることは絶対やめてほしいと改めて思います。そういう意味で、けが人が出たというのは大変残念なことでありますが、岸田首相が無事だったのはよかったことだったと思います。
 それから、犯行の動機とか背景についての議論が進んでいますけれども、まず、動機というのは、かなり取調べを深めていかないと、分からないところがありますので、動機については、きちっと当局が調べて明らかにし、裁判の形なのか、公表されるようにしてほしいと思います。
 背景については、いろんな識者がコメントを出していますけれども、民主主義の手続によって様々な問題が解決されていくということがしっかりできていれば、政治の在り方を暴力で変えようなんていう人は出てこないのであろうから、民主主義をしっかり発展させて、機能する民主主義にしていかなければならないというようなことを、何人もの有識者の人たちが言っていますけれども、それはそのとおりだと思います。
 犯罪としては、きちんと取り調べられ、裁きが必要と思いますけれども、一方で、今の日本の政治の在り方を考えたときには、まだまだ改善の余地、発展の余地がありますので、暴力に訴えようという人たちに対抗するためというか、暴力で訴えようという人たちが、今後出てこないようにするためには、民主主義の担い手一人ひとりがやっぱり、より自覚的に民主主義の発展のために頑張ろうとすることが大事だと思います。そのための一つは、投票率を上げるということです。統一地方選前半戦のように、半分以上の人が投票に行かないとかなってしまうと、やっぱり民主主義は、日本では機能していないのではないかという疑いが広がる危険性が出てきますので、やはり基本的に主権者は、あるいは有権者は、まず投票するというのが、もう基本中の基本として行って、それによって暴力を防いでいく。非暴力的に政治に関わるということを一人でも多くの人がやることで、暴力に対抗していくということが、今、求められていると思います。

記者
 知事御自身も夏に知事選控えておりますけれども、それの中で街頭活動ですとか、されることもあると思います。今回こういったテロ行為があったことによって、自分の何か選挙活動への影響みたいなものというのは、考えられることというのはありますでしょうか。

知事
 外務省で働いていた頃、世界の危険なところに入っていって、そこで活動するということはいろいろ経験し、それなりの知識と経験を積んできていると思っておりますし、あとはスタッフの皆さんがきちんと取り組んでいるという、そういうチームとしてうまく機能するような体制ができていること、まず、それがあれば、加えて岩手県内の普段の治安の状況というものを警察と県民のみんなで守っているところでありまして、そういう中で変に油断して、変に危ないようなことをしなければ、様々な政治活動は、選挙運動も含めて自由にやっていいと思っていますので、そんなように対応していきたいと思います。

記者
 私からも、続けて和歌山での首相襲撃事件についてお伺いしたいと思います。動機については、まだこれから捜査するということですけれども、一つ報じられているのが、容疑者が選挙制度に不満を持っていたというようなことが報じられております。まず、この点について、不満を持っていたということについてのお考えと、それから全国では、選挙制度について、改革について発信しにくくなったというような声も上がっておりますが、この点お考えを教えてください。

知事
 まず、選挙制度にいろいろ問題があるからといって、暴力に走ることは絶対駄目だということです。そして、選挙制度というのは、つまるところは、国の選挙なら国民、地方の選挙なら住民一人ひとりに支えられているものですので、国民や住民一人ひとりの政治的な力を高めていくことが大事だと思います。そのための一歩が、やはり、まず投票に行くということで、これは、私は、普段は、投票率の低さは政党がもっと頑張れとか、政治家がもっと頑張れというように言うのですけれども、今回の事件で感じるのは、言わば国民、住民一人ひとりも政治姿勢を問い直されたところがあると思うので、やはり、これ以上の暴力を防ぐためには、今まで以上に政治に関与するのだという態度で、まずは投票に行くことからやりましょうというのを、国民、住民一人ひとりに訴えたい、今、そういう状況と感じています。

記者
 ありがとうございます。話題替わって、もう一点お伺いしたいのですが、来週知事、ニコニコ超会議のほうに出席されるというふうに伺っています。先ほどお話にありましたとおり、ニューヨーク・タイムズであったり、「あまちゃん」の再放送であったり、岩手県が注目されている時期になっていると思いますが、こちらではどのようなことを岩手県としてアピールしていきたいか教えてください。

知事
 岩手県がニコニコ超会議や関連する地域でのニコニコ町会議に参加するようになったのは、ドラマ「あまちゃん」の放映がきっかけでありまして、「あまちゃん」に関連するツイートを私が盛んにやっていたところ、それのやり取りの中でニコニコ超会議というものがあって、地方でも行われているという情報に接し、主催者側の一人とやり取りする機会もできて、ツイッター上でやり取りする機会もできて、であれば、まずは全国大会の(ニコニコ)超会議に出て、そして地方での(ニコニコ)町会議も応援していこうというようになったという、そういう経緯があります。いわゆるサブカルチャーですね、そういう文化を通じて地域振興を進めるということは、特に日本においては極めて有効なやり方だと思っていて、コロナ禍でそれが制限されていたのですけれども、今年は去年(令和4年)以上にいろいろできるようになっているようでありますので、改めて「あまちゃん」の再放送もありますし、サブカルチャーの力で地域振興というところにも力を入れていきたいと思います。

