令和6年3月1日知事会見記録

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開催日時

令和6年3月1日11時30分から12時06分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表事項が2件あります。それでは、知事お願いいたします。

知事
 まず、令和5年度のいわて暮らしの文化特別知事表彰と岩手県スポーツ賞の決定についてです。
 いわて暮らしの文化特別知事表彰は、県民の日常生活に密着した文化的・芸術的な活動を通じ、本県の文化の創造に顕著な功績のあった個人又は団体を表彰するものです。
 そして、岩手県スポーツ賞は、スポーツ競技大会において優秀な成績を挙げ、県民に明るい希望と活力を与えることに顕著な業績があった者を表彰するものです。
 令和5年度のいわて暮らしの文化特別知事表彰受賞者は、西部邦彦(にしべ・くにひこ)様、照井由紀子(てるい・ゆきこ)様、御所湖川村美術館、株式会社東家の2個人、2団体です。
 そして、岩手県スポーツ賞は、小林陵侑(こばやし・りょうゆう)選手、小野寺萌恵(おのでら・もえ)選手を始め個人28名、2団体になります。
 表彰式は3月7日です。

 次に、「コミックいわて13(サーティーン)」の発行についてです。
 コミックいわて第13巻になりますので、岩手ゆかりの漫画家、さいとう・たかをさんの「ゴルゴ13(サーティーン)」とコラボをして、表紙に「ゴルゴ13」が登場し、三(陸)鉄(道)の駅のホームで南部鉄瓶を持って「コミックいわて13」というタイトルが出ているというものであります。
 3月22日発売です。
 収録作品数13作品ということで、著名な漫画家、里中満智子(さとなか・まちこ)さんの岩手関連作品や、岩手ゆかりの漫画家、吉田戦車(よしだ・せんしゃ)さんを始めプロで活躍している皆さんの作品に加え、いわてマンガ大賞(コンテスト)の受賞作品が掲載されています。岩手の歴史や生活文化、自然、景観など、多彩な魅力が詰まった一冊ですので、多くの皆さんに読んでいただきたいと思います。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項2件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 私は、いわて暮らしの文化特別知事表彰と岩手県スポーツ賞の受賞者の決定についてお伺いできればと思います。非常に分野が多岐にわたっておりまして、皆様それぞれ各分野での表彰となりますけれども、今回受賞された方々への業績をたたえるコメントを教えていただければというところと、あと、県のスポーツ賞ですと、かなり若い世代の方たちが入っていて、特に、(いわて)スーパーキッズ等、県のほうでもスポーツ選手の育成というところに力を入れているところですけれども、こういったアスリートの活躍というところをどのように思っているのかというところを教えてください。

知事
 まず、いわて暮らしの文化特別知事表彰(ですが)、それぞれ岩手県になくてはならないようなお店、施設を運営していただいておりまして、岩手の特色の一部になっています。去年(2023年)ニューヨーク・タイムズ紙が盛岡市を行くべきところに選んだわけですけれども、その盛岡、ひいては岩手全体の良さということを感じさせる2個人、2団体だと思います。
 そして、スポーツ賞のほうですけれども、まず、人数が多いということが大変うれしいことであります。全国大会で優勝したり、世界を舞台に活躍する若い人たちが増えているということで大変うれしく思います。また、パラ競技ですね、障がい者スポーツ関係の表彰者が大勢いて、これも大変うれしいことです。

記者
 私は、コミックいわてについてお伺いします。今回13巻目ということで、岩手ゆかりのさいとう・たかを先生の「ゴルゴ13」とのコラボということですけれども、岩手の魅力発信拡大というコミックいわてに対して、とても強いプロフェッショナルなオファーが通ったかなと思いますが、どういった働きを期待しますか。

