令和5年11月20日知事会見記録

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開催日時

令和5年11月20日15時30分から15時48分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事お願いいたします。

知事
 県議会12月定例会に提案する令和5年度一般会計第4号補正予算案について発表をします。
 補正予算額は28億円です。
 今回の補正予算に加えて、国の経済対策と連動した物価高騰対策について、12月定例会中に別途補正予算案を追加提案できるよう、現在作業を進めています。
 今回は、生活困窮世帯に対する灯油購入費等の経済的負担軽減に要する経費を先行して計上しました。
 加えて、人事委員会勧告に基づく給与改定に要する経費などを計上しました。
 以上です。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項1件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 今回この補正予算案に盛り込まれたいわゆる福祉灯油事業についてですけれども、市町村と合算した補助額が昨年度(令和4年度)よりも1,000円上積みされています。この拡充の意図について所見を伺えればというところと、あと、対象となっているこの物価高騰の中での生活困窮者の暮らしの現状認識というのをどのようにお持ちか教えてください。

知事
 令和5年度は、灯油価格の高騰が継続していますので、物価高騰特別加算を2,000円と計算し、昨年度から1,000円引き上げて、補助基準額を1世帯当たり7,000円としています。原油価格、物価高騰等の影響は、生活困窮世帯に強く出ていると見ておりまして、冬期間の灯油購入費、防寒用品費等に係る費用の一部を助成することで、生活困窮世帯へのセーフティーネットを強化しようという狙いがあります。

記者
 ありがとうございます。あと、まだ編成作業のほうを進められているかとは思うのですけれども、ここの中でも追加的な経済対策のほうを編成予定というふうになっておりますけれども、現在、知事が考える重点としたい分野というものがあれば教えてください。

知事
 それぞれ生活、また、産業で、この物価高騰の影響を受けておりますので、国の政策延長で電気代とか来年(令和6年)まで延長されるものとかあるのですけれども、そういった国の対策でカバーできない部分について、県として独自の予算を編成していきたいと思います。

幹事社
 それでは、発表事項項目以外について、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 大きく2点、インフルエンザと、あと大リーグの話題について伺えればと思っておりました。まずは、インフルエンザなのですけれども、インフルエンザの患者が急増して、県では、先週、流行注意報というものを発令しました。流行の現状、あとは県民への感染拡大防止の呼びかけですとか、また、そのほかに県として何か追加的な措置、対策等を取る予定があるのかというのを伺えればと思います。

知事
 インフルエンザの流行動向で、定点当たり10を超えて注意報を発したところであります。過去、インフルエンザがもっと流行したことはありますので、まだ、注意報段階というところですけれども、学校の学級閉鎖、学年閉鎖など、身近なところで流行の度合いを感じている県民の皆さんもいらっしゃると思いますが、そこを数字で示しながら、県全体としては注意報水準だということを、まず、知っていただくことが大事だと思います。地域によっては、その倍ぐらいの水準になっているところもありますし、マスクをつけるとか、消毒をするとか、換気をしっかりやるとか、そういったコロナ対策がインフルエンザ対策にもなりますし、また、インフルエンザ対策はコロナ対策にもなりますので、そういうところを工夫してもらえばいいと思います。
 そして、インフルエンザもコロナウイルスもワクチンが打てるようになっていますので、ワクチンを打つという予防法も選択肢の中にあるということを知っていただきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。県の対策というところで、以前、コロナであれば本部員会議みたいなものもやっていたかと思うのですけれども、流行に備えて何か新しい対応というものを現在、考えていらっしゃいますでしょうか。

知事
 インフルエンザは、過去、警報を超えてかなり高まっても、対策本部というのはやっていなかったと記憶しておりますけれども、実際、それぞれ職場で感染者数が増えたりとか、いろいろ仕事が難しくなったりとか、それからインフルエンザもかかったなと思ったら、会社は休んだほうがいいとか、コロナに似ているいろんな対策はあるわけですが、大体どの家庭も会社も、過去、何度も経験しているでありましょうから、そういったことを思い出しながら対応してもらえればいいと思います。

記者
 ありがとうございます。話題が替わりまして、メジャーリーグのほうに移らせていただきたいと思います。大谷翔平選手がア・リーグのMVPを獲得しました。満票での受賞というのは2回目で、大リーグ史上初という快挙になります。先日、知事はコメントのほうを出されましたけれども、改めて、今回のMVP受賞について所感を伺えればと思います。

知事
 2回目のMVP、しかも満票ということで大変すばらしい、すごいことだと思います。この理由として、二刀流での大活躍があり、今回はホームラン王にもなって、ピッチャーのほうも10勝以上して、今まで見たことのないような景色を見せてくれたというふうに感じています。記録としてもすごいし、また、記憶としてもすばらしいものを残してくれた大谷翔平さんでありまして、肘の手術など、うまくいっているようなので、スムーズに治療が進んで、更なる活躍をしてくれることを期待したいと思います。