記者
 (話題が)戻りまして、チャットGPTについてお伺いします。現役の国会議員の方が入力したところ、「そのような人物は存在しません」ですとか、本来は「参議院議員」であるところを「衆議院議員」と回答があったとの話もあります。知事が先ほど個人的に20分ほどいじってみたといったお話でしたけれども、いつ頃、どういった内容を質問されたのでしょうか。

知事
 ちょっと正確に思い出せず、いつ頃というのは二、三週間……いずれネットで話題になり始めた頃です。ネットで話題になり始めた頃に自分でいろいろ質問してみたら、出てくる答えが事実に反する部分がとても多いので、びっくりしたということです。

記者
 具体的にどういった内容を入れて検証してみたのでしょうか。

知事
 過去や現在の出来事に関わるような質問です。具体的な人の名前とかテーマとか、ちょっと思い出せないのですけれども、思いつくままに聞いてみて、いずれ、ことごとく事実関係と違うようなことが出てくるので、そういう事実関係を取り扱うことについては、まだまだ弱いなと思ったところです。

記者
 今月(4月)1日から自転車のヘルメットの努力義務となりました。また、全国の都道府県では、自転車保険の加入義務化の動きが広まっていますけれども、岩手県はまだ加入義務とはなっていないということで、この加入義務について、今後の知事の考えを聞かせてもらえればと思います。

知事
 様々関係者の皆さん、有識者の皆さんに議論いただき、そして、一般の方の声も反映しながら、完全義務化まではしない形の条例にしようと岩手県ではやったわけでありますけれども、保険の意義については大変意義あることという認識で、保険に入る人が増えるよう、また、入りやすくなるよう、そういった施策は進めていくというのが基本スタンスです。

記者
 すみません。それは、完全義務化にしなかった主な理由はどういうことだったのですか。

知事
 基本的には関係者の皆さんの意見の中で、義務化すればそれで解決するというよりも、もっと丁寧に呼びかけて、そして、自分の判断で加入するという流れをつくっていくほうがいいという政策判断になります。

記者
 私は、知事選に関してなど聞きたいと思っています。1点目は、(4月)15日にあった知事の後援会の会合で、連合の関係者の方ですとか、友愛会の関係者の方ですとかが出席されていたと思います。こうした団体に関しての推薦要請というのはどのようにお考えなのでしょうか。

知事
 過去の知事選で応援してもらったり、また、様々な国政選挙などでも一緒に活動したりしてきた皆さんですし、また、仕事上でもお付き合いが深く、プライベートでも親しい皆さんということ、あとは日常的に政務として様々一緒にやっている人たちでもあります。そういうことが後援会行事の形で、そういう関係の長さ、強さ、深さを確認することができてよかったと思っておりまして、選挙に向けての推薦をお願いするやり方については、いつ頃のタイミングがいいのか、お願いする先と相談、今、指摘した連合や出席いただいた平和環境と友愛会ですか、そこには相談しながら、時期を決めて推薦をお願いしていくことになると思います。

記者
 もう一回、恐縮なのですけれども、ほかの政党の関係の体制とかも、今はまだ決まっていないということでよろしいでしょうか。

知事
 政党のほうは、やはり統一地方選後半戦と国政補欠選挙ということで、それが終わってからのいろんな相談とか調整とかになると思います。

記者
 話題替わってなのですけれども、連休前最後(の定例記者会見)ということなので、連休の御予定というのは、何か決まっていらっしゃることとかありますか。

知事
 毎年出ているような行事に出るとか、あとはニューヨーク・タイムズの盛岡2番目記事もありまして、観光振興的な仕事は幾つか、例年であれば休んでいるようなときにもちょっと仕事を入れる方向で調整をしています。ということで、今のところ岩手県の外にはほとんど出ないようなゴールデンウイークの予定です。

記者
 すみません、今、観光の関係があったので。これは、何かエンパワー隊の関係の活動なのか、それとはまた別に、例えば、知事がお出迎え行事的なものに出席されるということなのか、どういうニュアンスでしょうか。

知事
 エンパワー隊のほうからいろいろ情報を得て、意見ももらって、これに出たほうがいいのではないですかとか、出方としては知事が出席し、あるいは参加して一緒にPR(ピーアール)活動をするというような形になると思います。

記者
 私は、春闘についてお伺いいたします。昨日(4月20日)、連合岩手さんのほうで中間報告をまとめて、2000年以降では最も高い賃上げの額だということで、背景には人手不足に伴う人材獲得競争というのもあるとは思うのですけれども、まず、この結果に対する知事の御所感をお願いいたします。