知事
 内容的にも、岩手ゆかりのプロの皆さんの作品は、ますます円熟の度合いを高め、おなじみのキャラクターの漫画などは、どんどんキャラクタービルディング、キャラクター造形ですか、キャラクターがどんどん回を重ねるごとに深まっていくということも見られて、過去のも読みたい、次のも見たいというような気持ちにさせてくれると思います。
 さいとう・たかをさんは、日本の漫画界に大きな業績を残して亡くなられ、また、会社といいますか、スタジオを引き継がれて、更に発展していっているというところがすごいわけですけれども、過去のコミックいわて掲載作品が再収録されていたり、また、岩手出身の漫画家の方で、さいとう・たかをさんとの思い出のある人がそれを作品にしたりということで、さいとう・たかをさんを追悼しつつ、顕彰することもできているのではないかなと思います。

幹事社
 それでは、発表事項以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いしたいと思います。
 せっかくですので、昨日(2月29日)、大変おめでたいニュースがありましたので、代表してこのまま質問させていただければと思います。
 御存じのとおり、大谷選手(の結婚について)、本当にサプライズといいますか、驚きもありましたけれども、改めて達増知事としての受け止めというところと、あとは発表の方法もなかなか特色があるものだったかなと思いますので、そういったところ、全体含めての所感をお伺いできればなと思います。よろしくお願いします。

知事
 大変うれしくも、おめでたいニュース、それを鮮やかに発表したなというふうに思っています。SNSを使って簡潔に、しかし、本人の言葉と本人の飼い犬の写真も添えられ、印象的な発信でしたし、翌朝記者対応しますという予告付きで、今朝になって記者対応も簡潔かつスマートに行われていたと思います。プロ野球選手としてのプロ意識の高さ、シーズン前に野球の本業に一番影響がないような時期を選んで、また、様々な影響が少ない形で発表したというそのプロ意識の高さがすごいと思います。これは、職業人という意味のプロ意識を超えて、もう野球とともにある人生という、そういう野球人としてのレベルの高さということを感じました。
 一方、決して機械的、事務的な発表ではなくて、自分の言葉で書いたり話したり、犬の写真を添えたりとかで、思えばあれはMVPを取るときだったか、ドジャース移籍が決まるときだったか、デコピン君をにわかにテレビに大写しし、世界に発表しましたけれども、あの犬の世話は誰がしているのだろうということで、何かパートナー的な人がいるのではないかみたいなことをその頃から匂わせていたようなことも感じるのですが、犬も含めた家庭的な雰囲気というのがずっとあって、ほっこりさせるようなところも非常にいいなと思います。

記者
 先ほどの(岩手)県議会の議会運営委員会で、副知事の選任についての御説明をされました。改めてで大変恐縮ですけれども、選任案には佐々木淳さんを御提示になられた、その起用する意向の理由というところを一つお聞きしたいのと、任期満了となる菊池副知事、1期4年務めていらっしゃいましたけれども、菊池副知事の業績といいますか、功績についても一言いただけますでしょうか。

知事
 佐々木淳氏は、これまで政策地域部、ILC推進局、ふるさと振興部など、県職員として長年の経験を有していて、また、県政全般にわたる諸課題について柔軟かつ的確な対応が期待できる人です。そして、今、ふるさと振興とILC推進担当の理事なのですけれども、県南広域振興局の副局長、ILC推進局長、そして、ふるさと振興部長と、枢要な職を歴任していまして、市町村と連携した人口減少対策、ILC(アイエルシー:国際リニアコライダー)の誘致など県政の重要課題での手腕の発揮が期待できると思っています。あとは、科学者、そして、技術者としてのバックグラウンド、そういう学歴、職歴がありますので、ILCの誘致を含め、デジタル化でありますとか、グリーン、環境対策でありますとか、そういうDX(ディーエックス:デジタルトランスフォーメーション)、GX(ジーエックス:グリーントランスフォーメーション)が県政のあらゆる分野と関わってくるような今の時代の県政のトップマネジメントの一翼を担っていただくということも期待したいと思っています。
 そして、菊池副知事は、この4年間、新型コロナウイルス感染症の流行というものと(任期が)かなり重なって、それ以前のやはり県政の枢要な役職を経験してきた、その実績も非常に大きいのですけれども、そうした実績を踏まえて、県政、県内の経済、産業、市町村、文化スポーツ、様々な分野でコロナ対策を行って、コロナを乗り越えていくということに関して、非常に尽力していただいたなと思っております。
 任期満了ということで、寂しいことではあるのですけれども、まだあと1か月ありますので、そこでの活躍も期待します。