記者
 ありがとうございます。大谷選手が活躍するたびに聞いて恐縮なのですけれども、県として受賞への祝意を示す何か、催し等を考えていれば教えてください。

知事
 大リーグでのこのMVPというのは、県民栄誉賞に当たる賞だと考え、2年前にも打診をしたのですけれども、本人の意向としては辞退ということでした。たしか、国民栄誉賞の打診もあって、それも辞退していたと記憶しておりますけれども、今回のMVPとそれの理由になっている大活躍は、県民栄誉賞にふさわしいと思っていますけれども、やはり本人の意向が大事でありますので、その辺を踏まえながら対応を決めていきたいと思います。

記者
 (11月)14日に開かれました北海道東北地方知事会議の件をお伺いします。まずは、本県で開催できたことの意義と、様々な決議、提案も取りまとめましたが、その中で特に知事の中で印象に残っているものがあればお聞かせください。

知事
 大きいテーマとしては二つあって、一つは東日本大震災津波からの復興、北海道、東北各県、新潟県も含めて共に苦労し、支援し合ってきたこの12年余なわけでありますけれども、改めて復興の現状と、そして、将来に向けた方向性を確認できて良かったと思います。
 そして、二つ目のテーマが人口減少対策だったわけですけれども、環境や状況が似ている各道県の課題、取組状況などについて意見交換をして、また、共通認識を持って取り組んでいこうという決議文もまとめることができて良かったと思います。
 そして、国に対して16項目の提言をまとめまして、その中にはILC(アイエルシー:国際リニアコライダー)の実現についてというものも入っておりますし、地域医療対策の充実など、岩手にとって重要なものも含まれていますので、北海道・東北という枠組で協力しながら、こういったことの実現を国に求め、また、域内で頑張っていきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。その会議の中で報告され、会議に先んじて国へ提言されましたクマ対策についてもお伺いします。国への提言を既に提出された後での(北海道東北知事会議の)開催だったわけですけれども、その後、国から何かレスポンスはありましたでしょうか。

知事
 まず、あの(提言を提出した)場で深い理解を示していただき、そして、既にやっていることを紹介してもらって、環境省も農林水産省も、今まずやると決めていることについて、都道府県と協力してやっていこうということになっているので、岩手県としても、それぞれの省とすり合わせていきたいと思います。また、岩手県としましては、近く緊急対策会議を開催して、広く関係者で集まって、そうした国の対応の確認も含めて情報共有しながら、対策を練って講じていきたいと思います。

記者
 すみません、お話しできればなのですが、その緊急対策会議は、いつ開催されて、どういった方々を集める予定でしょうか。

知事
 今週はちょっと難しいのですけれども、来週に入ってあまり遅くない時期ぐらいでありましょうか、近々会議を開きたいと思います。

記者
 今月内というスケジュール感でよろしいでしょうか。

知事
 そうですね、今週はちょっと難しいのですけれども、まず来週、あまり遅くないうちにかなというところです。

記者
 ありがとうございます。あとは、その会議に呼ばれるメンバーとして、関係者という言い方をされましたが、どういった方々を集めるか、その人選についても、もし決まっていることがあればお聞かせください。

知事
 これは岩手県に限らずに、関係するところということで、そこはまだ調整中なので、決まり次第お知らせするようにしていきたいと思います。

記者
 今のクマの対策の質問に関連してお尋ねいたします。前回の記者会見で、知事は、冬になっても冬眠しないクマというものについて言及されておられました。実際、知事がお話しになったとおり、専門家の方にお話を聞いてみると、確かに冬になっても眠らないクマというのが一定数存在するというようなお話がございました。冬になって凶暴化しているというような、そういう視点、指摘もあるようです。まだまだ分からない点が多いそうなのですけれども、こういった部分の被害防止の観点から実態の把握など、対応のお考えがあるかどうか、お聞かせください。

知事
 緊急対策会議には、専門家の方にも参加をしてもらって、科学的な知見に基づいて対策を講じていきたいと思います。また、そもそもクマ対策というのは、あくまでクマとの共存、野生動物との共存という枠組みの中で、増え過ぎてきたら一定の頭数管理をする、そして、まちの中に出てくるとか、人家やあるいは人のいるところで被害が及ぶとかいう被害が発生している、あるいは、しそうになっているところで、緊急的な対策を講じるというような順番で考えていかなければならないので、やはり基本は、科学的知見を大事にしながら対応していきたいと思います。

記者
 最初の質問で伺った冬眠しないクマというような部分の把握、その辺についても緊急対策会議で、何らか検討項目としてはあり得るのでしょうか。

知事
 そうですね。専門家の方がそれをどのくらい重視するかは、ちょっとよく分からないところもあるのですが、いずれにせよ、今回、緊急対策会議というところで、今大事なこと、専門家の意見というのを共有できればと思っています。

記者
 私からもクマについてお伺いしたいのですけれども、北海道東北地方知事会の要望の後に、環境省のほうで、指定管理鳥獣にクマを追加するというような検討を始めるといった報道がありました。この件について受け止め等、今後、国にどのような議論を期待したいかというところを教えてください。

知事
 先週月曜日に伊藤環境大臣に要望したときにも、大臣から省内で検討をさせるということを直接伺っていましたので、その作業に入ったのだなと思います。やはり、シカ、イノシシ並みの対応にしてもらって、国の財源で支えてもらいながら対策を講じるのがいいと思っていますので、そういう結論が出ればと期待します。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終了いたします。

次回記者会見

次の定例記者会見は11月28日(火曜日)の予定です。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
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