知事
 労働者側も経営者側もそれぞれ頑張って、働く環境をよくするために、また、質の高い労働を確保することで経営についても持続的によいものとしていくため、経営者側もそういう意味で頑張って、賃上げが実現してきているということだと思います。そのような労使それぞれの努力が実るように、燃料、物価高騰対策は、行政が財政的な部分も含めて生活や経済を支援していく必要がありますので、行政もそこは力を合わせて一人ひとりの生活と、そして、経済が持続的に発展していくように努めていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。先ほどのお話にもありましたけれども、経済の好循環というのは当然ベースになってくると思うのですけれども、そういった経済活性化に向けた仕掛けというのは、例えば、今後、何かお考えの内容というのはありますでしょうか。

知事
 国の燃料、物価高対策の予算を活用した補正予算を準備しているところです。そして、並行して、消費喚起については、昨年度からの今こそ「買うなら岩手のもの運動」ということを盛り上げていきたいですし、また、ニューヨーク・タイムズ記事関連で観光振興、そして、そこには物産の売り込みというのも伴いますので、そういった消費を促すような活動に力を入れていきたいと思います。

記者
 最後に、中小企業も賃上げはかなり苦しいという声もありますけれども、そういった企業支援という部分では、今後、お考えのことはありますでしょうか。

知事
 まず、国による賃上げ支援というのは、今、かなりメニューが充実しているところですので、まず、それを活用していただくのが大事であります。また、県でも様々な環境整備に関するような支援、ソフト的といいますか、商工会議所や商工会を通じた情報の提供とか、あと、いろんな講演のような形でノウハウを共有していくとか、そういうところも力を入れていきたいと思います。

記者
 先ほどの話題に少し戻るのですけれども、連休中の観光面に関して、今、ニューヨーク・タイムズ効果で、既に盛岡市も観光客が国内外から増えているのですけれども、連休に合わせて観光面での強化策というか、県の今後の何か新たな動き、決まっているのがあれば教えていただきたいのですけれども。

知事
 まだ最終段階に向けて調整中というところがあって、知事日程としても発表される段階にはまだないのですけれども、基本的には、やはり、まず盛岡です。盛岡市と岩手県が一緒になって、県外、海外から盛岡市への人の流れというところをさらにPRしていくということと、あとは盛岡だけではなくて沿岸でありますとか、盛岡以外の地域にも県外、海外から人に来てもらうというところのPRに力を入れるという、その2つが基本方針になります。

記者
 ありがとうございます。もう一点、話題がまた替わるのですけれども、5類移行の関係で、県内では既に、比較的多くの割合の医療機関が検査とか受診に協力していると思うのですけれども、5類の移行を見据えて、さらなる拡大を、今、要請しているところだと思います。それで、これまで受け入れていなかった医療機関が新たに患者さんを受け入れて対応するということになるまでの課題は何だというふうに考えていらっしゃるのか、そしてそこを県としてどうフォローしていくのかというのをお聞かせください。

知事
 基本は、どの病院でも、どの診療所でも受け入れるということですので、医師会などを通じ、そういう方向で調整をしています。そうなると、あとは個別の病院や個別の診療所で何かああしてほしい、こうしてほしいということがあれば、その地域内の郡市医師会の中で解決するなら、そこで解決してもらえばいいと思いますし、最寄りの県立病院など病院との連携で解決するなら、それで解決すればいいと思いますし、県としては、できない理由はないというように受け止めておりますので、スムーズに移行していくよう促していきたいと思います。

記者
 自分からは、三陸沿岸道路の関係でちょっとお伺いできればと思いまして、三陸沿岸道路のパーキングエリアにトイレの設置というところの話が出ておりますが、これについて知事はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

知事
 県からも要望しているところですので、それが実現していくというのは非常にありがたいことであります。インターから下りてすぐのところにある道の駅はじめ、いろんな市町村の力を入れている施設を利用しながら、そこでトイレ休憩というのもありですけれども、トラック運転手さんや業者さんのほうから、やはり道路に附属したトイレが欲しいという要望も聞いていますので、引き続き国に要望しながら、道路に附属するようなトイレの整備が進むようにしていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。確認になってしまうのですけれども、知事としては、現状の三陸沿岸道路沿いにパーキングエリアが幾つかあると思いますが、よりもっとトイレの設置というのが拡大していってほしいというような思いなのでしょうか。

知事
 トイレというのは、実際に運転している人の直面する事態によっては、(三陸沿岸道路を降りて)下の道の駅までは行っている余裕がないということがあり得ますので、それはやっぱり道路に附属するものがあるにこしたことはありません。実際要望もありますので、そこはやっぱりあったほうがいいという考えです。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終了いたします。

次回記者会見

次の定例記者会見は5月12日(金曜日)の予定です。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
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