記者
 私からは、大きく2つのテーマでお伺いしたいと思います。まず、一つ目が(2月)26日以降県北や沿岸部が見舞われた記録的大雪の被害についてなのですが、県北では東北電力の情報を見ますと、今朝の時点でも停電が続いているところもありました。現時点で被害状況をどのように把握されておるでしょうか。

知事
 まず、あっという間に50センチとか60センチとか積もるような、かつてなかったような異常な大雪だったと思います。加えて、台風並みの低気圧で、暴風も大変強く、風による被害もありました。大雪と暴風が合わさって樹木の倒木などもあって、通行止めがたくさん出ましたし、停電も起きたということだと思います。まずは、通行止めの解消がかなり進んでいるところでありますし、停電もかなり解消されて、しかし、まだ残っているというのは、やはり暴風プラス大雪ということで時間がかかっているのだと思いますけれども、できるだけ早い回復を期待しています。
 そして、ビニールハウスが潰れたり、あとは漁業関係施設に被害が出たりということの報告がだんだん上がってきておりまして、農林水産業関係の被害が一定程度出ていると思います。まず、調査して、被害を取りまとめながら対策を検討していきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。もう一点ですが、青森県が新年度から県内全小中学校の給食費を無償化するという方針を打ち出しました。新年度(令和6年度)は、まず半年分として19億円計上して、既に無償化している自治体には子ども医療費とか保育料の無償化など、給食費以外の子育て支援事業に関する経費の約8割を交付するとしています。子育て世代にはうれしい試み、方針かと思います。
 ただ一方、青森県内では、既に独自財源で実施済みの自治体からは不平等だというふうな指摘する声も出ているし、宮城県の村井知事は、これらの動きが出てきたことに、それぞれの立場で行うので、是非を申し上げるべきではないというふうに前置きされた上で、自治体間で競争していたら疲弊してくる、財源がないところもあるという主張をされて、各地で独自の子育て施策が進んでいることについては、政府として子育てが政策の最優先課題の位置付けであるならば、自治体間で競争をさせるべきではないという私見を述べられておりました。
 そこでお伺いしますが、この方針を示した青森県の動きについて、知事はどのように受け止められたでしょうか。

知事
 村井知事のおっしゃることは、かなりそのとおりでありまして、基本的には子ども・子育て支援に関係する無償化というものは、給食費のほかに保育料や給食、あと明石市などはおむつ代まで無償化したりしているわけですけれども、あと医療費ですね。こうしたことについては、基本的にはやはり全国一律、国の制度として行われるべきだと思います。そこがまだまだ進まない中で、市町村では既に様々な無償化をやっているところもあるし、県としても県内の事情を見ながら、子ども・子育て支援ということをより力を入れていきたいという中、岩手県では保育料のほうの無償化を今年度(令和5年度)新たに始めて、来年度(令和6年度)は産後ケアなどに力を入れていくということで、青森県は青森県として様々考え、また青森県内、大きい市でも既に給食の無償化をやっているところがあるとか聞いていますので、そういう市町村の状況も青森県内独特のものがあって、そういうことをしています。各県それぞれ工夫しながら、国の制度や政策を補うような形で市町村を応援しながら、子ども・子育て支援に力を入れ、人口減少対策をしているということだと思います。

記者
 ありがとうございます。追加ですが、知事も恐らくは無償化をすることについては、必要性というのでしょうか、そういったものは感じていらっしゃるかと思います。そういった中で、岩手県で実行する方針や実現の可能性について、現在どのように考えておられるのか。また、何かしら予算面での試算というのをこれまでされたことというのはあるのでしょうか。

知事
 予算面の試算は、(岩手県)議会で質問があって、それに答えるみたいな形で、常任委員会か何かでしたかね、そこはちょっと事務的に聞いてもらえば、計算したデータがあると思います。
 そして、岩手県はやはり保育料無償化プラス育児支援金給付というところ、3歳未満児、生まれてすぐの子ども・子育て支援のところにまず力を入れようということ、加えて、医療費の助成や、そして、現物給付化ということについても、岩手県は、これは結構前から徐々にやってきて、積み重ねているところでもありますし、来年度は産後ケアにさらに力をという、まずその辺を岩手県としては今やろうとしているところです。

記者
 私からは、能登半島地震の件についてお伺いいたします。まず、本日(3月)1日で、発災から約2か月が経過したということになるのですけれども、改めて2か月たっての被災地への思いと、知事が先月(2月)被災地、石川県入りして、馳知事と、あと、対口支援団体の能登町の大森町長とお会いしてお話しされたということですけれども、その中でどういったお話を交わされたのかということも含めてお伺いいたします。

知事
 亡くなられた方々、大変お気の毒であり、御冥福をお祈りします。そして、被害に遭われた方々に改めてお見舞いを申し上げたいと思います。
 何百年かに1度こういう地震があって、隆起しながら能登半島が実はできてきているということ、知る人ぞ知るということだったと思うのですけれども、私も含めてそういうことは知らなかった人が多く、大変衝撃的な地震だったと思います。近代になってからの日本が経験したことがないような破壊力を持つ地震と言ってよくて、その救助、そして復旧・復興は、なかなか前例がないようなことをしなければならなくて大変なのだと思います。
 また、東日本大震災津波の被災地は、国管理の道路が、沿岸に縦に国道45号が走っていたりとか、それもあって国(土曜)交(通)省の管理事務所がもう既にあるというところで、国との連携ということが、発災直後から強力に行われたということがあったわけですけれども、能登半島のほうは国管理の道路が少なく、ようやく2月16日でしたか、ちょうど私が行く前の日に国交省の復興事務所という臨時事務所が七尾市につくられて、そういう国が現地で自治体と連携しながら対策していく体制をゼロからつくっていかなければならなかったというところが大変だったのだと思います。しかし、今はそういう体制もでき、県管理道路を国が直轄代行で直すとかなってきていますので、それをどんどん加速してほしいと思います。
 馳知事に面会した際には、東日本大震災津波のことを思い出すと、仮設住宅はもちろんですが、仮設商店街、仮設飲食店街、そういう仮設の施設でなりわいの再生を盛り上げて、生活の再建につなげていくということがあったので、後で取り壊すものではあるのですが、もったいないとか思わないで、非常事態なのだからどんどん仮設を造ってやるといいということを話しました。
 輪島塗仮設工房を造って、そこで輪島塗の職人さんにどんどん働いてもらえばいいというのは、この前の共同記者インタビューでも話したような気もしますが、いろんな機会のとき、あちこちでその話はしていて、実際、政府も岸田首相が能登半島入りしたときに、輪島塗の仮設工房を造るということを発表して、それは非常に良かったなと思っています。

記者
 私も能登半島地震に関連しまして、先日の(岩手)県議会の一般質問で、県独自での孤立の可能性がある集落の調査を改めて行うという方針が示されました。岩手県内では海溝型地震と比べると、相対的に直下型地震の発生可能性は、かなり低く推定されていますけれども、一方で、地震に限らず、豪雨災害や、それに伴う土砂災害による孤立のリスクも高まっていると思われます。改めて孤立集落対策に対する知事の課題感や危機意識というのを伺いたいと思います。また、その調査結果を踏まえて、どのような対策を行っていく必要があるかというのを、もし現状で知事の考えがあればお聞かせ願えますでしょうか。

知事
 内閣府による中山間地等の集落散在地域における孤立集落発生の可能性に関する状況調査というのがあって、それが一つの基準になっているわけでありますけれども、最後にやったのが平成26年だったので、今現在の岩手県における集落ごとの状況というのは把握できていないと思っておりまして、能登半島地震の発生を踏まえて、改めて県として把握しておくべきだろうということで、今後、市町村と協議しながら、この内閣府調査のフォローアップという形で調査をしていきたいと思います。

記者
 岩手でも2008年に岩手・宮城内陸地震の際にも孤立集落の発生という事態もありましたけれども、そのときの状況等も振り返って、改めて孤立集落対策の重要性というのは、知事はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

知事
 希望郷いわて国体の年の台風大雨災害での岩泉町内での孤立集落の発生も記憶に新しいところでありまして、やはり日頃からのライフラインの在りように気をつけ、そして、備蓄ということを各家々でも心掛け、集落単位の備蓄ということも行って、何日か孤立しても生活に困らないようにしておくと、備えておくということが非常に大事なのだと思います。そういうことがきちっとできるようになっているか、行われているかというのは、やはり現状を把握しておくべきと考えています。

記者
 冒頭の質問であった大谷選手の話に戻って恐縮です。結婚を報告しましたけれども、結婚して更にどう活躍してほしいかというのがあれば、是非教えてください。

知事
 そうですね、結婚自体、基本的におめでたいことでありますので、まずはおめでとうということです。そして、普通の人間にとっては、結婚によって家庭というものができて、家庭生活ということが大きな要素になり、家庭生活と仕事、そのワーク・ライフ・バランスとか、働き方改革とか、そういうのが一つのテーマになるのですけれども、大谷翔平さんの場合はそういうのも、それはそれでワークとライフの二刀流といいましょうか、軽々と乗り越えていきそうな感じがしますので、そこを見ていきたいなと思います。

記者
 大谷さんのことでもう一つ。では一体どういう日本人女性なのかという関心は尽きないのですけれども、その点に関して知事はいかがでしょうか。

知事
 まず、大谷さん本人が周りに教えたくなったら教えるのでしょうし、そう思っていない状況ではあまり詮索するのはいかがなものかというふうに思っています。

記者
 県人としては、同じ岩手県人だったらいいだろうななんて声もちらほら聞くのですけれども、その点はいかがでしょうか。

知事
 これもやっぱり本人、それはいわゆる奥さんのほうも含めてですけれども、公表したいとか発表したいならすると思いますし、そう思わないのであればあまり詮索しないほうがいいのかなと思っています。

記者
 分かりました。ありがとうございます。すみません、あともう一つ、別件で、今結婚の話だったのですが、もう一方、ちょっと不貞行為の話で、今週、週刊誌で岩手県選出の参議院議員の広瀬めぐみさんのスキャンダルが報道されたのですけれども、不貞行為ということで、今自民党を騒がせている裏金問題とは違うのですけれども、県関係者のそういったスキャンダルが報道されて話題になったことについて、知事受け止めを教えてください。

知事
 御本人の謝罪文を読みましたけれども、「皆様に不快な思いと不信感を与えてしまい」というふうに書かれていて、私自身も本当に強い不快な思いと不信感を抱いたところであります。これは、岩手県民も不快な思いと不信感を与えられた形になっていると思っております。どうすればそれが晴れるのかということをやはり御本人は考えて、晴らすようなことをしなければならないのだと思います。そうでないと、仕事上、どう接していいかというところがありまして、様々なお祝い事など会合で同席したようなときに、普通の会話、にこにこ笑いながら話などをすると、やったこと全てを何か肯定して、容認しているかのごとく第三者から見られるところは良くないと、こう思うわけでありまして、そうなると口も利けないような状況、ただ、それで仕事になるのかというところもあって、やはり不快な思いと不信感ということは御本人も自覚はあるところのようですので、そのことをどう解決するのかということに真剣に取り組んでほしいと思います。

記者
 ありがとうございます。あと、特に今回の件は、公務だったり国会議員の立場ということよりは、プライベートなことなのでということで、なかなか今おっしゃったような説明の場とかないような気がするのですが、国会議員、公人という立場での説明責任みたいなものはあるのではないかと思うのですが、その点もう少し何かあれば教えていただけますか。

知事
 実質的に不便なこととして、さっき申し上げたような、何もなかったかのように接することはもうできないような状態になっているということで、今のままでは、なかなかお互い仕事にならないのではないかというところがあります。また、不快な思いと不信感ということに関しては、やはり2年前の選挙の際に、そういう人だという前提で選挙戦が行われ、そういう人だということを前提に投票が行われたわけではなかったのではないかということで不快な思いや不信感があるわけですので、そういう意味では、決して純粋にプライベート、個人のことだから、公務、公の部分については関係ないというわけではないのだと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終了いたします。

次回記者会見

次の定例記者会見は3月22日(金曜日)の予定です。

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